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ちょこっとじゃ足りない、特別



……あまっ。

脳に突き刺さって染み渡るような甘さを口いっぱいに味わい、るぅとくんに想いを巡らせる。

ぽろぽろとマカロンの破片を撒き散らしながら、この幸せは零さぬように、と願いを込めて。






2月14日、今日はバレンタインデー
チョコを渡すことによって愛を伝えられる日、らしい。

るぅとくんを好きになってから、この日がすっかり特別なものになっちゃったな。

愛を伝えられる日、だもん。バレンタインという素晴らしいイベントにかこつけて、今日は日頃の愛を書き連ねようと思う。

ちなみに、このnoteの画像にあるマカロンは作りました。今まで何度も作って、そのたびに小さな失敗があったのだけれど、今回はなんと初めて、初めて! うまくいったんだ。

そんなマカロンに添えた愛を、ぜひ 受け取ってね。



るぅとくんも知っていると思うけれど、マカロンって作るのがかなり難しくって。私の技術がないだけなのだけれど、幾度となく失敗してきた。

触っただけで割れてしまったり、うまくピエができなかったり、そもそも膨らまなかったり。
メレンゲをいい具合に作らなくちゃいけないし、その関門を突破してもマカロナージュっていう鬼門が待ってるのね。

マカロン作りって繊細で、「メレンゲをもう少し泡立てた方が良かったな」とか「マカロナージュをやりすぎたかな」とか、ほんの少しどこかが足りなかったり多かったりするだけで、その形を保てなくなってしまう。
さらに、絞るという工程もある。同じ大きさにするのが中々難しいんだよね。

そんなマカロンを作っていて、思った。


るぅとくんの作業にも、同じようなことが言えるんじゃないか
って。

るぅとくんはたまに、秘密基地でボツ曲を聞かせてくれるよね。
それはとてもボツとは思えないようなクオリティで、でも様々な理由や都合があってボツになってしまった音楽たち。
今まで受け取れなかった、触れられなかった頑張りのカタチに悔しささえ覚えながら浸るあの時間、もどかしくて でもそれだって好きのひとつなんだって思って、大好き。

普段、こちら側に直接は届かない頑張りってあると思う。ボツ曲が最たるもので、きっと聞かせてくれたもの以外にもたくさんあるんだよね。るぅとくんのシルバーライトニング新幹線田中くんに眠っているんだろうな。

届けられないと知った瞬間、るぅとくんも決してポジティブではない感情を抱いたはず。悔しかったり、悲しかったり、そういう感情がゼロってことはないと思うのね。あの完成度だもん。
るぅとくんはなにより『届ける未来』を想って作業をしてくれているんだよね。ボツになるということはるぅとくんの思い描いていた『届ける未来』は一気に見えづらくなるわけで。

けれど、完成したものを胸を張って届けてくれるるぅとくんは、ポジティブでないものを感じさせないんだよね。
かなりそのポジティブではない感情を、完成する過程でなんとか消化してくれていたんだろうなあ。マカロンを作りながら、写真を撮りながら、思ってた。


写真を撮るために選抜されたマカロンは中でも形のいいものを選んだのね。
好きな人にはなるべく綺麗なものを届けたい、から。

そして、選ばれなかった不揃いな形のマカロンがるぅとくんの目に入ることはないけれど、その不揃いなマカロンがあるから綺麗なマカロンもあるんだよね。
ちょっと絞りすぎちゃったなとか、もっとこうすればって絞るたびに学んで、綺麗になっていって。

失敗やボツという過程があるからこそ。その道のりの続きに完成があるって、おそろいじゃない?

ボツになって終わり、じゃなくて、そのボツがあるから完成された曲もある、と思う。
特にるぅとくんはいつもいつも作業をしてくれているよね。日々いろんな曲を詰め詰めで使ってくれているからこそ、ボツ曲という、完成するまでの過程がちゃんと積み重っている気がする。

ひとつのコンテンツとして表面だけ楽しんでいた場合、「ボツ」というものに対してあまり興味関心を持てないと思う。

でも、るぅとくんとは違う。
そのボツには時間、心、想い、頑張りがこもっているって知っているから、ボツさえもちゃんと受け取りたいと思う。

……なんだか「ボツ」というのは失礼な気がしてきたね。曲の道は途絶えていなくて、るぅとくんとして繋がっているんだよ。
だから、ボツじゃなくて過程、じゃないかな。

おそろいの過程。きっと私もこれからいろんな過程を経験して、そのたびにるぅとくんを想うんだろうな。
過去にも、未来にも、そしてなにより今にも。るぅとくんがいる、心の真ん中に。

『過程』を口に、心に、いっぱい詰め込んで、思ってたよ。

ちょっと話がマカロンじゃなくなってしまったけれど……マカロンのお菓子言葉といえば、「貴方は特別な人」。

るぅとくんに贈るのにぴったりなもの、言葉だと思う。

完成に潜む過程や苦労さえも知りたい、一緒に感じていたいと思うのはるぅとくんだけ、だから 特別。


ありったけの想いを 特別を込めて、好きな人に作った本命チョコだから……ねえ、受け取ってくれますか?

チョコじゃ足りないほどの特別、全部 るぅとくんだけに。大好き。

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