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2.5次元作品初心者が刀ステにハマった話

皆さんは自分の居る沼に落ちてきた人間の新鮮な悲鳴は好きですか?私は大好きです!

 というわけで、舞台初心者が舞台刀剣乱舞にものすごい勢いで沼った記録を残しておきたいと思います。もともと刀剣乱舞のゲームと活撃、花丸のアニメは履修済みで普段は主に2次元のオタクをしています。今に至る大まかな流れとしては、過去作をDVDで履修して天伝は現地観劇です。過去作新作のネタバレしかないので完全に先輩刀ステ審神者向けです。ここにたどり着いた刀ステが少しでも気になってる人類は、こんなもの読んでないで天伝だけでもいいので浴びに行ってください!!!!全部履修してから観劇するのが理想ですが過去作履修してなくてもストーリーの大筋はわかるようになってるし、ステアラならではの殺陣だけでも浴びる価値はある。チケットも一般ならまだ取れます。千秋楽配信もある。頼むから浴びてくれ。
いやぁ~~~刀ステ面白いね!!!!!!刀ステはいいぞ!!!!!!!

きっかけ

 舞台などとは無縁の生活を送っていた私だったのですが、大学に入って知り合った友人が刀ステの審神者でした。サブスク解禁されておらず、初心者殺しだなあとのちに私は思ったのですが、友人は円盤を全部持っていた。ゴリゴリの2次元オタだったため何となく2.5次元作品は触れてこなかったのですが友人の圧に負けて円盤を借りてみることにしました。それが2020年秋の終わりの話です。

私「確か紅白出てたよね」
友「それはミュージカルの本丸な」
この話何万回もしたわという顔をしつつもニコニコ笑顔でお手製の解説書付き円盤×9を差し出します。
友「来年新作あるんだよね~!今のうちに全作予習して一緒に(地獄へ)行こうな!」
私「ハマればね……


もうタイトルからお察しの通りなんですけど結論から言いますね。


見事にハマりました。ハマったなんてもんじゃない。沼だった。

 いやナニコレ脚本天才か????役者さんの演技天才か????キャラの細かい所作とか声とかビジュアルの再現天才か????てかそもそもの役者さんのお顔強すぎません????
 脚本家末満さんの歴史や刀剣男士への解釈が自分の中でクリティカルヒットしました。1公演2~3時間という尺と過去作品の積み重なりで刀剣乱舞という作品のかなり深いところまで脚本が及んでいるなあと感じました。元の主との対面というテーマはどの媒体でも描かれているけどその先まで踏み込んでいるので刀ステのおかげで刀剣乱舞というコンテンツの解像度が爆上がりした気がします。末満さんの頭の中どうなってるんだろうな。

過去作感想まとめ

 面白すぎて5日くらいで全作履修したので(よく生きてたな……)記憶がごちゃ混ぜかもしれないのですが以下印象に残っているポイントを並べていきたいと思います。
・山姥切
弊本丸は加州が初期刀なので初期刀まんばちゃんは新鮮な気分でした。荒牧さんの布さばきがかっこいい。エンディングでお辞儀した後に布をバサァってしてフッって笑うところ(語彙力)大好き。あとシンプルにお顔美しすぎる!!!!
・三日月
あなたには言いたいことがたくさんあるぞ!!!途中からはいろいろ背負いすぎだって……もっとみんなを頼ってくれよ……という謎目線で見てました。解釈違いだったら申し訳ないんですけどラスボス通り越してもはやヒロイン感すらある(?)悲伝、「みんなのトラウマ」と形容されていてわかりみが深かった。鈴木さんのじじい感ある演技とても良い。所作も殺陣も日舞みたいに優雅で美しい。ぜひとも生で拝みたいので无伝楽しみだな。
(他の刀剣男士については数が多すぎるので割愛)
・オープニングとエンディング
オープニングとエンディングだけでも100万回見たいくらい大好きです!!!!!アニメっぽい演出に2次元オタ大歓喜でした。どちらも動きに刀剣男士たちそれぞれの個性が出ていてとても良い。刀ステ名物だという番傘のエンディング本当に綺麗~~……とか思ってたら回転方向に意味があるみたいな考察読んで震えた。
・殺陣
すっげーーーーーーよ超かっこいい。幼稚園児のころに刀ステ見てたら「しょうらいのゆめはとうけんだんしになることです!」って言っちゃいそう。女だけど。こんなに本格的だとは思ってなかった。殺陣にも刀の抜き方から重心まで細かく個性があって大変良きです。桜吹雪の中現れる真剣必殺本当にかっこいい。俳優さんたちあんなに細いのに腹筋割れてるの何故?????
・本能
「刀剣男士は歴史を守るために戦う」ということはずっと公式からも提示されてきたわけですが、刀ステの解釈として戦う理由に「本能(≒生存本能?)」を提示してきたのはかなり興味深いなと思いました。
・時系列とジョ伝
作品全体の時系列≠公演順だし、ループによりいくつかの世界線が存在する可能性すらあるという設定嫌いなオタクいるの!?!??あとジョ伝の脚本嫌いなオタクいるの!?!??(過言)「ジョ伝みたいな見事な伏線回収大好きなんだよな~!」って友人に話したら「刀ステのオタクみんなジョ伝大好きだから安心しな」って言われました。あとジョ伝の長谷部可愛すぎたな……
・豊富な考察
傘の回転の向き、キャス変から見る時系列、初演と再演の立ち位置の違いなどなど。挙げたらキリのないほど細かい考察がたくさんあって楽しいです。考察班優秀すぎる。ありがとうございます。
・声
ちょいちょいゲームの声優さんの声がしてびっくりする。ずっと完全に同じ!ってわけではないんだけど特に三日月、まんば、健鶴、加州、宗三あたりが特徴の捉え方好きだなあと個人的に思います。

いざステアラへ

 チケット申し込みの時点では16000円をそれはもう渋っていた私でしたが、当日それはもうノリノリでした。

私「今日が楽しみすぎてあんまよく寝れなかった」
友「遠足前の小学生かよ。まさかこんなにハマってくれると思ってなかったからこっちがびっくりしてるんだが」

 友人が会員先行で当ててくれた席で人生初観劇を果たします。いやもうね、席近すぎてひっくりかえったよね。初めてがこんなに恵まれて大丈夫なのかは知りませんがとにかく近くて。キャストさんの視線、表情、仕草。全部見えた。オープニングエンディング大好きオタクなのでテーマ曲歌唱と番傘くるくる見れただけでも16000円の価値はあったのに、迫力満点の殺陣や太閤ミュまで。真剣必殺とかもう見ていいの!?!??って感じ。ごちそうさまです……
 ただね!!これだけは言わせてください!!!隣の人との会話はどうか控えて!!!ほとんどの方はマナーを守っていただけにどうしても気になってしまって。このご時世に1人も感染者を出さずに100公演走り切るのって本当に大変なことだと思うけど、何としても走り切って欲しいです。私たちにできることは協力すべきなのではないでしょうか。
 とまあ少し物申してしまったのですが以下、天伝の記憶です。最高でした!!!!

天伝の記憶まとめ


・本物が目の前に“”“”居“”“”た
今までゲームやアニメで観てきたキャラクターの顔が目の前にあったので自分の居る次元が本当にわからなくなった。2.5次元とはよく言ったものだなと思いました。慣れてる方からしたら当たり前なんだけど何しろ初観劇だったので……
・念願のオープニング
いやあかっこよかった!!!ただテンション上がりすぎて細かい記憶がないのであと100万回見せてくれ!!!!
・加州と山姥切
「国広」と「清光」って呼び合うのあまりにも良すぎて叫びそうだった。男子高校生の日常かと思いました(幻覚)初期刀として、近侍として見られることが多かったまんばちゃんに気軽に下の名前で呼び合える仲間がいたのが嬉しかったな。背中預けあう相棒感たまらん。滝のシーン二人のビジュアルの良さ爆発してたよね。加州のベスト姿と負傷した包帯まんばちゃん……
そして加州の長年この本丸にいましたけど何か?感が大変良かった。初登場とは思えぬ貫禄でした。所作が!!!完全なる加州だったのよ!!!髪いじったり座るところ払ったり。あと声が完全にCVトシキマスダだった。すごい。
・宗三
ステ本丸の宗三さんは美しい見た目とは裏腹に腕っぷしの強さがあって好きです。序盤の丸太のシーン大好き。殺陣の時、裾長くて大変そうなのにそれを全く感じさせないのすごい。敵切ったあと刀くるくるするの(伝われ)かっこいい。太閤との左文字トークほのぼのしてよかった。
・鯰尾と骨喰
シンメ大好きオタクなのでこの二人が一緒でウルトラハッピーでした。かわいい。とてもかわいい。鯰尾からはそーまさいとうの声が聞こえてくるし骨喰は圧倒的美少女だった。
・一期一振
ロイヤル~~~!!!美し~~~~!!!!秀頼とのシーン胸が苦しかった。歴史をあそこまで告げて大丈夫かい?と心配してしまったけど……。自分とは何かという葛藤を抱えて生きている一期一振が、心の底から笑顔になれる日が来ますようにと願わずにはいられない。蒼空と形容された一期一振の髪色は蒼空色なんだよな。観劇した当日は抜けるような冬の蒼空でした。
・太閤左文字
太閤左文字劇場楽しすぎたな!\すごいぞ太閤左文字!/ぴょこぴょこ動いてかわいかった。どんなに重たい雰囲気でも太閤がいるだけで和らぐので君がいてよかったと心から思います。単独行動だったのは極の修行だろうか。ただ不穏な発言に審神者は胸が張り裂けそうだよ。まんばちゃん行くな……「慈伝、花丸的な癒し枠かな~」とか言ってた過去の自分へ。頑張ってください。
・弥助!!!
また登場するとは思ってなかった。しんどいオブしんどいであんま記憶ないです……つらかった。真田十勇士のシーンもそう。
・ステアラでの殺陣
運動量半端ない。でも目の前で繰り広げられる殺陣は圧巻でした。全方位で戦いがある中ぐるぐるまわる観客席。次々やってくる真剣必殺。アドレナリン出まくってテンションぶち上がっててハチャメチャに楽しかった。ユニバのアメイジングスパイダーマンじゃん!!!ってなった。(地元がバレる)一緒に観劇した関東出身の友人はディズニーのソアリンだと言っていました。殺陣にそれぞれ個性があって最高だったんだけど個人的には頭の上でスッて刀を抜く一期一振のロイヤルな殺陣(「お覚悟!」って言われたい)と首だけで敵の攻撃をよける余裕を見せていた加州が感情を爆発させて鬼神のように敵をなぎ倒していく真剣必殺が大好き(セリフ通り加州の裸を見て死んだ)。前半「爪が~~」って言ってたじゃん加州……。歴史上の人物たち(弥助を除く)が刀剣男士に切りかかると、刀剣男士と人間のあいだの実力の差がよくわかって細かいな~と思った。
・加州清光
終盤の家康との会話が本当に好きで好きで。なぜあのメンツの中で加州が入っていたのか。それはこのセリフのためだったんだなって。徳川の作った260年の太平の世の先に待っているのが沖田総司の生きた時代なのだから。前半飄々としていた加州が元主への思いを吐露する叫びを聴いてめちゃくちゃ泣いた。「生きるってそれだけで大変な戦なんだよ!」ってコロナ禍を生きる私たちへのエールなのかもしれないなと思った。ありがとう加州。生きててよかった、この舞台を見に来れてよかったと思ったよ。
・「物語」と「逸話」、そして「諸説」
「物語」と「逸話」については慶応甲府を思い出しました。加州の特命調査する気なのだろうか。弥助や真田十勇士のことを思い出すだけで苦しい...... 「諸説」に逃がす話、正直私は名案じゃん!って思っちゃったんです。みんな生きてほしいと願ってしまう。でもそれを許してくれないのが刀ステ……
・あなたは何者なの黒田さん
官兵衛の執念と頭の良さには恐ろしさを覚えました。どうなるか全くわからん。確か科白劇では黒田孝高だったよね。綺伝で何かありそう。怖い。
・エンディング
べしょべしょに泣いてたので記憶が朧気。金なら払うので番傘エンディング100万回見せてくれ(n回目)。優雅なワルツのような三拍子のリズムだった記憶はありますが、一期一振の近侍曲も三拍子だったのを思い出してまた泣いてしまいました。各キャラのお辞儀が好きです。
・完
爽やかいち兄スマイルと大画面の蒼空でごまかしてるけど何にも「完」じゃなくね!?!??まあ夏の陣控えてるからそりゃそうか。

観劇後は抜け殻のようでした。すげえもん浴びたなって。
終演後、外に出ると空には美しい三日月が輝いていた。

友人「夏の陣どうするよ」
私「行く。行かせてください。(即答)
友人「ヨッシャ任せろ」

 というわけで夏の陣の観劇も決まりました。その後友人は実家に帰省してしまったのですが、私は一人でYouTubeにアップされている過去作や天伝のダイジェストをみてはあの日見た光景を反芻していました。友人は千秋楽のチケットを取っていて、私も配信で見るつもりでした。


が。

生の舞台の素晴らしさを知ってしまったオタクは我慢できず二時間悩んだ挙句三月某日の一般チケットを取っていました。

 一応言い訳しとくとね!!!!値段が値段なのですごく悩んだんですよ!!!!でもロングラン&コロナの影響でチケットまだ取れちゃうもんだから。今ならまだあの素晴らしい舞台をこの目で見れるけど、今を逃したらもうあの舞台をを見ることができないのだと思うといてもたってもいられなくて。完全に“生”の舞台に魅入られてしまったということなのでしょう。節約します。

天伝再び

 一般なのでやや後ろの方でしたが、ド平日の夕方だったからか個人的にかなり良い席だったので発券した時脳内では勝ち鬨の歌が流れました。全景影像を肉眼で見た感じ。舞台の端は前の方の席だとどうしても見えないところがあったので今回は端まで目を凝らして見てました。太閤左文字劇場のところサイドでもいろいろやってたんだな…… ダンサーの目の前でじっと見つめて混ざろうとする鯰尾とそれを止める山姥切。しれっとノリノリで踊って骨喰に首を振られて内緒♡ってジェスチャーする加州。かわいすぎた。これがいわゆる日替わりってやつかーと納得でした。
 そして全体を眺められたので殺陣もよく見えたんですけど改めてレベル高すぎてびっくりしました。1回目は脳が情報処理しきれてなかったのでやっぱりもう一度見て正解だった。凄すぎて5回くらい鳥肌立った。素人目でもわかる凄さ。
 初回観劇時は普段別界隈に推しがいるので「舞台は深追いしない!グッズには手を出さない!」と決めていたのに、休憩時間の物販で舞台写真と個別ブロマイドには手を出してしまいました。劇中の加州ベスト姿がドツボすぎてだな......(言い訳)ランブロに手を出すのも時間の問題ですね。舞台沼やっっっばい。あと普通にパンフレットも買った。最後の方のオフショ的なお写真もブロマイドにして欲しい。言い値で買う。ピースしたりハート作ったりかわいすぎるんですけど!?!??ってなりました。

 財布が悲鳴を上げているので、三回目観劇に行きたい気持ちを必死で抑えつつ、千秋楽配信は買おうと思っています。円盤も予約しました。友人からは「ハマりすぎてて怖い」とだけ言われました。沼に引きずり込んだ張本人なのに酷い。そして私の次なる観劇は4月の无伝です。これも何回も行きたくなるんだろうな。楽しみです。
 このタイミングで刀ステに出会えてよかった。どうか、無事に100公演終えることができますように。

おわりに

 ここまで読んでくださった方(いるのだろうか…)、ありがとうございました!まとまりのない拙い文章ではありますが、沼に落ちてきた人間の新鮮な悲鳴を楽しんでくださったなら幸いです!

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