MV考察|Flume feat. Oklou - Highest Building

※追記が2点(5/26, 5/29)あります。
人類がこれから対峙することになってしまった存在についてこのビデオは描いています。

筆者はよく知りませんでしたがとても人気のあるアーティストのようです。
未来人、というか、時間と空間を超えた領域からなんらかのタスクを完了するために来ている人ではないかと思います。

半年前に、白い作業服の軍隊がぞろぞろとビルから出ていく夢を見て、このビデオに登場しているオートレースの整備スタッフと酷似しているので、この構想が流れて受信した感じがしています。

対戦相手は、顔が溶けている怪物で、整備スタッフは赤い作業服に顔全体を黒いマスクで覆っています。彼らを赤チームとします。
彼らは、整備が終わったのか、しなくても余裕なのか、悠然とダンスをしています。※
FLUME側の白い作業服の整備スタッフは、バイクを取り囲んでテキパキと作業しています。彼らを白チームとします。
両者の違いは、赤チームに表される怪物と白チームに表される人類の力の差を示しています。
人類は圧倒的に劣勢なのだと思います。
※5/26追記
この怪物は、バイクという乗り物がレーサーと融合しているトランスヒューマン的存在なので、整備するのはバイクではなく、それを中心に取り囲む質量領域を整備しているのが赤チームと考えられます。つまり、ヒッグス粒子を直接操作することができるということです。
だから人間が全速力を出しても追いつかないところにすでにいるのが彼らです。

これまでよくスピ系で光と闇の戦いなどと吹聴されてきましたが、もはやそんな段階はとうに過ぎてしまっています。

人類が直面している課題は、宇宙文明に適応するための種の変容あるいは変質です。

覚醒が不可能な大多数の人類の受け皿に、名乗りをあげたのが、対戦相手の怪物です。

人類を覚醒へと導く役割を担ってきたごくわずかな人々は、もうボロボロに疲れ切っています。

白チームのレーサーは、睡眠障害を抱えているとインタビューで答えますが、誰もそんなことに関心を払いません。
ただ、レースで勝つのはどちらかということだけが、注目されています。

レースのスポンサーなのか、架空のファーストフードチェーン"Canibbles"のロゴがズームで画面に映し出されます。
これは"Cannibalism"(共食い)を示しています。
そして電光掲示板には、人のアイコンが押し出されて落下していき、最後の一人が落ちる光景を、このレースで展開します。

さらに"Sex"の文字。
この怪物は、人類の生殖機能を支配下に置くことで、世界を統べることになります。
明確に出来レースであるにもかかわらず、互いに握手し、公平さを演出します。

人類の有性生殖に関しては、レプティリアン(爬虫類人)や旧約聖書の神につながる問題であり、そこから引き起こされる血縁が、人類を固定されたシステムの駒として機能させることが古くから実現していますが、この怪物は、ヤハウェなど子供のお遣いに見えるくらいの過酷さで人類を管理します。

ラストは、上空から落下してきたスライム状の生命体が、白チームのレーサーのヘルメットに付着します。

これが意味することは不明です。

※5/29
赤チームのレーサーは顔が溶けている怪物として表されていますが、これは、私たちの認識の限界を示しています。
顔だけ、不可視・不可知領域の存在というのは、人類がこの認識の限界を超えたときに、その顔が定まります。
だから、神や救世主といった超越的存在だったり、理想の恋人だったり、親の仇だったり、私たちがその不可視・不可知領域に何を見出すかによって、それは変化します。
そして、この定まらない顔というのは、人類が本来の力を発揮することに制限を受けているままでは、いつまでも敵であり、人類はそれとひたすら戦い続けることになります。
だから、認識の限界を超えて、人類が本来の力を取り戻すことで、怪物は、私たちだったということが明らかになります。
そのとき、不可視・不可知領域が存在しているということを赦せるようになります。
それは実はとても簡単なことです。




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