悟りのテクノロジー

曜日の無限循環構造がカルデア配列によって構成されているということを、曜日ごとに解説した『カルデア配列と時間の質 -時間の虚構性を可視化するTips-』をリリースしたのが、2018年です。

そこから進展し、トーラスモデルとして表すことができる曜日の無限循環構造のプロセスを視覚化するツールとして「惑星かるた」をリリースしたのが2019年です。

そのとき「カルデアンかるた」も一緒に製作したのですが、「惑星かるた」の方をメインに使うことを考え、「カルデアンかるた」をどう使うのかはまだはっきりと決まっていませんでした。

しかし、2020年に入り、「カルデアンかるた」による天使暦スプレッドから、デーカンの72天使をメルカバーに配置する構成が示され、一気に視界が広がりました。

その完全に整合性が取れたメカニズムから、まるで「カルデアンかるた」がそのために設計されたかのように思われても仕方がありませんが、当初はカードゲームとして製作し、天使暦スプレッドは後から現れたもので、メルカバーのことなど全く考えたこともありませんでした。

黄道十二宮の各デーカンで構成される正四面体には、9つのパターンがあります。
正四面体の三面の結合した各頂点は4つあり、天使暦の進行に従い回転するので、正四面体のバリエーションは36あることになります。

1つの正四面体に配置される天使は、4つのサインが昼夜で内側と外側が交互に入れ替わり、8名となります。

メルカバーは、上向きと下向きの2つの正四面体が結合したものなので、1つのメルカバーは16名の天使が配置されます。

16名の天使の配置は正四面体の9つのパターンで全て違います。
配置のバリエーションは、16名×9パターン=144となります。

144という数字は、聖書に何箇所か現れます。これはデーカンの72天使に根拠を求められるでしょう。そもそも、デーカンの72天使は、出エジプト記のモーセが海を割るシーンによるノタリコンで構成されています。

さて、メルカバーの秘儀は、神秘主義思想における最終奥義と目されてきましたが、一体、伝授された人が本当にいるのかどうかは確かめようがありません。

正体がよくわからずに、非常に危険な行であるというイメージだけが独り歩きをしているようなところがあります。

もしかすると、誰一人として、メルカバーについて、何も知らないのでは。
ただなんとなく神聖なイメージがあって、畏敬の対象としているような。
護符やアクセサリーとして身につけてみたり。

神聖幾何学は、その構造を認識し、意識によって実際に操作することではじめて機能します。
意識の操作が伴わなければただのガラクタですが、それならまだましで、そこに、何か神聖な力を期待する想念をまとわりつかせてしまうのは危険かもしれません。

意識の操作というのは、どこをどうすればどうなるということがわかっていないとできないので、それを行うということは、責任を負う覚悟が必要になります。

思いがけず「カルデアンかるた」によって、天使とメルカバーの領域に立ち入ることになってしまったわけですが、悟るというのはこういうことかとがてんがいった心境です。

瞑想やヨガや断食することと悟ることはあまり関係がないようです。


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