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2024.1.31:志の輔らくごinPARCO2024→P列上手

とうとう千穐楽だよ~。
今年はあほほど頑張りすぎて家賃を超えるチケット確保をしてしまいましたが、私は大満足です。
1回たりとも悔いのない、捨て所のない公演でした。

さて。千穐楽はP列。これはauPAYエンタメ優先販売で確保した席。まあ販売だけは優先だけどねって感じで、後方席が多いイメージ。それと後方席はスマホホタルがどうしても目に入るので、集中力を返して!ってなる。

それはさておき、本日の庭村さんは「千穐楽!」でした。
2日目頃に千穐楽に「初日!」って言わそうかな、なんて志の輔さんがおっしゃってましたが、千穐楽でした(笑)

志の輔さん:今日が千穐楽となりました。この日のために初日からリハを重ねて参りました。
初日から650人を超えるお客様にお願いしておりますが…と最終日も能登・石川・富山へ向けての応援の拍手がありました。

52年前の旧PARCO劇場は、まだ西武デパートの管轄だったので、「西部劇場」と言っていました。なんだか警察みたいですねえ。そこから始めて、建替えがあって、新PARCO劇場になって、1か月公演をするようになって15年です。

大学の頃のお話はあまり変わらず…大学に教室があるのは知っていたんですが、行ったことはありませんでしたねえ。下宿と落研の往復でした。
落語研究会での小話はまた左足も同い年なんだよっていうのに戻ってました。

9時~11時に文化放送で番組を持っていました。(志の輔ラジオ 気分がいい!!)
その当時任天堂から脳の活性化にいいというゲームが発売されて、スタッフの方が並んで買ってきたというので、どういうものかとやってみることにしました。(ゲーム内容は28日参照)
その頃は今では考えられませんが放送中に煙草を吸いながらやっていて、1日5箱煙草を吸っていたので、もう声はガラガラでねえ、認識できなかったんでしょうなあ…。
今は龍角散を飲んでいるので夢のような(隣の女性の爆笑が大きくてなんて言ったか聞こえなかった…)

千穐楽の文明の話は、NECのパーソナルコンピューターが最初はパソコンなんて省略しなかった。実物はこーんなに小さい画面にこーんなに厚みのあるモニター。そしてモデムモデムモデムモデムと機械を沢山繋げなければ使えないものがパーソナルコンピューターだった。こんなの買ったら部屋の半分が埋め尽くされてしまうようなものだったのが、今は板一枚のパソコンになりました。
私がPARCO劇場で一か月公演を始めた頃のことですよ、いつか公園通りをみんなが個人の電話を持って歩くようになると言われて、どうするんだよ、混線するじゃねえか!いや線はないんだよ!なんて話をしてから、20年も経っていないのに、今はもうみんな一人一台電話を持っているのが普通になりました。凄いことなんですよー。

そしてやはりメインとなるのは音楽の話。
レコードからカセットテープがあって、その後MDがでて、カセットテープのものをMDに全部移したら、MD自体が無くなって本当にSONYを恨みましたよ!
途中DATなんていう専門的なものもでて、CDがでて、またレコードが売られています。
渋谷の一か月公演の中で、渋谷のCDショップあちこちに行きましたが、今はレコードの新作があちこちで発売されているんです。
昔のうすーいレコードは2000円3000円でした。今のレコードは重量盤といって7000円8000円します。
音もすごくいいです。
私はレコードから始まって、CDになって、CDもゴールドCDとか突き詰めていって、衰退して、またレコードという時代を感じています。
このあとレコードもどうなるかわかりません100年後には違うものになっているかもしれません。

大体の人は自分の時代はいい時代だったっていうんだそうですよ。で、下の世代を見て、今時の若いもんはっていうんですよ…。

■送別会

今月定年を迎える2人の男
43年ぶりに新卒の初給料日以来にやってきた蕎麦屋で二人だけの送別会
43年前のことを思い出す。
コピー機での失敗
ファックスでの失敗
昔は電話は3分10円だったから、3分ごとに10円かかっていると思え!そう言われていたのに
今の若いものはカケホーダイだからってさあ。
カケホーダイってなんだよ、温泉のかけ流しじゃあるめえし。

こどもに敬遠される年越しそば
神田から品川まで並んだものだったよなあ…
走らなくなった100メートル走
玉を数えない玉入れ

飛行機の中で吸えたんだよ
店の中でも吸えたんだよ
禁煙車両がニュースになったんだよ話
車にしめ縄つけてたんだよ…
ゴミは分別しなかったんだよ…

お互いに花束を交換する男
家に持って帰らずに店主に渡すことにした二人だが…

~スライド~
特に変更なし

■モモリン

千穐楽もふるさと納税の代表として語られる「飛騨のおっちゃん」

あらすじ
福井県モモノイ市
今日は県の名産品「スイートモモモモ」が全国生中継生放送の日。
あまり乗り気じゃない小沢市長に説教する秘書
モモノイ市のゆるキャラ「モモリン」によるモモリンフラッシュがYouTube再生回数100万回を超えたからこその生中継。
市長のおかげじゃないんですよと念押し。

魔が差した市長。
モモリンの頭部を被る。
ちょっと楽しんでいたら、頭の後ろのチャックが噛んだ…。
どうしても開かない。
困る市長。
巻き込まれる観光課の野々村。
遅刻してきた本当の中の人、坂本君
開けるために呼ばれたドール工房の人
更に図書館建築のための最後の土地所有者、黒田さん訪問。

生放送まであと15分、あと…
モモリンのまま黒田さんに交渉
実はモモリンファンの黒田さん事情を知ってモモリンの生放送終了まで待つことを快諾…

ステージに登場したモモリン(市長)
モモリンフラッシュなんてできません。
できなくてもがんばる姿に黒田さんから思いがけない言葉が飛び出し
嬉しさのあまりモモリンフラッシュ成功!
それと同時にモモリンの中の人が市長とばれて大爆笑からの…
「これからも市長にモモリンをやって貰いたい!!」

1/6.1/7→「誰が市長をやるんだよ」でお辞儀
1/18~→「黒田さんじゃないですかねえ」に変更になっていた。
ーーーーー
今回も市長の「3分時間をくれ!」という野々村さんとの押し問答はなく、野々村さんによる3分だけですよがあってからの、モモリンフラッシュってなんだ?という舞台裏の会話につながるという…。
そして黒田さんに出される飲みものが微妙に変わる。
今日は、お茶、紅茶、ほうじ茶、コーラだったかなあ。お茶、紅茶、ラムネ、ジュースの時もあったような(笑)

1回目の「黒田さんが土地を譲ってくれることになりました」の後の市長のリアクション部分はなし。
2回目の「黒田さんが土地を寄付してくれることになりました」からばんざーい!に。

■くまモンとハイタッチコーナー

もうこの落語は疲れるのでやりません。(ってまた言ってた…まあ確かに疲れそうな話…)

くまモンが袖にはけて花束を持って登場した。そして志の輔さんに花束贈呈!これは千穐楽だけだったと思う…

・ケロヨンの人?
・誕生日の人くまモンとハイタッチを繰り返し、志の輔さんの手を放さず…志の輔さんから、もういいですよ、もう終わりましたよと促される…。誕生日は何よりも強いですからねえ…と呆れ気味の志の輔さん。

・テレホンカードの人 沢山説明をしているので、志の輔さんが根負けして前に呼び寄せて説明を聴いていたけれど、私のところまでは聞こえなかったので、なんだかよくわからない時間でした。ナチュラルな振りをしている志の輔さんを拝むコーナーとして認識している私。

あまりにもお客さんがテレフォンカードばかり言うので、「私の話聴いてました?」「今の落語も聴いてましたか?」「このコーナーが長いと3席目無くなりますよ?!」「3席目もちゃんと聞いてくださいね!」って幼稚園の先生かよ~みたいな発言を繰り返す志の輔さんでした。なかなかカオスなお客様でしたよ…。

~仲入り~

くまモンとコラボのグッズは限定15個でーすというアナウンスを聴きながら、へ~15個だったのか~。
20日×15個=300個 ほほう~1個買いました。

千穐楽もくまモンが皇后さまに「おひとりでやってるんですか」と言われたエピソードを語る。
熊本でも随分長く公演をしていて、途中震災があって、場所を変えてやったりして、今は熊本県立劇場でやっています。そこでは、お弟子さんが一席やって、座布団の凹みを反対側にするという高座返し、寄席の伝統のようなものをくまモンがやってくれます。たった1分足らずの間に会場が大盛り上がりで、お弟子の作った空気をさらっていきます。

ここPARCOでやる公演は前座も私、一席目も私、二席目も私という形です。途中で他の落語家聴きたいなあと思っても私しかでません。そういう珍しい形の公演です。

成人の日は1月15日であってほしい。
体育の日は、日本が世界に向けてオリンピックを開催した日で、ドームなんて言うものはなかったけれど、突き抜けるような青い空の元で開催し、その日はいつも晴れるというそういう日を動かさなくてもいいじゃないかと思っています。
成人は減るのに、落語家になる人は年々増えて行ってます。
私が落語家になった42年前は東西合わせて300人くらいしかいませんでした。それが今では1000人を超える勢いです。
このままではもう10年もしたら、国民全員が落語家になって、観客がいないかもしません。どんな演芸だっていう…。
この公演中も弟子になりたいという来年大学を卒業するような人が来て、ご両親はどう思っているのかとか、面接まではしましたが、その後どうするかは全然決まっていません。

この先の日本のことを考えると、子は国の宝であることを考えていかなければいけませんな…。

■しじみ売り

ねえおじさん、しじみを買っておくれよ…と懇願するこども。邪険にあしらう料理屋の親父
そこに現れるいいおじさんがしじみを全部買い取り、逃がして来たら一緒にあったかいもんでも食べようじゃないかと提案。飲みながら、なんとなく聴いたこどもの話に、あの時の…!と思い出す次郎吉…

静寂の間合いも日々違うんだなあと感じた。
28日のあの場面の間合いは戻っていた、その他の場面でが変わっていて、どちらがいいとか、悪いとかではなく、物語が生きているんだなあって感じた。
きっとしじみ売りの中の志の輔さんは次郎吉になっているんだろう。その時の思いで変わるのかなあ…それともそれすらもコントロールされているのかなあ…。ただ、回を追うごとに次郎吉の後悔と言葉にならない思いがこちら側に突き刺さってくる。

■カーテンコール

最初の年の1ヶ月公演は、もう1ヶ月か!また1ヶ月できるんじゃないか!そう思っていましたが、今回はやっとの思いの1ヶ月でした。
初日が明けてみないとどうなるかわからない。すべては私の頭の中にあるので、初日を見て、スタッフも長唄の皆さんも、ああこういう風になるんだと分かって、それから臨機応変に対応して貰って日々過ごしてまいりました。
こういう形での公演はPARCOだけです。最後に長唄と三味線の皆さんのリードで三本お手を借りて、三本締めを行うのもここだけのことです。

★余談
予定時間3時間と言えども、まあ押す。最初は2時間45分と言っていたのに、押す。もう予定時間未定でいいんじゃないかしらとか思う(;・∀・)



■今日のお席
スマホホタルが乱舞して、ちょいちょい集中力が持っていかれました。更にO列の男性がキャップ被ったままだったので、上を向かれるとツバで視界が~ってなった。
N列の女性がスマホで時計確認する光が視界直撃という…。
コップの縁に変な生き物が棲息する呪いでもかけたい気分。とにかく、千穐楽は1/7に続く周辺環境の悪さでしたが…志の輔さんはかっこよかったので満足です。

また遊びに来てな~(・∀・) 待っとるちゃ。