川柳 練習



鏑矢で死んじゃったひといるかしら

戯画のなか紳士は花を売っている

懺悔室 夜に細部は輝いて

踏み入って荒らせば庭の白い柵

スラングに光は吸い込まれていく

胸元に抱き寄せてみる夜光貝

きっと雪国の貴族の肖像画

手桶から柄杓引き抜き墓地の熱

美術館走り抜け実景にする

口数が減りゆく今に一人きり

あたまよくないの 流れる水の音









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