【SCP紹介】忘れられたSCP７選

　こんにちは、さかずきです。
　今回は人々の記憶からすっぽり抜け落ちたような、そんなSCPを紹介します。このテーマに最も合う本家のSCPといえば、SCP-8900-EX 青い、青い空 でしょう。今回の紹介ではそのSCPに関連したSCPも紹介します。

SCP-161-JP　伊れない病　Keter

著者　undercat 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-161-jp

　SCP-161-JPは「伊る」という行為が認識できなくなる現象です。そもそも、「伊る」とは歌舞伎などにおける動作のひとつです。この「伊る」という動作を「伊る」という言葉で認識すると、その行為が「伊る」と認識できなくなります。簡単に言うと人々は「伊る」という行動をできなくなります。なぜ「伊る」という動作は日常にあまり影響がないにもかかわらずオブジェクトクラスがKeterかというと、この動作が「眠る」「食べる」「佐う」などができなくなると生活に大きな影響が出るため危険なSCPとされています。種明かしをすると「伊る」「佐う」という言葉は架空の言葉です。報告書内では「佐う」という動作を財団世界の人々は忘れていることになります。

SCP-318-JP　えーっと、あの曲　Euclid

著者　butaman 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-318-jp

　SCP-318-JPは認識災害を引き起こすレコードプレーヤー（A)とレコード（B)です。AでBを再生するとその曲を聴いた人はその曲に関する情報を忘れてしまいます。この異常性は感染することが分かっており、Aで通常のレコードを、また通常のレコードプレーヤーでBを再生するとそれぞれが新しいAとBになることが分かっています。異常性はこれだけと思われていましたが、あるときこのSCPを担当していた博士が非常サイレンの意味を認識できないようになっていました。当初は認知症になったためと思われていましたが、このSCPの影響ということがわかってきました。なお国内の認知症の■％がこのSCOの影響であると考えられています。

SCP-522-JP　空気中フランスパン濃度測定所　Safe

著者　Mamekusa_T 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-522-jp

　SCP-522-JPは空気中のフランスパン濃度に未知のフランスパンでない何かを検出する測定所です。この数値は財団の機器では計測できません。この数値は現在研究中ですが、現実への影響は少ないと考えられています。さて、この空気中フランスパン濃度ですが、何のことかわからないと思います。セキュリティクラス３以上の研究員はこの真実を知ることができます。このSCPの真の異常性はこの報告書自体です。この報告書を読むことで、空気中フランスパン濃度に関する情報を忘れてしまいます。また、それについて認識できなくなります。空気中フランスパン濃度は湿度や気温のようにありふれた数値であるにも関わらす、この報告書を読むことでそれを認識できない生活になってしまうのです。この記事の面白いことはこの報告書を読んでいない人も読んでしまった人も空気中フランスパン濃度がわからないというところで、とても秀逸な記事です。

SCP-613-JP　忘れられた災害　Euclid→Explained

著者　Central_ECH 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-612-jp

SCP-613-JPは岐阜県周辺で発生したとされる架空の災害とそれに関する遺物です。この架空の災害の石碑や追悼の樹木などが発見されましたが、これはある一人の人間のいたずらであることがわかりオブジェクトクラスがExplainedにされました。しかし、この災害を証明するような断層も見つかっています。このSCPの真の異常性とは…

SCP-613-JP　忘れられた災害　Euclid→Keter

このSCPの異常性はこの災害を知っている人が増えれば増えるほど、過去に起こった災害の規模が大きくなるということです。この災害を知っている人が500人程度になると断層が発生し、1000人程度になるとこの災害が記録された物が発生します。10000人になると架空の災害のはずが実際にあったものという認識災害が起こり、■■■人になると岐阜県周辺の人が消失されると予測されています。ですので財団はこの災害がデマだという認識を流布しています。しかし、その中に違和感があるものが混ざっており、何らかの知られざる異常性を秘めているのかもしれません。

SCP-1098-JP　思い出して　Euclid

著者　Gyoniso 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-1098-jp

　SCP-1098-JPはアルツハイマー型認知症が突然治る現象です。患者は認知症が治り、過去の記憶をすべて思い出します。これだけ聞くと良いSCPかもしれませんが続きがあります。それは記憶処理で忘れたことも思い出すということです。財団は昔から記憶処理というものを行使してきました、薬によるもの、催眠によるものかは各々の考えによりますが、とにかく記憶を改竄して封じ込めてきました。それがこのSCPによって思い出されてしまったということです。これだけでなく記憶処理によって封じ込められていた認識をベクターとするSCPが再活性化してしまったのです。これによって財団の所業が明るみになったり、ほかのSCPが活性化することが突然あるという、とても危険なSCPです。

SCP-1569-JP　おもひでころころ　Safe

著者　0v0_0v0 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-1569-jp

　SCP-1569-JPは異常性のあるドロップ缶です。このドロップ缶を振るとドロップが出現します。それと同時に記憶を一つ失います。そのドロップを食べることでその記憶を得ることができます。この記憶は他人に譲渡可能でドロップを食べることで引き継ぐことができます。このドロップ缶はある男性が手に入れたもので、これを記憶障害のある女性のために使うことを決心します。徐々に記憶が無くなっていく男性が物悲しいです。

SCP-1607-JP　忘れられた色　Safe

著者　Monidrake 様

http://scp-jp.wikidot.com/scp-1607-jp

　SCP-1607-JPは一定の条件の人に起こる色覚障害です。これが起こった人は多彩な色を認識できる一方、赤・青・黄といった基本の色を認識できづらくなります。これに対し強いストレスを感じるようになります。O-5によると、この現象はあるSCPによって歪められた現実を正しく見ることができるというものです。しかし、歪められた現実が普通の世界になってしまったため、この色覚以上こそがSCPとなってしまったということです。イントロダクションでも書いた通り、このSCPがSCP-8900-EX 青い、青い、空 に関連したSCPです。この報告書を読む前に読んでいると、より理解が深まるでしょう。

以上が忘れられたSCP7選です。

それでは、よいSCPライフを‼

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