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たわいもない話をしよう
花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ
もし、人生がさよならだけだとしたら?
悲しいだろうか、寂しいだろうか
あるいはそのどちらでもなく、ただ喜びを感じるのだろうか。
生まれなければ出会わなかった
出会わなければ別れなかった
別れの後に出会いがある
そんなあたりまえのようなことを羅列して
考えてみる
かんが
えて
み
る
みる
る
るるる
考えるのは好きだ、ぐるぐると思考の渦に身を委ねる
なにも考えずに考える
連想ゲームのように言葉を連ねる
つらつらと、延々と、滔々と
張り巡らされた思考の先にあるのは
ただの駄文か
あるいは名文か
見あげた先には薄グレーの雲。
その隙間からのぞいた、あわくひかる月は、私の足元に影をつくる
本当の光源が不躾に光る街灯だということに、とっくのとうに気づきながら、そっちの方がロマンチックだから月の作った影だと決め込む。
冬がはじまる
吐いた息が微かに濁る
なんでもない言葉を、何となく並べる
帰り道、あなたに会いたい。
なんて、たわいもない話だ。
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