天城燐音と一彩について。本当に全て一彩のためなのか?(あんさんぶるスターズ!!メインストーリーネタバレあり)

あんスタ考察厨です。

今回新しく追加されたメインストーリー、衝撃的でしたね…!!まさか燐音くんの狙いがそこにあったとは…!

Twitterでも「燐音くんの一連の行動は全て一彩くんを自由にするためだったんだ!自己犠牲兄!」みたいな感想をよく見ました。私も、1回読んだ時はそう思って涙がボロボロ出たんですけど…

2回目読んでみて、『あれ?本当に、全部一彩くんのためだったのかな?』と思ったんです。一連の…というのがどこを指すのかはわかりませんが、私はそういう『美談』ではなく、どちらかというと燐音くんのかなり強めの『自己満足』ではないかと考えています。(葵兄弟も朔間兄弟も同じですが)

なので、このnoteでは燐音くんの行動とその真意を考察していき、燐音くんの自己満足でしかなかったということを明らかにします。そして燐音くんに反省してもらって、これからもアイドルを続けてもらいたいです。

記憶違い等あると思いますし、個人ストーリーも読めているわけではないので、「ここ違うと思う」という点があれば、コメント等でソースと共に優しくご指摘くだされば嬉しいです😃

※この考察は、メインスト追加部分の最後の会話の後、燐音くんはライブに出ることなく故郷に戻るつもりであるという前提で書いています。(かなり最後の方で、この前提が間違っていた場合のことも書いてはあります)


①そもそも燐音くんが故郷を出た理由とは?

まず、ここが一彩くんとは関係のないポイントです。

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この時の燐音くんは「自分がアイドルになりたいから」故郷を出るのだと一彩くんに伝えます。もちろん、この言葉をそっくりそのまま受け取って「だから都会に出たことは一彩くんとは関係がない」という論理を組み立てるわけではありません。しかし、ここで既に一彩を故郷から出す決意があったとすれば、矛盾が発生します。(矛盾については後述してあります)したがって、ここでは燐音くんは自分の夢を叶えるために一彩くんを置いて故郷を出るのです。自分がいなくなれば、一彩くんが君主になり故郷から出られないことがわかった上で自分を優先します。(この判断が悪いというわけではありません。まだ子供ですし、大人だって誰だって自分が1番大切なので、ここでは自然で正当な判断だと私は思います。)


燐音くんは、都会に出て正統派アイドルとして活動し始めます。(子供が1人で都会に暮らすというのは難しいことです。何かしらの対策をとっていたのでしょうが、根拠もない憶測ばかりになってしまうので、ここではあえて触れません)

そして大きな流れに乗れず、敗北者になってしまうわけです。コズプロに所属しているということは、玲明か秀越の生徒だったのでしょう。落ちこぼれは仕事すらできず、苦境に。

おそらくこのあたりで自暴自棄になり、コズプロ所属アイドルとしての仕事はこなさなくなっていったのではないかと思います。

そして数年後、弟である一彩くんが都会にやってきます。


②燐音くんは弟が追いかけてくることを予想できたのか?

故郷から出てきた一彩くんは、兄を君主にするために連れ戻しに来たのでした。

私は初めは、「君主になる教育を受けた者だけが君主になれるという決まりで、一彩くんが代わることはできない。だから、一彩くんは故郷の人たちに応援されて故郷を出てきた」と思っていました。それなら一彩くんがいずれ都会に来ることもきっと予想できたでしょうから、最初から一彩くんを外に逃すために故郷を出たという話でも矛盾はありません。しかし、真実は違います。一彩くんは故郷の人に散々反対された中やってきたのです。

どういうことか?それは、故郷では、既に燐音くんは「はじめからいなかったもの」として扱われていたからです。つまり、このまま燐音くんが帰ってこなければ、きっと一彩くんが君主になっていたのです。つまり、故郷にとっては現在の燐音くんは、一応いてもいなくても良い存在になっていました。

にもかかわらず、一彩くんが燐音くんを迎えにきた理由はなんででしょう?

⑴『馬鹿でからっぽな』自分が君主になることに不安があった。だから、賢くて正しい兄に戻ってきてもらいたかった。悪く言えば逃げの姿勢です

⑵兄を幸せにしたかったから。一彩くんの中での幸せは、故郷を出ることなく、安定していて安心できる生活を送ることだったんだと思います。レールから外れてしまった兄を、もう一度『幸せ』の中へ戻してあげたい。つまり、『兄が好きだから』

もちろん⑴の要素もないわけではないのかもしれませんが、私は大きな理由は⑵だと思っています。気づきましたか?そうです、燐音くんは自分が一彩くんに愛されていることを知らないんです。(一彩くん自身もよくわかっていないと思いますが)一彩くんの性格的に⑴の理由で故郷を出てくるだろう、と燐音くんが想定していた場合は別ですが(あんまり一彩くんがそういう性格だとは思えないので、ほぼ可能性としてはないのでは?)、⑵の理由を想定することは、燐音くんにはできないのです。

したがって、燐音くんは一彩くんが追いかけてくることを予想していなかったのではないか?と思います。だから、最初から一彩くんを逃すために故郷を出た…という話では矛盾します。


③なぜあんな振る舞いをしたのか?

燐音くんは頭がめちゃくちゃいいんだろうな〜という前提で話します。あと茨くんがどこまでクレビたちに指示していたのかがわからないのでそこも憶測にすぎないです。

茨くんが「やりすぎだった」と言ったことから、あそこまで過激に振る舞えという指示はしていなかったんだと思います。

じゃあなぜ、アイドルを貶すようなマネをしたのか?

私は、『燐音くんが自分のためにやった』のだと考えました。

全ての泥を自分が被るようにクレビの3人を庇ったり、流したものがデマだったことを認めてたりとあの演説(?)では燐音くんの『善人感』がかなり目立ちます。今回のメインスト更新部分のラストの展開もあり、『善人感』が強調された燐音くんに対し、読者は「燐音くんは一彩くんのために全部全部やってたんだ!」という印象を受けやすくなっているのです。

しかし、クレビとして行なっていた悪行(?)全てを一彩のためにやっていた…と、あたかも善行のように解釈してしまうのは、日日日先生の罠にはまったと言えるでしょう。

あ、あまり関係ないのですが、クレビの3人を無理やり従わせていた…というのは本当ではない(本当だった場合ここからの復帰が難しい。脅してきていた相手と仲良くユニット、なんてできるわけない)と思います。

④燐音くんがクレビとして行ったことで、一彩くんに何かメリットがあったか?

晃牙くんを舞台から落としたり、照明を破壊したり、紅月や流星隊を貶めたり…といったことで、一彩くんになにかメリットはあったのでしょうか?そうです、特にないんですよね。むしろ、デメリットの部分がかなり大きいと思います。

思い出して欲しいのは、SSです。SSでは、明星スバルが、揉み消されたはずの『家族の不祥事』によって貶められました。あることないこと好き勝手言われていましたね。この事態が、一彩くんにも今後起こりかねないのです。

MDM前夜祭では、お客さんが暴徒化し物を投げたり追いかけたりということがありました。おそらく、この事件はスバル父の事件と同じように、なかったことにされるのではないかな?と予想しています。燐音くんは『振りあげた拳をいい子ぶっておろさずに、気に入らなかったら振り下ろせばいい』というようなことを言いましたが、ES側はファンにそんなことをされては困るでしょう。

揉み消せば、燐音くんは『あの天城』になります。つまり、一彩くんは『あの天城』の弟になるのです。実際、アルカロイドもクレビの仲間〜みたいに見られていたようですし(これは2人が兄弟だからという理由だけではありませんが)、今後アイドルとして生きていくのに、名字を変えたとしても若干悪評がついてまわるんですね。(顔もそっくりですしね)

スバル父の事件の頃とは違う、という意味で、この事件を公表し、忘れないように語っていくという線も考えました。だとすると、さらに一彩くんは『あの天城』の弟になってしまいます。

ここまで読めばお気づきかもしれませんが、そうなんです。クレビとして燐音くんがやったことで、一彩くんにメリットはないのです。むしろデメリットしかありません。

つまり、一彩くんのためではなく、『自分のため』(もしくは崇高な目的があるのかもしれませんが、今はわかりません)にやったことだと考えるのが1番自然なのです。

じゃあなんでそんなことをしたのか?をさらに掘り下げます。

『アイドル業界に恨みがあったから』という言葉は、本心の100%ではないにしても、少し本心が含まれていたのかもしれません。ニキとコンビだったとしても、正統派として売っていた時代に敗北者になってしまった過去があるのは本当です。

しかし私はもう一つ、これこそが大きな理由だと思っています。

『もう二度と帰ってこれないようにするため』


⑤一彩を自由にするために燐音くんは何をしたのか?

ここが最大のポイントです。一彩くんが故郷から出てくることを予測していなかった燐音くんは、おそらく弟や故郷に罪悪感を持っていました。自分の『幸せ』を叶えるために一彩くんの幸せを奪っているように感じていたかもしれません。

そして数年後、弟が自分を連れ戻しにやってきます。彼にとっては予想外のことです。きっと、成長した一彩くんを一目見たときに『俺はもうたくさん遊んだ。今度はこの子を自由に、幸せにしてあげよう』と、故郷に帰って君主になることを決めたのではないかと思います。

しかし、前述のように、彼は一彩くんにとっては迷惑でしかない行動もたくさんしています。この理由を紐解くのに、『もう二度と帰ってこれないようにするため』と書きました。これについて説明します。

散々他のアイドルを貶める、ユニットメンバーに脅迫や暴力、ファンを挑発。こんなことをしてしまったアイドルは、今後業界で肩身が狭いどころの話ではないと思います。お仕事も貰えないかもしれませんし、街中を歩いているだけでも足をぶつけられる可能性があります。そう、もう都会に彼の居場所はないんです。

燐音くんは、『故郷から自由になりたい』という欲望を、一彩くんに会って故郷に帰ることを決めた後も捨てられなかったのだと思います。だから、あえて好き勝手やりたい放題嫌われるようなことをして自分の居場所を無くすことで、戻ってこれないように、未練を断ち切るようにしたのではないでしょうか。

そうなると、クレビとしてしたことは、結果的には『一彩くんのため』とも言えるのかもしれないですが、ただ燐音くんが、彼の弱さゆえに、自分の迷いと未練をなくす為にしたと考えるのが自然かなと。(自分の迷いや未練をなくす為に?!そんな自分勝手な理由であんなことしたの?!と思う方もいるかもしれませんが、前述の通り私は『人は自分が1番大事で大切』論者なので、迷惑だな…とかやっていいことと悪いことあるよな…とは思いますが、あくまで自分を救うために行動した彼を糾弾するつもりはありません。私は流星隊等の被害者Pじゃないのでこういう意見ですが、被害者Pさんたちがどう思うかは個人の自由だと思います)

つまり、純粋に一彩くんを自由にするために燐音くんがやったことは、一彩くんを勘当したことだけではないでしょうか。実際、もし一彩くんを外に出してから勘当することが目的だったなら、自分を追いかけて出てきた時点で勘当すれば良かったはず。勘当されてしまえば、一彩くんは帰りたくても帰れません。「都会でしばらく暮らさせて、都会にいたいという気持ちを育ててから勘当したかった」とかならまだわかりますが、だとしてもクレビとしてしたことは、基本的には自分のために思えます。


⑥一彩くんの気持ちはどうなのか?

一彩くんにとっての幸せは『故郷で暮らすこと』です。都会に出てアイドルになって、少しそれは変わったかもしれません。その部分には触れられていないので何とも言えませんが、果たして本当に『都会で自由に暮らすこと』が一彩くんの幸せなのでしょうか?それは燐音くんの思う幸せの形の押し付けです。『俺は故郷で君主として狭い箱庭で一生を終えるけど、弟くんだけはその呪縛から解放してあげた』と思いたいだけです。自己犠牲で気分よくなってるだけです。これからの人生がどうなるかわかってるんですか?わかっててやってるからこそ自己犠牲とか言われるのかも知れませんけど、反省してください。別に一彩くんは全く望んでいないんですよね。これは燐音くんが『自分が絶対的に正しい存在』として育てられてきたからこそ、自分の幸せは弟の幸せと同じだと勘違いしてしまっているのかもしれません。あ、燐音くんが一彩くんのこと嫌いだとは全く思ってませんよ。むしろ好きだからこそ『自己犠牲』したんです。でも与えてきたものを一彩くんは一つも受け取らなかったんじゃなかったのか?!自己犠牲の精神って言うけれど、自己満足でやる自己犠牲に意味ってあるんですかね…?

まあ一彩くんが何を望んでいるのかがわからない以上、これ以上この件に関しての考察は難しいので、ここで切り上げます。

あんスタ兄ズ、弟ズの幸せ勝手に自分で決めすぎ。弟をいつまでも小さい子扱いして対等に見ていないからそうなるんです。自己犠牲なんてクソ喰らえ派なので、そのあたりにはあまり触れる気はありません。


【余談】

MDM前夜祭に、他の3人のクレビメンバーは来ませんでした。

最初は「もしかして遊木真の時みたいに、燐音くんが防音練習室に3人を閉じ込めて1人だけ出てきたのかも」とも思いましたが、全く違いましたね。

じゃあ『キラキラメール』で出演依頼が来たから、他の3人は出番のことを知らなかった?これも違います。燐音くんの発言からもわかるように、前夜祭にクレビが出演することは事前に世間にも告知されていたようです。ならば、それを知らない…というのも少しおかしな話では?ニキは、燐音くんが何も言わなければ本当に気づかない可能性が性格上ありえますし、こはくくんは家の事情で出てこられなかった可能性もあります。ヒメルくんも、何か身体に異常があった…と考えれば、3人ともやむを得ない事情で出演できなかったとも捉えられるのですが、果たして燐音くんはそんな不確定なものにベットするのでしょうか?いくらギャンブルが好きと言っても、3人とも(ニキを除けば2人ですが)が都合よく来れないなんてことを予想して戦略を組み立てられるでしょうか?つまり事前に燐音くんが「俺だけが出る」と伝えてあったということが考えられます。

何が言いたいかというと、クレビのメンバー仲の話です。もしトリスタなら、ほっけーだけが矢面に立ち謝罪するなんてことは許さず、みんなでステージに立つでしょう。しかし、クレビはそうじゃありませんでした。仲間1人だけをアウェーに放り込む…そんなことができるのは、他のメンバーが燐音くんのことを『少なくとも好きだとは思っていない』からだと解釈できます。

この解釈は正直外れて欲しいので、なぜ他の3人が出てこなかったのかだけは、日日日先生!詳しく教えて欲しいです!


【さらに余談】

この考察は、メインスト追加部分の最後の会話の後、燐音くんはライブに出ることなく故郷に戻るつもりであるという前提で書いていましたが、これが間違っていた場合の考察も書いておきます。

これまでの悪行すべてが、クレビ=天城燐音という悪党がいるユニットをアルカロイドに倒させ、一彩くんの評価をあげるための工作だったという可能性があります。でもそうなると、クレビの仲間にも迷惑なんですよね。「俺っちの言うことを聞かせてただけだから、今日はやる気がなくてアルカロイドに負けた」なんて話じゃ誰も納得しませんし、面白くもありません。燐音くんだけが本気でパフォーマンスするクレビを倒しても、アルカロイドの評価は上がらないと思います。それに、本気を出して戦えば紅月にも勝てるようなユニットであるクレビですし、燐音くんだけがやる気だとしても、アルカロイドのボロ勝ちはおそらくありません。

つまり、あの前夜祭のあと燐音くんがライブに出るつもりだったのであれば、それはクレビの3人を道連れにする選択肢と同じです。3人をかばった燐音くんが、そんなことを選ぶでしょうか?

以上の理由より、私は燐音くんはあの後ライブに出るつもりはなかったんじゃないかな?と思いました。したがって悪を征伐、という構図を作らせるために悪行を重ねていたわけではないという結論です。



はい、考察おしまい!!こんな考察、ここまでバッキバキに燐音くんをぶっ叩くような記事を書いていると、燐音くんが嫌いに見えるかもしれませんが、燐音くんが嫌いなわけじゃないんです!!これまでは何を考えているのか全くわからなかったので別に好きでも嫌いでもありませんでしたが、今回の更新で、私の中の燐音くんが『人間』になりました。私は、自分が1番大切なんだと利己的に動く人間味のあるキャラが大好きで、聖人君子のようなキャラは好きでは無いので、むしろ、本当に自分のためにここまでできるキャラであれば推しそうです。誕生日ガチャ引きたくなってきた。

ご意見感想お待ちしています。「私の考えは全く違う」という意見でも欲しいです!むしろそれをください!思想と考察のぶつけ合いをしたいです!めっちゃくちゃ納得する考察頂いたら追記させてもらうかもしれないです、ご了承ください(嫌だったら言ってください!)

ツイートじゃ気づかないかもしれないので、コメント頂ければめちゃくちゃ嬉しいです。


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