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自己紹介(薬物動態学は最強の学問である)

はじめまして。sakasaiyuki@薬物動態 です。

こちらの記事をご覧になっていただいている方のほとんどは、薬学生・薬剤師もしくは医薬品開発関連の企業にお勤めかの方と思います。
そして、「薬物動態」に多少なりの興味・関心(または苦手意識)をお持ちでしょう。
このアカウントでは、そのような皆様のお役に立てるような情報を発信していきたいと考えています。

世の中の多くの薬学生・薬剤師・解析担当者は、薬物動態が苦手です。
では「なぜ苦手なのか?」と聞かれると、

「難しそうな式がたくさん出てきて…」
「たくさん登場するパラメータの意味や違いがよくわからなくて…」
「薬物動態の考え方は統計解析と全然違くて…」

といった声をよく聞きます。
私の予測ですが、そのようなことを口にする方は、"わかりやすい"薬物動態の講義・教育を受けたことがない方々です。
(ここでの"わかりやすい"とは、『受講者が暗記ではなく自分で理解し、勉強・実臨床・実業務に応用できるような薬物動態の知識を身に着けられる』ようなものと定義します)

薬学部の先生は、我々とは桁違いに聡明な方たちです。なので、そのような先生方の前提をもとに行われる授業は必ずしも平凡な頭の我々にとってわかりやすいとは限りません。
それに比べると、薬剤師国試予備校(薬●ゼミナール、ファー●プロダクト、…)の先生が行う授業は非常にわかりやすいです。しかし、国家試験の問題を解けるようになることがゴールに置かれている都合上、どうしても応用の効きにくい説明にならざるを得ない部分があるのは否定できません。
また、会社内で薬物動態の研修が行われるような場合でも、講師が聡明すぎる方だったり、受講者の前提を理解しない資料構成だったりすることが少なくなく、受講者の「薬物動態は苦手」意識を助長させてしまうだけのような場面があると思われます。

つまり、世の中には"わかりやすい"薬物動態の講義・教育を受けられる場が非常に少ないのです。
そのような社会環境が、「薬物動態は苦手」という方を量産させてしまっているのだと思われます。

実にもったいない! と私は思います。
薬学が扱う勉強範囲は非常に多岐にわたりますが、その中でも薬物動態学は極めて臨床に直結した学問です。また、医薬品開発においても、極めて重要なPhaseIの用法用量設定に薬物動態の考えが用いられます。
きちんと理解できれば、非常に有意義で楽しく、さらにはとても役立つ"最強"の学問なんです。

私は、これまで社内外で述べ500人以上に対し、薬物動態の教育や研修を行ってきました。
受講後のアンケートでは、

「大学の授業ではわからなかった〇〇を理解できた」
「今まで受けてきた薬物動態の講義で最もわかりやすかった」

などのコメントもいただきました。
私自身は決して聡明なタイプの人間ではありませんが、"わかりやすい"薬物動態を啓発していくことに関しては、それなりの経験と実績があります。
今後、noteにおいて少しずつ発信していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

↓ご参考までに、直近の外部発表(SASユーザー総会2019)の内容です


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