あの日とそれから。水曜トナカイを終えて1年。

こんなことを言うと怒られそうだけど、1年間の水トナ期間中、うんざりするほど自分と向き合って、ジタバタもがいて、苦しい日々だった。もうずっと終わらないかと思った。終われないかと思った。
この日が来ることはないんじゃないか、ずっとそう思っていた。

講座の課題をひーひー言いながら〆切ギリギリでクリアして、ついに迎えた講座終了記念イベント「鑑定付きお茶会」の日。
ありがたいことに、たくさんのお客さんが新人占い師の私たちのもとへ鑑定にきてくれた。鑑定の合い間にはお客様や諸先輩方と茶飲み話に花を咲かせたり、これまでの苦しい日々とは打って変わって、とてもとても晴れやかな日だった。

打ち上げ後に帰りの電車で一人になったとき、さてこれからどうする? と、急に糸が切れたタコみたいに心もとない気持ちになった。
占い師って何から始める? どこで始める? もうプロを名乗っていいのかしら、いやまだ迷うな。でも水トナ、もう終わっちゃったよ。

最寄り駅に着いてから、空っぽのチャイルドシートを乗せた自転車でぼんやり家路に向かった。例年より早咲きの桜がはらはら舞う、3月の夜。
ペダルを漕ぎながら、急に胸がいっぱいになって涙があふれた。
終わったよー、終わったんだよー。ほんとに終わったよー。
ぼやけて滲むゆるやかな上り坂を、ゆっくりゆっくり進む。家に帰ったら夫と子どもたちの寝顔が待っている。今この瞬間だけは、今日だけは、泣いてもいいかな。
ここを曲がったらあとは直進という角に、すでに8分咲きほどの桜の木があった。大きく枝を伸ばして花びらをゆらゆら舞わせながら、静かに見守っている。立ち止まって桜の木の下で子どもみたいに「ひーん」とひと泣きして、またペダルを漕いでゆっくり家に帰った。

あれから一年。

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こんばんは。宮益坂ナズナです。
そういえばこの名前にもすっかり慣れました。

向先生が3/12水トナお茶会開催のお知らせをツイートしていて、1年は早いようで、それでいてすごく時間が経ったような気もします。
↑上のはお茶会が終わったあとの話です。
明日のお茶会は残念ながらスケジュールが調整できなかったので、せめて何かしたいなと思い、水トナとはどんな場所なのかを書こうと思います。

・課題がたくさん出る
命術と卜術、どちらも課題が出ます。課題をまじめにやれば、必ず実力が伸びます。学生時代ほとんど勉強して来なかった私は、勉強方法を模索するところから始まりました。家事育児と仕事をしながらだったので、通勤電車の中とか隙間時間にスマホでちまちまと命術の課題を進めました。one noteでデータを保管していたのですが、携帯のデータ通信料が月末になるとひっ迫して難儀したので、外で勉強することが多い方はギガ大きめのプランを契約することをおすすめします。

・課題をやるにあたり、自分を客観的に見る
自分のホロスコープをあたかも他人のように読む。冷静に私を見つめなおす。心理的なハードルがとても高い作業です。もちろん今でもしょっちゅう自分のチャートは見ています。死ぬまで続くでしょうねこの営みは。

・仲間がいるって楽しい
水トナは一年間ともに学ぶ仲間がいます。通常、占いの講座はどこも単発か数回程度の連続講座が多いので、そんなに誰かと仲良くなることはないです(私が人見知りなだけかも)。水トナは、みんなでみっちりやります。お互いの性格の違いもわかっておもしろいです。

・講座期間中にまかれた種が、時間が経ってから発芽する
リアルタイムでは理解できなかった向先生やケイ先生の言葉が、後々になってぶっ刺さってくることがよくあります。言われた時はすぐに理解できなくてもよいので、とりあえずノートやパソコンに保存しておいて、後々読み返すとすごく役に立ちます。私はこの保存が中途半端だったので、たまに悔しさでのたうち回ることがあります。あとはもう、経験を積んで自力で体得するしかない。

・心の中に向先生を飼える
占い師として迷ったとき、悩んだとき、こんなときどうしたらいいんだろうと思ったら、心の中でいつでも向先生を召喚することができるようになります。一年をともに過ごすと、お説教もそれなりのバリエーションが蓄積されるんです。笑
どんなに冷静にチャートを読んだつもりでも、自分の主観が混ざったり自分の経験によるフィルターがかかります。講座中にそれをメタメタに指摘されますから、忘れずに覚えておいてAI向先生を自分で作りましょう。

・ケイ先生のスピード感を見習え
メールが来たらすぐに返す、おもしろそうな企画は一番に名乗りを上げる、とにかく初速が大事。ケイ先生は、本当に動きが早いです。
おうしサインが効いているおっとりのろまの私には、実はこれが一番効いたんじゃないかと思います。
というのも、水トナ終了間際に、閉店前のトナカイ最後の「新人ちゃん祭り」の占い師募集があったのですが、私は申し込むのが遅くて締め切られてしまい、イベントに出らませんでした。あの失敗があったから、最近はとにかく早くアクションを起こすようにしています。スピードは正義です。

今ざっと思いついたのは以上です。たぶん他の人はまた違った意見があるでしょうし、そういう話が聞けるのがお茶会の良さだと思います。
もう明日に迫っておりますが、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。詳しくは向先生のブログをどうぞ。

まだ一年、やっと一年。まだまだこれからです。
私の近況はtwitterでもご確認いただけます。

水曜トナカイ占い師育成12か月講座 三期生
宮益坂ナズナ

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