何色にでも染まります

私はすぐ染まる人間だ。いろんなものから影響を受けやすい。
たとえば、そのとき読んでいる本に毎回影響をものすごく受ける。思想面でも、文体や使う単語など具体的な面でも。それから仲よくしている相手の言葉遣いもうつりやすい。
「影響されやすい」って世間ではわりとカッコ悪いこととして捉えられている(私の月が不動宮だからよけいそう思うのかもしれないけれど)。
しかしよくよく考えてみると、自分の頭の中を、対象物にあわせて全力で、能動的にチューニングしている感じもする。本の内容をより深く理解したいから、とか。相手と同じ周波数でコミュニケーションすることでもっと寄り添えるような気がする、とか。みずから全力で染まりにいっているのである。表層のうすっぺらい個性なんてクソくらえだよ、とでも言わんばかりに。

今いろいろな方向に興味が散らばっていて、複数の本を同時進行で読んでいるんだけど、見事に頭の中が大混乱している(笑)。
松村先生の「ボディアストロロジー」に出てくる比喩がちょっと難しくて、こういうこと?こういうことかしら?と頭の中でたとえを考えているうちにちょっとよくわからなくなってきたので気分転換にこれを書いています(笑)

この「能動的に相手に染まろうとする」というやり方はまさにうお座的で、相手の価値観の海の中にじゃぼんと飛び込んでいき、波に揉まれて小さな自分らしさが壊れてしまっても、新しい潮流を取り入れて自分をアップデートしていくような、そんな営みを繰り返しているのである。
のっぺらぼうといえばのっぺらぼうだ。そんなの。
でも相手や対象物に合わせてチューニングする作業は、案外楽しい。
こういう話を、今度うお座の人と集まってしてみたいなあ。月がうおの人、水星がうおの人、金星がうおの人、太陽がうおの人、いろんな出方について聞いてみたい。
流されて流されて、なおもブレない何かを突き止めてみたい。そんな野心を持って泳いでいるのかもしれないなあ。

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