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鹿子裕文「へろへろ -雑誌『ヨレヨレ』と宅老所よりあいの人々」エンタメの真髄。

こんにちは!
お元気ですか!
先日「いかセンター」行ってきました。
やべーよ、いかめっちゃウマイ。

鹿子裕文「へろへろ ー雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々」

長いよ!タイトルが長い!
へろへろなのかヨレヨレなのかわかんない!
でもなんかイイ。

実は、この、「なんかイイ」って、けっこう大事なんですよね。
表紙が「なんかイイ」本って、中身も「なんかイイ」事が多いんですよ。

小説は、私の経験上、表紙と中身はあまりリンクしてません。
が、ビジネス書や、こういったノンフィクション系の本は、わりあいに表紙の雰囲気が、そのまま本の内容と合ってたりします。

そういう意味で、この「へろへろ」
へろへろ感伝わってきますよね〜笑

うーん、いい表紙だなぁ。
つーかね、この本、やっべー面白かったです。

世の中には、それほど有名じゃなくても、こういう面白い本が埋まってるんだな。
そういう本の代名詞みたいな本です!

いやーおもしろい。
ゆるくおもしろい。

ガチガチの硬派な面白さではないですよ。
(タイトルからわかるよね)

ゆるめの最高な面白さです。
「宅老所よりあい」
今で言うデイサービスですね。
それをつくり、運営していく、その様々な苦労が、主にマネタイズの面で書かれてます。

すげー苦労してるんですよ!
でも、ちょっと楽しんでる感あって。

だって、運営費を捻出するために、スタッフがジャム作ったりしてるんですよ?

そこまでしないと運営できなかったんですね。
本はゆるめだけど、書かれてる内容は、全然ゆるめじゃないんです。むしろかなり厳しい。

でもそれを、なんか、楽しんでる感が伝わってくるんです。

みんなで考えて、みんなで唸って、みんなで苦労しながら作り上げる。
壁にぶつかって、それをみんなで乗り越える。

そう!そこに、エンタメが存在しているんですね!

仕事そのものがエンタメ。
素晴らしいです。
まだ日本に介護システムがほとんどできていなかった時代に、こんな施設を運営してる人たちがいて、それがこんなに楽しそうだなんて。

良い本ですよ。

一読の価値ありです。

星5。
(最近良い本に出会えてて嬉しい!)

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