身体の使い方、見せ方、見え方「胸っすよ?膝っすよ?首っすよ?腰っすよ?」その2

はい!最近、頭の回転を良くしようと朗読を始めた晶です!
ご無沙汰しております。(ダンス記事的な意味で)

さて前回は、

『『「身体が動く箇所」を自分自身でコントロールして動かし
その動きがどう見えるかを把握しておく』ということです。

今回のテーマで上げている
「胸、膝、首、腰」は
身体全体の動きを大きくも柔らかくも固くもみせる事の出来る、
意識しやすい大きな箇所です。

胸...肩甲骨を意識する事によって、前後・左右・斜めに奥行きを生み出せます。
膝…体重移動をスムーズにする手伝いとともに、体重の負担を柔らかく受け止め、パワーを生み出す手伝いをする事が出来ます。
首...様々な感情表現が出来ます。
腰...人間の活動・動作全般の中心に居る、瞬発力もパワーも生み出せる、動く事と止まる事に対してとても大切な箇所です。


では、実際に「胸・膝・首・腰」をご自分で色々動かしてみて下さい。
どういう動きでも構いません。
普段どんな動きをしているのかをイメージしながら、
まずは動かしてみて下さい♪』

という内容でお届けしました。

実際に、それぞれの部位を動かしてみましたか?

胸なら、...お笑い芸人さんの「春日さん」の様に胸を前に張る感じ。誰かにぐぐっと胸を押される感じ。ちょっと斜めに押し出す感じ。斜め後ろに押し込む感じ。胸の中心でぐるっと円を描く感じ。

膝なら、屈伸運動の動き。膝回しの動き。お相撲さんの四股を踏むような動き(形?)など。

首なら、ぐるっと回したり、頷いたり、空を仰ぎ見たり、「ねー」っと首を傾げたり。
「あい~ん」とあごを突き出したり。

腰なら、左右に振ったり、前後に振ったり、おへそから下だけを前後左右、360度ぐるっと回したり。モデルさんのようにくっと角度を付けたり。

などなど。
「普段の生活では、ここまでは動かさないなぁ…」という動きも出来たのではないでしょうか?
逆に「この動きが出来ると思ったのに、思ったよりも動かなかったな」
といったこともあるかもしれませんね。

大丈夫、今のありのままの状態で構いません。

では、本題に入りましょう。

【これらの動きがどう見えるのか】【把握】します。

鏡は便利ですね。
身体のどの部分が動いているのか、また、動かそうとするとどこに意識が向いて、どういう感覚になるのか、鏡の中の自分の姿を見ながら確認する事が出来ます。

ただし!
この鏡を使った確認の方法には、落とし穴があります!

どういう落とし穴かというと、「身体の前(正しくは目で見える範囲)しか確認出来ない」という事です。

表現者は、必ずしも「前からだけ見られる」訳ではありません。

というか、表現者だけでなく、日常生活の中でもどこから見られているか分かりませんよね。
それと同じです。

鏡を見ている自分は、主に目で確認出来る動きしかとらえる事が出来ません。
自分の姿を目で追いながら、鏡の練習ばかりになると、半分の表現力しか育てる事が出来ないのです。

それではもったいない!
ではどうするか。

まず一つめ。
「目を閉じる」
二つめ。
「360度全体からみる」

目を閉じる」と、目を開けている時よりも身体の感覚がダイレクトに伝わって来ます。
・今は身体のどこの部分が動いているのか
・どこを動かそうとしているのか

自分の身体を、筋肉を、自分の意志と感覚で動かしていくのです。
そして、動いているという事をしっかりと「感じる」のです。

360度全体からみる」と、鏡を見て練習する時よりも、より一層身体に敏感になります。
が、しかし、人間の目はそんなに器用に見えるようには出来ていませんね。
でも色々な角度からみてみたい…。

ではどうすれば良いのか。

想像力?
良いですね。それも大切です。

さらに周りに目を向けてみましょう。

そうです。
友人や先生、文明の利器の力を借りるのです。

色々な場所から、練習している姿を見てもらったり、
色々な角度からビデオを撮ったり、
写真でも構いません。


これら2つの方法を用いて、実際に色々な動きを行う
身体を見てみるのです。
見る角度を変えるだけで、
前後だけでなく、色々な方向に動く身体を新たに発見出来るかと思います。
それによって、バランスの取り方だとか、力の逃がし方、入れ方、見え方に
変化が起こり始めるでしょう。

「自分の感覚」で身体をコントロールし、
実際にそれが「どう見えているか」を確認してみるのです。

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