【TGF2020】グランプリ発表を前に思うこと

みなさんおはこんにちばんは! 富井サカナです。
TGF2020ももう今週末に終わりを迎えてしまいます。

グランプリの発表で自分の名前が呼ばれるか、ドキドキしてます!
このドキドキは何かに似てるなぁと思ったのですが、
プロ野球のドラフト会議で指名されるのでは?のドキドキでした。
最近だとベストジーニスト賞とかベストファーザー賞ですね。
……と、のっけからつまらないこと言ってないで本題に移ります。

■はじめに

照れ隠しでしょうもないマクラを挟みましたが本題に移ります。
やはりちょっと思っていることを発表前に言っておきたいと思いまして。
本記事は完全に制作者、特に今回のフェスに参加している方向けです。
それ以外の方はあまり関係ないのであらかじめすみません。

他の方のコメントなどを色々と拝見したのですが、
発表の後では例年揉めたり荒れたり悲喜こもごもが起こるそうです。
一生懸命作った人にとっては当たり前の反応という意見もあるでしょうが、
ちょっと待ってほしい!
ネガティブな反応は控えてほしい!
そしてポジティブな面に目を向けてほしい!

というのが今回の自分のメッセージです。

自分のモットーの一部として

①意見は自由に発信すべき(言論統制は悪い結果をもたらす)
②自分と異なる意見こそ尊重すべき(柔軟性なくして学びなし)
③過去や他人は変えられないので気にしない(悩んでも無駄)

といったものがあります。

今回は①とは完全に相反する主張になるのですが、
それでも発信しないで何かあったら後悔しそうなので、
意味があるとかないとかどうでも良くてとりあえず発信します。



■ネガティブな反応は控えてほしい!

結果発表の前ですが、TGF2020は面白かったでしょうか。
私はもうメチャクチャ面白かったです。(だろうね)
大人の遊び場ができてそこでみんなが楽しく遊ぶ、最高だと思いました。
似たような遊び場はありますが、私には一番この遊び場がしっくりきます。

で、実はこの遊び場を運営しているのはなんと一個人だそうです。
もっと言うとグランプリをはじめ各賞を選定しているのも一個人です。
従い、遊び場そのものや選定に対する不平不満、ネガティブな反応は、
全てその一個人に降り注ぐことになります。

誹謗中傷で制作を止めるゲーム制作者が多いと聞きます。
同じことをプログラム開発・サイト運営者が行わない保証はありません。
もしかするとフェスどころかノベコレごと閉鎖する可能性だってあります
そのことだけは頭の片隅に入れておいてほしいというのが私の主張です。
なるべく顔が見えないよう配慮されているだけで運営者も1人の人間です。

TGF2020も開催前に少し躊躇されているような雰囲気があったため、
絶対に参加したいと思っていた自分としては気が気でなかったです。
多分現状未参加かつ参加を熱望している人は世の中に何人かいるはず。
というか何人か知ってます。その人たちにも楽しさを味わって欲しい。

遊び場で遊ぶ者同士が異様なほど仲良く遊ぶ必要もありませんが、
大きな喧嘩や事故、騒動などが起きてしまった結果として貴重な遊び場が
封鎖されるような事態だけは避けたい
というのが自分勝手な私の意見です。
もうちょいワガママを言うと、やっぱりグランプリはあってほしいです。

ひとまずの私の主張は上記の通りですので、ネガティブな反応は
運営者の視界に絶対に入らないところで好きなだけお願いしたいです。
ひとカラのオールをキメて声が枯れるまで絶叫しまくろうが、
(酒癖が良ければ)鬼ころし2パックや灰皿テキーラをキメようが、
丑三つ時にグランプリ獲った富井の藁人形に釘を打ちまくろうが自由です。

別にネガティブな反応を一切やめてほしいというレベルの話ではないです。
自作が無印で絶望したので死ぬことにしましたとかそういう感じの話です。
選定者がもし目にした時に心を痛めそうかで個々判断してほしいな、と。



■ポジティブな面に目を向けてほしい!

上の物言いを見て納得しにくい方もいると思います。
それは恐らくひとえに私がよわよわ制作者だからでしょう。
グランプリを狙える傑作を作ってないと説得力がないのはその通りです。
そもそもショックを受けるポジションに達していないのですから当然です。
私がグランプリを狙うことは能力的にも意欲的にもなさそうなので、
残念ながらこの方向性で私が説得力を身に着けることはなさそうです。

というわけで別のアプローチからの説得?を試みてみます。
そもそもネガティブな反応をする必要がないのではないかということです。
こちらは全作遊んだ自分であれば多少の説得力が出るかもしれません。


〇(準)グランプリを逃した
まず、グランプリなど各賞は選定者の主観によるものと明言されています。
絶対的な評価なんて存在しないというメッセージだと私は受け止めました。
配慮もありそうですが、実際に絶対的な指標で面白さを測るのは無理です。
言い方を変えれば公式とはいえプレーヤーの一票が入っただけなわけです。
従い運営者は選んだゲームの方がたまたまより好みだったのね。以上です。
ザッツオール。QED。めでたしめでたし。

ちなみに富井調べによると今回のTGF2020でグランプリ作になっても
何の違和感のないレベルの傑作は少なく見積もっても20作はありました。
このうちグランプリになるのは当然ですが1作。
準グランプリは3作。長編部門賞も3作。
あら不思議、半分以上の確率でグランプリ候補作は佳作となります。
ここは大事ですのでテストに出ます。

↑準グランプリが復活。去年の14作品に比べ今回は3作品に大厳選。
代わりに新設された長編・短編優秀賞も3作ずつ。佳作復活は嬉しい。


〇スポンサー賞がもらえなかった
未確認情報ですがスポンサーが80口ほど集まったと目にしました。
スポンサー賞の登録数がどのくらいになったのかはまだ分かりませんが、
スポンサーは賞を登録して!という皆さんの声が届いたと仮定します。
ということで仮に80のスポンサー賞があったとして参加作は545作。
なんとスポンサー賞がもらえる確率は単純計算で余裕の2割以下です。

ちょっと待て!俺のゲームはグランプリ候補だぞ!
いや、実はそれもあまり決定打にはならないのです。
グランプリと違いマイベストのゲームに贈られるとは限らないからです。
スポンサー賞を分散させるためにかぶらなさそうなものを選ぶという方、
エロゲ―マーなので女の子の可愛さは必須項目だという方、
内輪っぽくなるのを避けるために交友のある人には贈らないという方、
各々のスポンサーが各々の基準で選ぶのがスポンサー賞です。
従い、グランプリ候補作といえどもスポンサー賞はもらえません。
ここもテストに出ます。


〇佳作などの各賞も全てもらえなかった
グランプリ候補作が佳作をもらえないというのはあまりない気がします。
でも何かもらえると思ったのにもらえなかった!はいくらでもありそう。
過去作を遊ぶとグランプリ⇔準グランプリ⇔佳作⇔無印の境目は曖昧です。
面白いと思うところも感受性も人それぞれ異なるのでこれは当たり前です。

豊作の今回は特にグランプリレベルの佳作で溢れかえることが既に確定。
グランプリ候補作が佳作という結果になるわけですから、
賞をもらえると思ったのに何ももらえないなんてもはや必然です。
失恋してショックだけどやっぱりお腹は減るんだな、くらい当たり前。
ここもテストに出ます。

続編や移植作、他コンテスト参加作は受賞しにくいとの指摘もあります。
ありそうな気もしますし、少なくとも該当者はそう思うのがベターです。


〇だけどもだけど!
ここまでの話が全くポジティブじゃなくて失礼致しました。
そういうものなので結果に一喜一憂する必要はないよ!という意見でした。
で、この項ではそもそも一憂する意味なくないですか?と声を大にしたい。

というわけで最後に本項の主張です。
あなたの投稿したゲームは誰にも遊ばれませんでしたか?
違います。確認できただけでも少なくとも4人は遊んでいるはずです。
私が遊んだ限りにおいて、どのゲームにも必ず良いところがありました。
そしてその良い部分は多かれ少なかれ積極的に私はお伝えしたつもりです。
私以外からも当然ある程度、もしくはたくさんの感想が送られているはず。
そして(漏れがない限り)評価の★5も必ず1つは付いているはずです。
もしかするととても幸運なことにFAを贈られた人もいるのではないかと。
ゲームを相当に気に入ってくれないと(相当に気に入っても普通は)
手間暇の掛かるFAは贈ってくれないと思います。
同じくらい?幸運なことにスポンサー賞をもらった人もいます
スポンサー賞は個人から見たグランプリのようなものなので、
見ようによっては公式の準グランプリより価値があるかもしれません。
500作を超える中から選ばれたことには非常に大きな意味があります。

気軽に~精魂込めて作ったゲームでフェスに参加し、
そのゲームはスルーされることなく複数の人の目に留まって遊ばれた。
そして前向きな反応として感想をもらった。評価5だって付いた。
更に、人によってはファンアートやスポンサー賞まで贈られた。

上記は公式の賞を取るよりも個人的にはずっと大きいことだと感じます。
もうゲーム制作の労力に対するご褒美は十分に得られていませんか?
少なくともひとときも蔑ろにすべきものではないと思います。
敢えて強い言い方をすると、公式の賞を強く意識しすぎるのは
ゲームを遊んで楽しんでくれた人に対する冒涜にも繋がる気がします。
遊んだ身として面白いゲームだらけだったことは胸を張って断言できます。



■おわりに

さて、フェスの閉幕間際に相変わらず長々と申し訳ありませんが、
・この遊び場がなくなるリスクを少しでも下げたいという勝手な叫び
・フリゲ制作者たる者楽しんでくれた事実を大事に!(賞がなんだ!)

ということで衝動的に今朝の自由時間をつぶしてオラオラ書いてみました。
(準備してあった自作の進捗や制作アレコレ記事は来週に回します)
勝手な自己主張なので、自治厨なつもりははなくあくまで自己中です。

開幕からの5か月強?はかなり濃密な時間を過ごせました。
あ、制作とフライングプレイの期間も含めると1年以上ですね。
というわけで関係するすべての方、改めて有難うございます。
おかげさまでゲームにゲーム制作に毎日とても楽しく過ごしています。

私は基本的には常に自分と異なる意見を耳に入れたいタイプなのですが、
本件に関してはまあ一理あるなくらいは受け止めてもらえると有難いです。
制作者の方にはなにはともあれ面白いゲームを今後も作ってほしいですし、
イチ熱狂的ファンとしてはティラノゲームフェスが長く続くと嬉しいです。
自己中だけに。

以上、富井サカナでした。


■補足(もしくは蛇足)

翌日のツイートです。
1人の意見としてバランス取るよりも、
サクラをお願いしてやり取り形式にしたほうが考えが上手く伝わるのかも?


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