■2017年7月14日(金)

ボランティア41日目。

今日の大先輩は2回目にしてカラオケ録音。スタジオ生放送ではない。それでもスタジオに入って何か機材に触れるのかと思っていたがシステムに組み込まれていて何もしなくても自然に音は流れるらしい。番組と番組の間の5分間のお知らせ放送と同様らしい。

ということで今日の自分の仕事は渋谷でRunTripと渋谷のレコード屋さんの2番組となった。大先輩が始まってこの2番組の有難さが良く解かる。RunTripは大森さんが、レコード屋さんは西本さんが居て自分が不甲斐なくてもどんどん番組は進行されていく。今は大先輩を受け持って2番組の有難味に気づいている。ただし、大先輩の近藤会長がとても善いキャラで自分が空銜えているのが解る。実るほど頭を垂れる稲穂かな♪ きっと立派な方なんだろうな。

人は一歩進むことで過去に大変と思っていたことが少し楽になる。難易度は同じでも自分の感じ方が変わる。そこに人としての進歩がある。58才になってこんなチャンスが与えられている。どんな人でも集えば自分が未経験なことにチャレンジできる場所がある。それは何かというと渋谷のラジオのこと。

渋ラジは小さなコミュニティラジオ局でありながらラジオを本業としている優秀な人が沢山集まってきている。その人たちにも教わる機会があること、これは幸せなことだ。多分渋ラジ以外では珍しい特殊な現象なのだろう。出演者もリスナーを惹きつけるような有名人や独自の分野で才能を持つ人が多い。片や極々普通の暮らしをしている人が出演できる番組もある。この混在度が渋ラジ独自の魅力なんだと思う。

コミュニティラジオなので渋谷区とも関わりが大きい。区役所や警察の方とも繋がっている。大手企業もスポンサーに居る。理事長、副理事長、スペシャルファウンダー、スペシャルサポーター、番組スポンサー、制作部長、パーソナリティ、ラジオ技術者、出演しているゲストの人たち、どれを見てもただのコミュニティラジオ局では無いのが判る。

それでも、めざせ!アプリ10万ダウンロードと叫ばねばならないほど、DL数を増やすことは容易くはないようだ。4月から始まった地底人ラジオも最終週だけでなく7月から毎週アーカイブを流すようになり、福山学長の心意気が伝わってくる。全員参加の渋ラジ押し、自分も何ができるだろうと考えながらも先ずは自分が与えられた仕事をきちんとやり続けることを目指すしかないとも思う。

シニアクラブの番組ということはリスナーも当然同年代となる。何に興味を持って、どんな番組を期待しているんだろうかと考えてみる。通り過ぎた世代は想像しやすいが先の世代のことを推測するのは難しい。ならば沢山会話をして可愛がってもらえるようになって直接様ざま教わることしかない。そう思うとパソコン相手に検索時間が増えていく。予備知識を増やそう、どうせいつかは自分も行く道なんだから、いつか何かの役に立つ。

9月に初めてスタジオに行った時には道路側に立ち自分がガラスの向こうに座っている姿を想像できなかった。歩く人から丸見えの場所で座ることすら恐ろしかった。10月にその場に座ることに慣れる間もなくマイクに自分の声が入る経験をする。自分の声が放送に乗るなんて考えたことも無かった。そして僅か3クール、7月から自分が責任を持つ番組が始まった。このスピードの速さ無謀さ半端ない。

最初は失敗しても番組が面白ければ良いと言ってもらっていたがその内渋ラジ自体がどんどん大きくなり、失敗も笑えなくなりカバーもして貰えなくなっていくんだろう。リスナーも10万を超え50万アプリを目指している今、頑張ろうという気持ちだけではどうしようもない大きな渦の中に居ることに身震いする。でも、やはり、出来る限り頑張るしかない。与えられたなら自分が番組を引っ張らなければいけないんだと思う。

ボランティアは自分ができることの無償提供であると考えていた。だけど、今自分がやっていることは今までの人生で未経験な技術や知識を伴う事ばかり。その上人前に出るのが苦手な性格。どうして自分が今マイクを使って自分の声を電波に乗せているのか、摩訶不思議な現実と向き合っている。楽しくなくっちゃボランティアじゃない! 大きな渦は自分をどこへ動かしていくのか?

今日は平井真央さんが4人くらいの人と来局、Bスタでミーティングをしていた。私は大先輩のディレクターだと紹介された。初回放送は関係者の方々には好評だったようだ。シニアの方々は緊張も無く本当に上手に話してくれた。今日一番緊張していたのは自分だと思う。会長曰く、本町は渋谷の所謂下町で、クラブの場所によってはもっと口数が少なくなる所もあるらしい。間が空かないよう盛り上げが必要になるのかもしれない。

真央さんは紹介の後他の人に大先輩をもっとアピールできないかと相談していた。この番組はもしかしたら渋ラジの看板番組の1つに育って行くのかもしれない。初回放送の際に自分も息の長い番組にと挨拶した。シニアの人たちと番組を引っ掛けて話したのだが、実際区役所も絡みすぐには終われないムードがあるし、このまま番組として上手に育って行くのかもしれない。西本さんに先導してもらいながら自分なりに工夫して年配リスナーに愛されるご長寿番組に育てて行きたいものだ。

カラオケ番組が録音放送なので来月から毎月第1月曜13:00に渋谷のカラオケの鉄人に行き立ち会うことになった。昔の古い曲は得意だと思っていたが今週の放送を聴いていてほとんど知らない曲だったことは意外だ。レコード屋さんの洋楽も無知だし、大先輩の古い曲も知らない。こんなに知らないことばかりだったなんて、もし渋ラジに来てなかったらそんなこと考えず過ごしていただろう。それにしてもカセットテープに久々出逢った。来週は鉛筆を持って行こうと思う。

西本さんに相談して渋谷の大先輩の出演者に渋ラジステッカーを渡すことにした。始めて出演した方に、裏に日付と名前を入れてお渡ししようと思う。




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