■2016年9月12日(月)

9月10日に会場案内を兼ねたメールが届いた。

そこには「説明会でお待ちしています」という言葉と共に説明会の参加申込者から届いた質問に対する回答もいくつか添えられていた。

その中で目を引いた回答が次のものだった。

A シブラジは、一部の世代だけの閉じたラジオ局ではなく、少なくとも気持ちの上では、小さいお子さんから100歳を超える人まで参加できるようなメディアを目指していますので、ご安心ください。

ラジオの仕事に技術は当然必要だろうが、渋ラジの人たちの「誰もがボランティアとして参加できる場所にしたい」と思う気持ちが伝わってくる。自分にもできるかな、まずは行ってみよう。そんな気持ちで会場に向かった。

会場には多分4~50名くらいの応募者が来ていた。かなり広いスペースに置かれたテーブルと椅子にぎっしりと人が座った。

そこには渋ラジの各曜日のパーソナリティーと4月開局時から携わっているボランティアの人たちが待ってくれていた。

先ずは渋ラジの人たちが自己紹介、渋ラジについてのお話、続いて実際に操作する卓を映像を使って説明してくれた。その他にテーブルごとのミーティングやその内容を纏めてのテーブル順の質問タイムもあった。

最後にディレクター希望の人は曜日と時間の書かれた用紙に自分の都合を〇×で記入し提出して会場を出て行った。宣伝部希望の自分は提出せずに会場を出た。

帰りのエレベーターで居合わせたよく似た年齢層の女性と「スタジオも見てみたいね」と話していたらその場に居た男性が案内しましょうと私たちをスタジオの前まで連れて行ってくれた。若い男性でパーソナリティーをしているとのことだった。

スタジオの前では若い女の子が沢山立っていた。次の番組でゲストで出てくる若い役者さんを見る為に待っているそうだ。18時以降はゲストも有名な人が多く、更に華やかになるらしい。

ディレクターの仕事は外から見えるあのテーブルの端に座って卓を操作する。スタジオを見に来る人たちからも丸見えで見られることに慣れていない自分は恥ずかしい。

操作の難しさとガラス越しの恥ずかしさで余計にそのディレクター席を遠くに感じつつ、小雨の中その日は帰路についた。

新しい場所に踏み出すには勇気が要る。今日集まった人はそれぞれどう思っているのだろう。何人の人が新しく渋ラジに集まるんだろう。そして自分はどうすればいいのか、よーく考えてみよう。


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