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Jimi Hendrixのライブ盤を聴き比べてみた(11)


Live at the Isle of Wight

⑪ Live at the Isle of Wight (1970/8/30)
 いよいよ最後になりました。ワイト島ライブです。
このライブの音質・演奏の質は「良くもないけど悪くもない」くらいだと思います。AtlantaやMauiよりは良い気がします。

[Disc 1]

1 God Save the Queen
 イギリス国家です。ただアメリカ国家と違って、正直原曲を知りません。

2 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
 サージェント・ペパーが発売されてから3年経っているのに演奏しているということで、ジミはよほどこの曲がお気に入りだったのでしょうね。ただし演奏は1分足らずで終わります。

3 Spanish Castle Magic
 音はこもっていますが、演奏はなかなか良いと思います。AtlantaやMauiよりは良いです。Winterlandには勝てませんが。

4 All Along the Watchtower
 Atlantaのバージョンより良いです。バンドとしてのまとまりはもうひとつという印象ですが、ジミの調子はまあまあ良いと思います。

5 Machine Gun
 最初の方で警備員?の無線が聞こえるところがあります。アンプが拾っちゃったんでしょうか。
演奏の方ですが、ジミのギターがめちゃくちゃカッコいいです、特に序盤の方。中盤ではドラムソロが聴けます。

6 Lover Man
 うーん、これはジミが絶好調でないのがわかってしまいますね。全然悪くはないですけど、もっと良いバージョンがあります。

7 Freedom
 これはなかなかカッコイイ演奏だと思います。

8 Red House
 これはスゴイ演奏です。音も悪くないです。
たしか、Miamiあたりで私は「ブルースの良さがよくわからない」とほざいておりましたが、何回も聴いているとなんとなく分かってきた気がします。
とにかく、この演奏はすごいです。中盤のギターとか特に。

9 Dolly Dagger
 やや音がくぐもっています。演奏はまずまずです。

[Disc 2]

1 Midnight Lightning
 ジミ作のブルースです。スタジオバージョンはないはずです。これも良い演奏です。

2 Foxy Lady
 後半はジャムになっています。話し声が聞こえるところは、これも無線を拾ってるだけなんですかね?にしては音が大きいですし、こういう作品とも思えます。

3 Message to Love
 最初のところはキーがズレてるのか、ちょっと違和感があります。全体的にはあんまり良い演奏ではない印象です。後半はちょっと良いかな。

4 Hey Baby (New Rising Sun)
 これはやや退屈な印象です。

5 Ezy Ryder
 カッコイイ瞬間もあるのですが、全体的にはパッとしない印象です。

6 Hey Joe
 イントロがカッコイイです。全体的にもなかなか良い演奏かなと思います。

7 Purple Haze
 Hey Joeからのメドレーになっています。ジミのギターは安定感は低めですが、熱が入った演奏に感じます。

8 Voodoo Child (Slight Return)
 これも前の曲からメドレーになっています。この曲のジミはかなり良いです。カッコイイ瞬間が何回もあります。

9 In from the Storm
 これはカッコいいです。マウイ島のバージョンよりこっちの方が良いと思います。
最後の力を振り絞った演奏に聴こえるのは、死期を知ってるからでしょうか。

まとめ(A~Eの5段階で)

音質:B 演奏:B 総合:B

全体的に音はあまり良くはなかったです。そこまで悪くもないですが。
演奏は、良いのとあんまりなのがある印象でした。
Red HouseやIn from the Stormなんかは良い演奏だと感じました。

以上で、全11ライブすべてを聴き終わってしまいました。
ちょっと寂しくなります。。

次回、まとめなどを書きます(たぶん最終回です)。

おわり

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