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#イケメン女子 #ジェンダーレス女子

2022年2月22日だった

昔にツイートしたこのことについて、今更ながらに掘り返そうと思う。

自分はざっくりいうと「人に見られる仕事」をしている。
Instagramを見ていただければなんとなく雰囲気はおわかりいただけると思うのだが、あわせて投稿にだいたい「イケメン女子」や「ジェンダーレス女子」をハッシュタグとしてつけている。

しかしながら大前提として自分はXジェンダーであり、「女子」というカテゴリに入れられるのが嫌いだ
よって自分のツラの写った投稿に、ジェンダーレス女子やらのタグをつけるのは、ハッキリいって己のポリシー違反である
これはそのポリシー違反への言い訳文章と、自分の考え方の一端をお伝えする記事になる。のちのち恥ずかしくなって消すかもしれない。

最初はよかった。というかそのハッシュタグを好んで使っていた。
ぶっちゃけこのInstagramアカウントをはじめてしばらくは自分がXという特殊枠にいる自覚がなくただのボーイッシュであると信じきっていたからだ(のちに「ただのボーイッシュ」は自分の女体に対して死にたくなるほど辟易することはないと気づき今に至るが、それはまた今度)。


しかしXを自覚してからは違う。
自分は純度100%の女ではないと思っているし、先述の通り自分の不快ポイントが「女性」というカテゴリにつっこまれることであることも理解した。


なので悩んだ。
イ゛ーーーーーーッッッ!!! となっていた時期は結構長い。いっそのことアカウント刷新か!? と思った頃もある。

マその無限イ゛ーーーーーーッッッ!!! のうちに、2つほど屁理屈を獲得したので、もしもこのハッシュタグを坂本香がつけることに疑問を持っている方がいらっしゃればどうぞ閲覧なすってくだせえ。

①世の中的にそうでしかない

客観的に見た時、今の自分を表現できる言葉で最も一般的なものは「ジェンダーレス女子」だった。
世間的に見たら「女体が男っぽい格好をしている」=「ジェンダーレス女子」という概念がある程度一般化している(気がする)。
ぶっちゃけそう。モヤるけどやっぱそうでしかないじゃん。

②自分みたいなのを探している人は大概このハッシュタグ見てるでしょ


これはファッション的にも、性的マイノリティ的にも。
とにかく、必要とされている/自分みたいなのを探している人のところに己の存在が届かねえと何も始まんねえと思った次第である。

まず、根本的な己の目標として、もっと僕らのようないわゆる〝半端モン〟、そしてその〝半端〟具合に悩んでいる人たちが生きやすいようになればいいなという想いがある。

蛇足になるが、加えて「最近の流行りだしね♡」という言葉で自分のファッションが秒速で肯定される手軽さを、第一次ジェンダーレスファッションブーム期(?)に自分が痛感したので、今こんな感じの仕事をしている。
あの時期が来るまで辛かった。なんで男みたいな格好しとるん〜〜? に好きにさせてくれ……と思ったことが何度あったか。これもまた今度。

自分は自分の〝半端〟具合を適度に受け入れている。
時に病み、時にイエス唯一無二! と叫び、時に社会からの疎外感に苛まれ、時に僕以上にイケてるは奴おらんから最高卍 みたいなメンタルで何とか生きている。
それから、好きなもんは好きに着てるし、自分基準で「素敵」と思ったものは普通に買うし使う。


フォローしてくださっている方々からは、香さんのファッション好きです! や、メイク素敵ですね! と同じかそれくらい、香さんの考え方が好きです。というお言葉をいただく。

テキスト媒体を開設するまでは、たまにストーリーで言葉にしてきた。
それに対して「勇気出ました」のような長い長い告白のようなDMをいただいたこともある。何度も。
ありがとうね、君たちのDMのおかげで今自分は文章を書いている。
(DMお返事できてなくてごめんなさい。でも見てます)


少々脱線した気がしなくもないが、自分みたいなのを探している人にちゃんと出会いたいという思いもあるよということである。


上記の通り、自分は女子ではないが世間的には女子だし、こんな自分の一般的なカテゴリーなんか「ジェンダーレス女子」くらいしかなかったというわけです。
ポリシー違反っちゃポリシー違反だけど、得られる恩恵や目指すところに合致しているのでしばらくは使用していく予定。よろしくな、ハッシュタグ。

ぼくがハッピーに生きる糧になります