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「自主研のススメ」44.アメトーク?

もう、半年ほど前の話になってしまいますが、自主研の視察として尼崎市の自主研「夜カツ」に参加しました。その後レポートを書こうと、このタイトルで準備し始めたのですが、別のテーマの優先性が高くなってしまい・・44番がそのまま欠番状態となり・・と、気持ち悪い状態になっていたので、改めてその遠征で学んだ点についてお伝えします。

台本(シナリオ)づくり!?

元々は自主研を見学したいと夜カツ運営者に連絡したところ、逆に講師の依頼を受け、そのおかげで夜カツの運営手法を実体験することができましたのでご紹介します。
その運営方法は、人気TV番組の”アメトークスタイル”
アメトークとは、MCの蛍原さんがひな壇に座る芸人さんと毎回異なるテーマ(例:家電芸人)について、面白おかしく深掘りしていく大人気バラエティ番組です。フツーにTV見てると雑談的な掛け合いの中で話が深掘りされているように見えます。でも、実際のところは入念な聞き取りが事前にあるようで、誰に何を聞くか等の台本がしっかりと作られ、それに沿って話が展開されているとのこと。

今回、夜カツでスピーカーを務めるにあたって、事前にzoomでヒアリングが行われました。テーマについて何点か質問を受け、どのような話をする予定か、こんなスライドを用意しているという受け答えをしたところ、数日後に当日の大まかな流れが書かれたシナリオが送られてきました。一つの学習会で、ここまで丁寧に下準備をされていることを目の当たりにし、僕は軽く衝撃を受けました。

学習会への信用度

アメトークばりの事前準備をするとなると、それなりの労力がかかります。それだけ運営側の負担は増すことになりますが、その分学習会のクオリティを担保できます。これ非常に重要なことです。

僕自身の例で考えると、毎回の学習会でそこまでクオリティの追求はしていませんが、関東自主研サミットでは追求しています。何故なら、わざわざ遠方から時間とお金を使って参加してもらっているわけなので、それだけの対価を用意するのが主催者としての矜持だと考えているから。その分、毎回参加者からはそれなりに評価をいただき、それが関東自主研サミットの信用につながっていると捉えているわけですが、それを夜カツでは通常の学習会で実践されているわけです。

毎回の運営は大変だとは思いますが、それでも参加者の満足度が高いと次の参加につながりやすいわけで、その丁寧な取り組み方は自主研の一つの運営手法として参考になると思い、ここで紹介するものです。

ネガティブ要素

クオリティの高い自主研については、ファンが増える一方、運営側の負担に対する耐性がある職員がどれだけいるかという課題がつきまとうことが想像できます。
僕自身、以前職場で立ち上げた自主研では、メンバーが4チームに分かれて交替に学習会を企画していましたが、企画することに疲れてしまい、その後チーム制による運営は崩壊しました。
運営側の負担が大きくなると、その手法をこなせる人材が限られることになるのが容易に考えられ、結果として運営者が限定されてしまうことは危惧されます。

まずはお試しから

アメトーク方式は、大きなメリットがある一方で、心配な面もある運営手法だと感じるところありますが、じゃあ採用すべきかどうかというと、個人的にはオススメしたい運営方式だと捉えています。そこまで丁寧な事前準備を毎回やるのかってところはありますが、少なくとも力入れたい学習会の時には参考にした方がよい手法であることは間違いないです。

もう一つ、若い世代へのアプローチとして考慮する要素に、タイパ・コスパ重視傾向があります。何とか学習会参加の声かけに成功したとき、得られる学習経験値や仲間との交流等に対し、かけた時間・かけた参加費に見合わないと次の参加につながりづらくなってしまうことも考えられます。そういう面で、学習会のクオリティ向上は以前より求められているかも知れません。

ということで、まずはここぞ!という学習会にて、試しにこの運営手法を試してみてはいかがでしょうか。そして、まずはクオリティ引き上げ効果を実体験してみましょう!

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