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「自主研のススメ」37.県域自主研の価値

自治体職員が、自主的に、グループで、学び合う「自主研」活動ですが、基礎自治体内で活動するグループもあれば、都道府県域のグループ、さらには全国的なグループと、その規模は様々です。
今回は、その中でも「都道府県域のグループ」にフォーカスして、その活動の価値についてお伝えします。

1.受け皿機能

情報化社会となった現在、一昔前とは比べようもないほどに社会変化のスピードは上がっています。

そんな状況下、住民の福祉向上がミッションの自治体職員は、日頃からアンテナを高くして学び、それを業務に活かせるようにならないとプロって言えないと思うのです。そのアンテナを高くして学ぶ手段は様々ありますが、その手段の一つが自主研です。

勤め先の自治体内に自主研グループがあればそこにジョインするのもありですが、活動中の自主研がない場合(その方が多い)、自ら立ち上げなくてはなりません。でも、立ち上げとかそういうの苦手な人もいますよね。
そんな時にありがたいのが「県域の自主研」です。
同一県内であれば、平日の業務終了後でも集まりやすいので、やる気さえあれば定期的に、かつ仲間とともに学ぶ機会を持つことができるのです。
ちなみに、北海道や岩手・福島など面積が広い県だと平日の夜に集まるのは難しくなりますが、それでも同じ道県内の仲間ということで、それぞれ自主研的なネットワークがあります。

2.越境機能

一つの組織の中でしかモノを見てない方は、ちょっとヤバいかも知れません。組織の理論や慣習だけが基準になってしまうから。そこから脱却するためには、別の世界にも足を踏み入れる「越境」事が大切です。

越境の選択肢として、県域自主研は低いハードルとして機能します。そういう意味では、組織内にある自主研に参加していたとしても、次なるステップとして踏み出すにちょうどいいハードルの高さとなります。

3.相乗効果機能

特に自ら自主研を立ち上げるような”マイノリティ職員”は、先頭を走り続けることで、気力のパワーゲージは減衰しがちです。
その対策として最も効果的なのは、互いに切磋琢磨できる同志と呼べるようなマイノリティ仲間との交流だと考えます。県域自主研はそんな同志をつなぎあわせる機能もあります。
こうして県内でマイノリティ人材がつながり、刺激し合うことで、結果として県域全体で自主研が盛り上がる現象につながることもあります。直近でいうと、茨城県南部がまさにそんな状況で、冷え切った自主研界の中、関東の中で唯一勢いを感じます。

4.リーダー要素

ここまで県域自主研のプラス面ばかり書いてきましたが、当然課題もあります。一番の課題は、県域をまとめるグループとなると、それなりにカリスマ性や実績のあるリーダーが求められるということでしょう。その分ハードルが高くなるため、立ち上げに最も必要なことは、勢いなのかも知れません。千葉県の広域自主研である「チーム千葉県」はその典型例で、関東自主研サミットの懇親会の席で千葉県でもやるしかないでしょ的に盛り上がって立ち上がったはずです。(間違ってたらごめんなさい💦)

また、県域にかかわらず自主研全体の傾向として、リーダーが人事異動や家族事情等の環境が変化し忙しくなる → 活動へのコミット量が低下 → 活動全体の動きが鈍くなる・・ということも間々もあります。活動量に保険をかけるにはメンバー全体でフォローするような仕組みが大事になるわけですが、特にリーダーがカリスマタイプで代替が効かない場合は活動停滞リスクが大きくなる傾向があります。波に乗っている時は強いんですけどね。

県域で盛り上がろう!

ここ数年の間で一気に弱まってしまった自主研ブームですが、県域での活動が盛り上がれば、繰り返しになりますが個々の自主研にも波及し、結果として再度自主研ブームに火が着くことも期待できます。
そんな期待の実現に向けて、関東各地の県域自主研対抗の運動会を開催することにしました!!
各都県で活躍するメンバーが久しぶりにリアルで顔を合わせます。
団体競技によって各チームの結束力も高まります。
各グループから活動の近況報告をし合うことで、互いに刺激し合います。
これまで行ってきた自主研サミットも相当に熱いのですが、少し活動が冷え込んでいる時期にはこうした企画もアリだと考え企画しています。とってもワクワクしながら♪

この運動会、開催は、11月26日(土)の午後を予定しています。
近日中にFacebook・こくちーず等で募集案内かけますが、興味ある方いらしたらコメント等お願いします。

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