流れ流れて
このところ晴れと曇りを交互に繰り返す空模様。
妻が長野はもう冬だと言っている。
窓から差す光は明るいが、空気はすこしひんやりとしている。
長野に引っ越してきたのは今年の5月。
もとは祖父母の住んでいた古い家。
駅の近くにあるから、都市部に住んでいることになる。
夜、ぼんやりと外を眺める。
街灯に照らされた道路が見える。車は通らない。
さみしい町並みが、一段と空虚に見える。
時間はゆっくりと、確実に流れていく。
様々な思いがよぎり、過ぎていく。
色も音も、枯れていく。
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