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医龍で言ってた、「敵を作ると票が集まる」。そりゃSNS荒れますわ…。

なぜにこう、ネットではみんな過激なことを言いたがるのか!コロナ禍、コロナ禍下では気のせいか、さらに殺伐としてる気がしますよね。いざ面と向かったらもっと穏やかに話せるはずなのに、なぜこんなにも、と日々考えていました。

匿名性、それもあるでしょう。でもそれ以前に、ネットには人の思想や志向を過激にしていく性質が備わってしまっているなということに最近気づきました。マンガ読んでたら気づきました。それを交えてマンガを紹介したいと思います。

敵、批判対象を明確にする過激な発言の方が「いいね」を集めやすい

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人間は共通の敵の前でもっとも強く結束する

という言葉には、何となく納得できる気がしませんか。

テレビや新聞でも、視聴率を得るために、あえてある程度政府に対して批判的な体制をとってるなんて話もありますし、身近な誰かとの会話でも、いけないとわかっていつつ誰かの悪口や陰口で盛り上がってしまって、なんか仲良くなった気がする、なんてことは覚えがある人も多いと思います。

SNSとかでもその傾向は顕著で、例えばAさんとBさんが対立するようなニュースがあったとして、

「Aさんも悪いけどBさんも悪いよね」

なんて敵も味方も作らないあいまいな発言より、

「Aがどう考えても悪い、死んだ方がいい」

みたいな、過激な表現があったり、スタンスがはっきりした発言の方が、「いいね」を集める気がしますよね。

もいっこマンガを引用させてください。

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医龍、ドラマ化もされた有名マンガです。24巻からの引用ですね。ドラマの方は見てないんですが、マンガの方は超名作です。医療現場のドロドロした政治の駆け引きを題材に、強い人間・弱い人間の対立、自己との戦いを描いたり…そして人物がまあ全員魅力的なんです…。ぜひ。

さて、改めて引用させていただくと、

敵を得て、集団は初めて結束する。いや、そもそも敵がいなくては政治的集団は生まれないともいえる。
最大公約数的な主張は、他の派閥と共存可能な中途半端なものだった。「敵」のいない主張は、正しくとも力を生まないんだ。

と、さっき述べたこととほぼ同じようなことを言ってくれています。

まあ、これは、あくまで医局の政治の話、具体的には「教授選挙戦」の話です。本来、一般人の発言や主張に、こんな力学はほとんど関係ないはずなんですが。ネット上は少しだけ事情が違って、多くの人が「いいね(=投票)」を欲しがっている状態なんですよね。

極端に言えば、常にネット上で選挙戦が行われてて、誰もが支持を集めよう集めようとしている状態で、支持を集めるために敵を作る、という行為が多発しているのではないか、ということです。

おーこわ。

まあ、twitterとかyoutubeとか見てても、いいね欲しさに、思ってもない過激なこと言ったり、必要もない過激なことやったりしてるアカウントが多いのもいまさら言うまでもないかなって気もします。

無意識にやってる人もいれば、テクニックの一つとして確信的にやる人も多そうですよね。それ自体が悪いとは言えないんですが、少なくとも情報を見る側は、多少なりともそういう力学が働いている、ということを踏まえてみる必要があるだろうなと、思います。

これがまた、SNSとかの「おすすめ情報お届けシステム」と合体すると、よけいによろしくないことになるんですよね…。その辺は、以下に書いてみました。よろしければ。

今日は以上です!

ご精読ありがとうございました。


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