お灸で逆子がなぜ治るのか?
逆子治療をしていて「“逆子にお灸が効く。”って言うけど、お灸で逆子はなぜ治るの?」と逆子の妊婦さんから聞かれることが多いです。
お灸で逆子が治りやすくなることは、研究で証明されていますが、なぜ治るのかは証明されていません。ですが、ある程度科学的に説明できます。
今回は僕が考える「お灸で逆子はなぜ治るのか?」をお伝えしていきます。
お灸で逆子が治る理由
お灸で逆子が治る理由は、子宮が柔らかくなるからです。正確には、これは科学的に証明されているわけではありません。僕はそう考えているということです。
なぜお灸で子宮が柔らかくなり逆子が治るのか。次はその理由をお伝えしていきます。
お灸で子宮が柔らかくなる理由
お灸で子宮が柔らかくなり、逆子が治る理由は、研究でそうなっているからです。逆子で有名なツボと言えば「至陰」です。
この至陰にお灸をすることで逆子が治りやすくなることは、研究で証明されています。いろいろな国で、いろいろな人種に行っていますが、研究された全ての国の全ての人種で逆子は治りやすくなっています。
至陰にお灸をした妊婦さんとしていない妊婦さんを比べると、している妊婦さんの方が約20%治る確率がよかったという研究があります。
だから、逆子には至陰がいいと言われています。
至陰の効果で証明されているものは、逆子に効くこと以外にもあります。それは、子宮の血流が良くなることです。
至陰を刺激することで子宮の血流が良くなることが証明されています。子宮は筋肉でできています。だから、伸びたり縮んだりすることができます。だから、妊娠したときは伸びることができるし、生理の時は収縮して経血を体外に出すことができます。子宮の血流が良くなれば、その筋肉が柔らかくなることが考えられます。
そうなれば、胎児は治りやすくなります。
三陰交
逆子のツボには至陰以外に“三陰交”と言われるツボがあります。この三陰交も子宮に影響があり、子宮の収縮回数が増えることがわかっています。
伸び縮みする回数が増えれば、それだけ血流が良くなります。これも同じように子宮が柔らかくなることが考えられます。
お灸をすれば逆子が治りやすくなるという研究結果。
お灸をすれば子宮の血流がよくなるという研究結果。
冒頭でお伝えしたように、他にもたくさんの研究が発表されています。
僕はそういった事実から、妊婦さんにお灸をすることで子宮が柔らかくなり逆子が治りやすくなると考えています。
ですが、逆子の原因をはっきりと証明されていないため、どうしてお灸で逆子が治りやすくるのかも、正確には証明されていません。
実際にお灸をした妊婦さんの話
今話したのは研究結果の論文の話ですが、実際に僕がお灸をしていても効果はでます。
逆子治療に来院した妊婦さんにお灸をすると、施術後には胎動が増えます。これは僕がお腹をみてもわかりますが、多くの妊婦さんが実際に感じられていることです。
お灸をした後は胎動が増えるた時には妊婦さんから「お灸にびっくりしたんですかね?」と言われることが多いです。
また、逆子治療に内科の先生が来院したことがあります。その先生はオペをすることもあるそうです。その先生に「子宮や内臓の柔らかさに個人差はありますか?」と聴きました。
そしたら「柔らかさには個人差がある」とその先生は言っていました。
その先生は直接内臓を触っていますが、実際には、直接ではなくてもお腹を触れば胃や腸の硬さはある程度わかります。そしてそれには個人差があります。そういった事実からも、子宮が柔らかくなることが考えられます。
子宮が柔らかくなれば胎児が動きやすくなるので、逆子が治りやすくなります。
これがお灸で逆子が治る理由です。
別の観点から言えば、「子宮が柔らかくなれば、お灸ではなくてもいい」ということです。子宮の血流を良くする方法はたくさんあります。その方法はYoutubeでお話しているのでそちらをみてみてください。
まとめ
簡単にまとめると、お灸で逆子が治る理由は、子宮が柔らかくなり胎児が動きやすくなるからです。そう考える理由は、お灸をすることで逆子が治りやすくなる。お灸をすると子宮の血流が良くなる。触ってわかるように内臓は硬くなったり柔らかくなったりする。という事実があり、それらを加味して僕なりに考察した結果です。逆子にはお灸がいいと言われますが、あまりその理由は説明されることがありません。
こう言った理由から、逆子にはお灸がいいと言われています。
もし、お灸をしてみたいと思うなら、近くで逆子治療をできる鍼灸院を探してみてください。
また、自宅でお灸をすることもできます。
その方法や、買うべきお灸は他の記事で紹介しているのでそちらの記事もみてみてください!
▶︎【専門家が厳選!】自宅で行う逆子のお灸におすすめの市販のお灸2選
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