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とさか世界一周旅行記 3日目

2015/10/1 23:59(ロサンゼルス)
ギリセーフ!
書きたいことが山ほどある。もったいないから全部書く。まだまだやることはあるんだけど。
前の日記の続きから書こう。実はもう30時間以上経っている。
ロスへ向かう飛行機の中、三人席の窓際になったためトイレには行けないなと、水分を控えた。
目の前にタッチパネルがついてて、色々ゲームできた。麻雀でボロ勝ちした。
機内食は相変わらず中国語で聞かれて英語で聞き直すパターン。さっきはチキンを食べたので今度はビーフを頼んだ。すると、野菜がゴロゴロ入ったビーフカレーが来た。味は正直良くないが、やはり空腹時に食べると幸せ。
その後、牧野修の小説を読んでいるうちに眠くなったので寝て、起きたら着く二時間前だった。
ぼーっとしてたら着き、緊張しながら入国審査を受ける。
うわさに聞いてた通り結構横柄だったが、こちらもやましいことはないので聞かれたことに応えていったらあっさりと入れた。
荷物の受け取りもスムーズにいき、そのまま街へ出る。空港内のセブイレで物価の感覚をつかんでみたが、なるほどそこそこ高い。日本だと200円で買えそうなサンドイッチが3.5ドルほどする。でかい食パンとかは安いはず、と思いながら、シャトルバスに乗れるところを探す。事前に調べたデータをもとに地図をたどると、なんとホテルの近くまでしか出ていないっぽい。今思えばこれは間違いだったのだが、もうすぐ夜なのにあてもなくバスが来るのを待つのは怖かったので、歩く決断をしてしまった。道中、意外と人気がなくてビビる。信号機は日本とは違うけどまあわかった。
空港の近くはホテルばかりだったが、進むうちにドライブスルーのファストフード店などがちらほら見られるようになった。やはりそこそこの値段はする。空腹で喉も乾いていたが贅沢はできないので我慢して歩いた。ホームレスの真横を通ったり明らかに薬やった直後の人の後ろを歩いたりとそこそこ怖かった。アメリカ人は基本的に身長か横幅どちらかで俺を上回っており、腕の太さを見ても俺が勝てそうな相手はほぼいない。襲われたら負ける、と思いかなり警戒しながら歩いた。
ホテルに近づいたころ、99セントショップを見つける。パンと飲み物を買って、2.75ドル。1.5日分の水分と食料と思えばそんなに悪くない。
エネルギー補給してホテルに向かうと、途中であと二軒ほど99セントショップを発見した。意外と多い。
ホテルに着く。チェックインは英語だったけど割とわかったしこちらのも通じた。アメリカ人の英語は割と聞き取りやすい。
900|17と書かれたカギを渡され、部屋が集まっているフロアへ行く。すぐそばに117と書かれた部屋があった。建物自体は二回までしかない。なるほど、900は枕詞的なあれで、俺の部屋は117なんだな、と思い117の部屋でカギを使うと、なぜか反応しない。しばらく挑戦していると、偶然117の部屋の人が通りがかり、「こうやるんだよ」と開けてくれた。ベッドになだれ込み、充電を確保してぼーっとツイッターを眺めながら翌日までにやるべきことを整理した。
とはいえ一日だけしか滞在しない場所でパソコンを引っ張り出すのは荷詰めが大変なので、クパチーノでの質問を練りながら翌日のためにゆっくり休むだけだった。
さて、このホテルでは無料でサイダーのサービスがついている。せっかくなので利用しようと思い、必要最低限のものを持って部屋を出た。一応試しておこうと思ってカギを使うと、また開かない。やばい感じがしたが、とりあえずサイダーを取りに行く。フロアの真ん中にはバーがあって、照明の感じや装飾がめっちゃアメリカ!って感じだった。そこでチケットを見せながら英語でごにょごにょ喋ると、メインバーでもらうのよ、と場所を教えてくれた。行ってみるといわゆるバーだった。おっさんが酒飲んでるし、怖くなったのですごすごと退散する。今後はこういうところにもずかずかと入っていけるようになりたい。
さて、鍵の問題があったのでフロントに行く。この鍵unavailableっぽいんだけど?というと、どこの部屋?と聞かれる。117だよ、これ見て、と鍵の番号を見せると、これは900だよ、と教えられた。え!900号室あったの!
117に入れた荷物をマスターキーで取り出し、フロントに謝って900号室へ。自販機のところを右に曲がれと言われたけど、行ってみてもない。600,700はあったのに。仕方ないので今度は違う人に聞くと、やはり自販機のところを右に流れと言われたが、最後になんとなくbackという単語もついていた。むむ、と思いもう一度そのあたりを探すと、700がある方とは反対側、つまりフロントに近い面に900号室があった。なんか謎解き感があって良い。
入ってみるとなるほど、最安値プランらしい雑魚寝感だった。917と書かれたベッドの二階に荷物を置く。なるほど、117じゃなくて|17で、ベッドの番号だったわけだ。
ちなみに、これはなかなかの奇跡だと思うんだけど、900にはコンセントが無かったので、もしあそこで117の人に入れてもらわなかったら充電ができずに翌日野垂れ死んでいたはずだ。その「翌日」がいかに過酷だったのかもこれから書くことになる。
さて、翌朝。二段ベッドからの上り下りは毎回下の人に気を使って足をつりそうになるんだけど、なんとか降りて無料サービスのブルーベリーマフィンをもらいに行く。これはスムーズにもらえて、コーヒーと一緒にほっこりする。美味。レビューでもこれだけやたら褒められてた。
レストランから朝の景色がイイ感じに見えたので、朝の散歩に出かけた。空港近くなのでめっちゃ大きく飛行機見えるし、朝なので気温も低くとても楽しめた。せっかくなのでと家族に電話し、受験を控える弟を激励する。
歩いているとメトロバスの停車駅を発見し、それなら今日使う予定の液を見ておこうと思って、スマホで調べてそちらへ向かう。
道中に、吉野家を発見。いつか恋しくなったときにお世話になろうと誓う。
なかなかの距離を歩いて駅に到着。12kgの荷物を持ってくることにうんざりした。切符を買えるようなので先に買っておく。こちらではtapカードというICカードが1ドルで販売され、それに片道券1.75ドルや一日券5ドルなどをチャージする。乗り継ぎが少なく、帰ってくる必要もなかったので一日券を選択。最初はtapカードが何かもわからず途方に暮れていたが、色々調べて上記の仕組みを知り、、無事購入する。前日におつりで渡された1ドル札が汚すぎてなかなか読み込んでくれないのが辛かった。
帰り道、ぼけーっと歩いていると、道路から呼びかけられた。何かなと見てみると、Adventurer Hostelの文字が。泊まっている宿のシャトルバスがたまたま通りかかったのだ。暑かったし来た道をただ引き返してもつまらないので、乗せてもらう。チップを入れる箱があったので、去り際にちょっと緊張しながら1ドル札を入れた。
ホテルに帰り、出発の準備をする。本当は次の宿が空くのが14時だから13時くらいまではホテルでゆっくりできたんだけど、コンセントもないし次の宿の周辺を今日中に見ておけば翌日以降違う場所の観光に集中できると思ったので、9時くらいには出発した、
改めて調べてみるともっと近い駅から乗り継ぎ一回で行けることがわかり、そちらで行くことにした。到着時間はルーズ。バスは東京と余り変わらず、現金かカードでの先払い。治安が悪いイメージだったが全然そんなことはなかった。スペイン語を話している人が結構いた。街の中でもスペイン語はかなりみかけたので、やはりカリフォルニアはヒスパニック系の人が多いんだなと感じた。
バスから見える景色はいわゆるアメリカのイメージ通りで、ファストフード店やガソリンスタンドが多く、少し汚い。この表現が適切かはわからないが、日本に比べるとそういう印象を受けた。
乗り継いだあとのバスはシステムが変わっていた。窓際のひもを引っ張って「次止まります」を知らせるのだ。はじめは勝手がわからずボタンを探していたのだが、周りの人がやっているのを見てなるほどと思い、自分でもやってみた。ちゃんと止まってくれたので安心した。
街に着き、荷物を背負う。暑くてしんどい。とりあえず宿泊先を見てみようと歩き出す。道中、飲食店を見かけては近づいたり中に入ったりして価格を確かめた。やはり少し高い。
宿は意外とすぐに見つかった。airbnbという、実際に人が住んでいる家や余っている部屋を借りられるサービスを使ったので、普通の住宅街の中のちょっとしゃれた感じの一軒家だった。満足し、その場を離れる。すると、すぐ近くに99セントショップを見つけた。3日間をそこで過ごすうえではかなりありがたいと思い、中で食パンのトッピングやパスタを探す。
チーズがそれなりに安く売られており、野菜の缶詰もそこそこ安かった。パスタは以外にも日本の百均よりかなり高かった。
チーズを買おうと決意し、店を出る。まだ10時半だ。
荷物をもってあちこち行くのはしんどいので、どこかお店に入ろうと思った。せっかくアメリカに来たのでデカいハンバーガーを食べてやろうと思い、「Los Angeles Pico(通りの名前) humburger」で調べると、評価の高い店が近くにあった。そこへ向かう。
行ってみると、なるほど人気店らしくこの時間でも結構混んでいた。
メニューを見てみると、ハンバーガーもあったがぎりぎり朝食メニューも頼めたので、そちらで一番高い"All meat breakfast"を注文する。7.95ドル。高いが、「衣食住はとことん節約、経験にはいくらでも支払う」をポリシーとしていたため、アメリカンな朝食という経験に惜しまず投資をする。頼んだ時に卵をスクランブルにしていいか聞かれたが早口でわからず、Sorry, I can't understand.と言ったらジェスチャーで教えてくれた。
頼んでからしばらく料理が来ず、蠅も飛んでいて気分が悪かったが、しばらくしたら呼ばれた。その間ずっと客が絶えなかったので、やっぱり人気店なんだなあと感じた。
出てきたのは、トースト二枚分とスクランブルエッグ、デカいハッシュドポテト、ソーセージ、ハム、カリカリのベーコン、ステーキが乗ったプレートだ。さすが!
この時点で11時。あと三時間もあるのでこの店で時間をつぶそうとゆっくり食べた。
基本的にはどれも想像通りの味だったが、ステーキにだけは少し感動した。筋もなく、柔らかくて肉の味がしっかりする。数十時間ぶりの肉、というより数か月ぶりのステーキだったので、味わって食べた。
だらだらと食べていたが、12時になってさすがに完食してしまい、店に居づらくなったので出る。
トイレに行きたくなったが店になかったので、とりあえずトイレを探して街に出る。ここからが大変だった。
気温は27度、12kgの荷物を背負いながら、あてもなく大きめの店を探していると、汗だくになるし尿意もどんどん強くなる。
30分ほど歩いたがそれらしい店はなく、一度ベンチで荷物を置いて休憩する。荷物をベンチにチェーンで固定するのは忘れない。
さて、このままではらちが明かないので近くにpublic restroomが無いかを調べる。だが見つからない。次に公園を探す。すると、少し遠いがレビューもついているような公園が見つかった。一縷の望みを託してそこへ向かう。ついてみると、トイレはなかった。
途方に暮れるも、公園までの道中で大きめの衣料店があったのでそこに入る。向かう途中に立ち小便に関する条例を調べるとやはり罰金がある。なくてもやらなかったとは思うが。さて、店で商品を見てみると、いい感じの服がかなり安く売っていていいなあと感じた。しかしそれどころではない。トイレを探す。見つからない。
心が折れそうになった。東京だとコンビニなりそれなりの規模の店なりいけばトイレなんていくらでもあるのに。。
調べてみるとやはり現地の人も困っているようだ。州は立ち小便対策に、壁に液体をはじきやすい特殊塗料を塗ったらしいが、その前に公衆トイレを作ってほしかった。
さて、店を出て向かいの通りを見ると、churchとある。教会なら最悪頼み込めばいけそう、と思ってそちらへ向かう。すると、境界の反対の通りに大きなスーパーが見つかった。どうせないだろ、と思いつつも、フルーツの値段が気になったので入ってみる。入り口で荷物を預け、独特の空気感があるアメリカのスーパーへ。フルーツは日本に比べるとかなり安い印象。飲み物も切れていたので探すと、甘い飲み物しかなかった。これはお茶好きの俺としてはかなりショック。
そうして店を探索していると、なんと、トイレがあった!
こうしてトイレを見つけた時、時計はすでに13時を回っていた。本当にしんどかった。
店で、他のドギツイ色の飲み物よりはまだマシだろうとミニッツメイドのミックスジュースを買い、店を出る。結果として飲み物自体はひどい味だったが、買い出し先も見つけたので何もストレスを感じずに再びさっきの通りへ。すると、宿の人から連絡があり、祝先が変わったとのこと。地図を調べると近くだったので安心し、ベンチでほっこりする。ところが、ベンチが日なたになってしまった。暑いので移動し、コインランドリーの中に落ち着けるところをみつけたので、そこでしばらく休憩した。14時になり、宿へ行ってしばらく待たされ、ようやく泊めてくれるTimさんと会えた。気さくでいい人。部屋を案内されると、いわゆるエアーベッドが置いてあり、コンセントも豊富で、暑いところを除けばとてもいいところだった。トイレも近く、同じフロアには自分しかいないのでとても快適。値段はそう変わらないのに、前日とは大違いだ。シャワールームの照明はカラフルだし回る。同居人に紹介されたら、日本人ってことはゲームデベロッパーかい?と聞かれた。違うけどゲームは好きだよ、と答えた。
さて、30分ほどの休憩ののちに、買い出しへ向かう。特に飲み物が甘すぎるのは嫌だ。せめて紅茶でもと思い、茶葉が打っていないあ探してみた。すると、あるにはあるのだが、高い。ミネラルウォーターと合わせるとかなりの値段になる。
うーん、背に腹は代えられないか、と思いつつもやはり今の飲み物があるうちはそれで我慢することに。
部屋に戻り、ごろごろしていると、Timが部屋にカギを取り付けに来たらしい。最初、ゆっくりしてていいよ、とジョーク交じりで言ってくれたのだろうが、聞き取れず聞き直してしまった。申し訳ない。
そのあと、一時間のつもりで仮眠をとる。起きたのは六時間後。
こちらでもこういうことになるか、、と思いつつ風呂に入る準備をする。風呂は、お湯がためられないのが残念だったがやはり気持ちいい。着替えて部屋に戻り、今度は洗濯の準備をした。やってみると意外とわかりやすく汚れが落ちて楽しい。だが、たった三着のために30分ほど使うことになったので、今後は考えないといけないなと感じた。また、靴下は汚れやすく、二回洗っても少し臭いが残った。
以上を終え、パソコンをセッティングし、ようやく日記を書き始めた。途中おなかが空いたので、パンを食べてゆっくりしベッドに倒れこむと、また一時間寝落ちしてしまった。どうもエアベッドは疲れが取れにくい。野菜をあまりとれていないこともかかわっているのかも。
さて、そのあとも色々はさみながら書いていたため、これを書き終わったのはなんと6時だ。
本当に色々あった一日だった。色々あったことをすべて文章にしたい。

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