野良トライストリンガー使いの生存戦略

この記事について

 この記事は、スプラトゥーン3におけるトライストリンガーの使い方を書いてみたものです。

いいわけ

 この記事はトライストリンガーの使い方に関するものですが、他の強いイカの動きを動画等であまり参考にしてはおらず、あくまで個人的な経験に基づくものです。これが結論だとはとても言えず、もっと良い動き方は存在すると思います。また間違っていることがあるかもしれません。その時はそっと教えてあげるか、目をつむってあげてください。または自分なりの解説をぜひ作ってください。

 あくまで一匹のイカの経験を言語化したものであり、他のトライストリンガー使いの一助となれば幸いです。

どんなブキ?

 弓・・・と言うかアーチェリー。
 三方向にインクの弾を発射する。1段階のチャージで、弾の着弾点に爆発する瓶を設置する。また二段階目のチャージまでで、チャージに応じて弾の拡散範囲が狭まり、射程が伸びる。フルチャの射程はスプラチャージャーと同じくらい。弾の軌道が独特で、放物線を描く。弾が直線ではないので、遮蔽の裏を狙ったりなど、いわゆる曲射がしやすい。
 また、チャージをしても一発辺りのダメージがそう変わらないのも特徴。ノンチャージで30、1チャージまでで35までに変化、それ以降はダメージ変化はない。1チャージ以降、三発すべて当てることで相手を倒すことができる。どれだけ角度をつけた曲射をしても与えるダメージに変化はない。

 1チャージ以降は、着弾点に爆発物を置くことができ、一発あたりのダメージは28あり、一瞬あとに周囲を塗ることができる。

 ジャンプ撃ちをすることで横打ちから縦打ちに変化する。

 ちなみに対物能力はかなり高い(と思う。no 検証)。

トライストリンガーはなぜ弱いか

 巷では弱いと言われてるとかなんとか。

 トライストリンガーは非常にマルチロールなブキであると考えています。いろいろなことができる反面、それ専門のブキと比べるとスペックが下がることが否めません。このブキは単一の動きをするのならば他のブキを握ったほうがいいと言えます。このため、弱いと言われるのだろうと予想しています。

 例えばフルチャージで相手を狙うことを考えましょう。3発全て当てれば相手をキルでき、チャージャーと同じような動きができます。しかしチャージ時間はスプラチャージャーより長く、リッター4Kよりも射程が短く、更に弾速も遅い。またチャージキープも使えず、何より三発全てを当てるのは非常に難しい。チャージャーをやりたいのなら、チャージャーをやるべきです。

 唯一の利点は、最大射程で遮蔽裏を打てることですが、当たらないことはないですがこれでフルヒットを狙うのは非常に難しい技です。直撃は狙わず、相手を燻り出すこともできます。しかしこれも、もっと適任のブキがあります。スロッシャー系、射程を活かしたいならとりわけエクスプロッシャーを使いましょう。

 他にもいくつかできる動きがありますが、どれか一つの動きを続けるのであれば、それ専門のブキを使用したほうが良いでしょう。どの動きをとっても、同じ動きをできる他の専門ブキより劣ります。野良で見る殆どの弓は、チャージャームーブばかりしているため、弱いと言われると考えています。

動きについて

 基本的な動きを書いていきます。トライストリンガーはチャージ段階において、射程や拡散度合い、爆発物の有無が変わります。
 大事なのはどれか一つの動きにこだわるのではなく、状況に応じて動きを切り替えていくことだと考えています。

 個人的には、1チャージで行動している時間が一番強いように感じます。そのため、この動きをよくする1.5列目、2列目辺りが一番強いと思っています(最前線を1列目としたとき)。

フルチャージ

 一番わかり易いフルチャージから話します。山なりに遠くを狙え、ほぼ同じところに着弾するためフルヒットも狙えます。このときはチャージャーなどと同じく後衛の動きになるでしょう。ただインク消費も大きく、こればかりをやっていると塗り負けます。

 相手が体を晒しているときは、積極的に直撃を狙っても良いでしょう。遠めの遮蔽裏を狙うのも良いでしょう。チャージャーやスピナーのいそうなところを適当に打つだけでも、相手からすれば嫌でしょう。もちろんそこに相手がいる核心があるととても良いでしょう。

 これはあまりみかけないのですが、ヤガラ市場にあるような高さの柱は、柱の前からでもフルチャージで上を狙えば乗り越えることができます。柱の向こうはチャージャーやスピナーのよくいる場所です。なかなか顔を出してくれない相手をどうにかしたい場合、そういったチャレンジをしても良いでしょう。爆発物も相まって、同じ場所にとどまるのは難しくなっていくでしょう。こうしたポイントは他のステージでもいくつかあり、一方的に打つことができる場所もあります。他に例を上げると、マテガイ放水路の右後方から相手の高台を打つことができます。たまに3発全て直撃します。

 ちなみに、2発当てた上に爆発を当てると98ダメージとなり、キルにはぎりぎり足りません。が、インクを踏むなど何らかの原因でダメージが入っていることも多く、直撃でなくともキルが取れることもあります。

 まとめると、フルチャージでやることは、直撃を狙うか、遠くの遮蔽裏をめくることになると思います。

ノンチャージ

 ノンチャージはチャージせずに打つ方法です。射程も短く、一発辺り30ダメージとなるため、これで相手をキルするには4発必要です。これでキルを狙うのはなるべくならやらないほうがよく、基本的には塗るためのものだと考えたほうが良いでしょう。

 着弾点の塗りはなかなか広く、全く塗れないというほどではありません。味方が塗りの弱い編成であれば、弓で塗ることを考えても良いでしょう。

 足元は塗れないのが大きな弱点ですので、気をつけましょう。足元を塗りたいときは、下を向く必要があります。

1チャージ

 1チャージからフルチャージになるまで、着弾点に爆発物を設置する他射程と拡散度合いも変わります。トライストリンガーの中で一番多くの動きができます。この段階ではチャージ時間が長くなく、インク消費も多くありません。かなりの速度で連射ができるのは大きな強みです。

 この段階でできる行動を列挙してみます。これらはそれぞれ組み合わせることもできるでしょう。

  • 味方と一緒に相手を制圧する

  • 相手の逃げ道を塞ぐ

  • 遮蔽裏のめくり

  • 崖下からの攻撃、牽制

  • 遮蔽がある状態での1v1

どの状況でも言えることですが、距離感は大切にしましょう。チャージの度合いで射程が変わるため、相手との距離感をしっかり掴みそこに着弾させることができるようになるととても強いです。でも一番難しいことだとも思います。自分はあまりちゃんとはできません。

味方と一緒に相手を制圧する

 トライストリンガーの弱点は短期的な火力です。フルチャージでない限り相手をすぐにキルすることができません。そのため、基本的には味方と一緒に戦い、そのサポートがメインの役割となります。相手の足元や逃げ場所に爆弾をばらまいてあげましょう。積極的に三発のうちの一発を当てるのは狙っていきたいところです。

相手の逃げ道を塞ぐ

 上記の味方と一緒にこの動きをすることはもちろん多くなります。しかし味方がいなくてもこの動きをすることができる場合もあります。相手の先手を取り相手が逃げようとしたときです。このときは相手が逃げそうなさきをひたすらつぶしてあげましょう。相手が逃げようとぬっても、あとから爆発する瓶のお陰で、足を取ることができます。そのうちにキルできます。

 一発当てるのを意識すると良いでしょう。動いてる間にも相手は回復してしまい、爆発のダメージだけでは、なかなかキルできないという現象が発生します。一発当てることで、ぐっとキルする確率は高まります。

遮蔽裏のめくり

 独特の軌道のお陰で、どんなときでも遮蔽裏を攻撃する事ができます。一人のときにそれにこだわってしまうと、あっという間に距離を詰められてやられてしまうので気をつけよう。しかしどんなときでも強い動きです。これはスロッシャーやブラスターの動きと言えるかもしれません。

崖下からの攻撃・牽制

 これを弓でやるのはあまりみかけないのですが、かなり強い行動だと思っています。ローラーやブラスターがやっているのをよく見ますね。

 彼らと違うのは、即効性がないことです。すぐにキルすることはできません。しかし崖下から爆発物をバラまくことで、その位置から攻撃したい相手には有効な一手になると思います。チャージャーやスピナーは、崖下への攻撃が苦手なため、抑えのときは効果が高いでしょう。なお、一人でやると簡単にやられるので、あくまで味方と一緒での行動と考えると良いでしょう。また相手がブラスターやローラーだった場合は逃げたほうが良いことも多いです。

遮蔽がある状態での1v1

 距離を詰められることが苦手なトライストリンガーですが、唯一1v1が可能な状況が存在します。遮蔽があるときのみ、もちろん得意ではありませんが、全くできないわけではありません。遮蔽をはさみ、相手が進んできそうなところへ爆発物を設置してあげましょう。それ以外にも遮蔽裏を狙ったり、トライストリンガーのほうが取れる選択は多いです。

 体を晒してはいけません。やられます。

 しかし、基本的にはキルするのではなく、すきを見て逃げるのを推奨します。全く勝てないわけではありませんが、強いとはいえません。

とおせんぼ

 距離を詰めようと近づく相手の先に打つことで、あとから爆発するインクも含めて、相手を近づけなくさせることができます。あさりやホコで役立ったり、殺意を向けてくるローラーやブラスターを拒否することができます。イカニンジャで突破されることもしばしば。

スペシャルとサブについて

 これまで全くスペシャルとサブウェポンについて触れてきませんでしたが、弱いわけでは断じてありません。

 ポイズンは相手と距離を取るときや、相手をキルするとき、逃したくないときなど様々な状況で活躍します。ただしインクには注意。

 メガホンレーザーは相手の位置を確認したり、潜伏を発見したり、遮蔽裏の相手を燻り出したりできます。トライストリンガー自身で作り出した乱戦へ打ち込むのも強いでしょう。メインと組み合わせても強いですが、もちろん味方のスペシャルと合わせるのは意識しましょう。これも様々な状況で活躍する強いスペシャルです。特にカニタンクへ効果が高いように思います。

総評

 トライストリンガーは決して強ブキとはいえません。他のブキよりそれぞれの基本スペックは劣り、スペシャルも他のスペシャルと比べるとそう強力でもありません。

 しかし状況に応じて役割を変えることができる臨機応変さがあり、どんなときにもできることが存在します。覚えておいたほうがいいのは、一人でできることは少ないということ。味方と一緒に動くことでとても強くなるブキです。

 またこれまでもチャージャーやスピナーの名前をよく出しましたが、おそらく彼らが仮想敵でもあります。積極的に狙っていきましょう。リッター4Kの相手は難しいですが、できることはあるはずです。

以上、トライストリンガーの個人的な解説講座でした。ルール別の動き方とか、もっと書こうとすればかけますが、いつか気力があったら書きます。

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