山崎ナオコーラ『ブスの自信の持ち方』
◆山崎ナオコーラ『ブスの自信の持ち方』(誠文堂新光社、2019年)
山崎ナオコーラが好きだ。作品などの略歴にある「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」という目標がもう魅力的だし、彼女の書く文章は静かだけど強い、そう感じている。小説なら『昼田とハッコウ』、エッセイなら『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』が好きだ。特に『母ではなくて、親になる』は「だってそういうものだから」というある種の呪いを解いてくれる良書だと個人的には思っている。私かお金持ちだったら配配