半導体③ARMが担うパーツは何か

スマホ向け半導体はARMの独裁だと言われていますが、実質、どの部分を担っているのか素人にはわかりにくいので調べてまとめてみました。

ARMとは:CPU、GPU、NPU等の設計図を描いて売る会社


スマホの心臓部(演算装置)は、SoC(System on a Chip)と言われます。CPU、GPU、NPU、モデム等を集結させてパッケージ化したものがSoCです。

ARMは、その構成要素であるCPU、GPU等の「設計図」を作り、サムスンやハイシリコン等にライセンス供与しているという図式になっているようです。


この図がわかりやすい。

画像2


CPUのライセンス形態

「ARM」のアーキテクチャは、幅広いライセンス契約で、
①アーキテクチャだけ提供する(被提供企業は、CPUコア自体は自社設計する)
②ソフトマクロによる提供(被提供企業は、CPUをARM仕様でそのまま使う)

...をはじめ、さまざまな形態があるようです。

①の例はAPPLE、②の例はクアルコムです。

この詳細については、↓が非常にわかりやすい(何度も読まないと理解が追い付きませんが…)


一口に「半導体のARM」と言っても、どのパートを担っているのか、知らないと全然理解できないものです。調べてみて、なるほど、と少し合点がいきました。

なお、ARMの設計図はRISC型(Reduced Instruction Set Computer:単純で小さな命令単位の積み重ねで処理を実行する型)で、小型化・省電力化に適しているので、スマホ等の小型端末と相性が良いそうです。(※反対概念はCISC)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?