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EXOのボーカルについて考える。

EXO-L、つまりエリとして、沼に落ちてから既に10年以上が過ぎたわけだけど、依然として底地は出てこない。
いまだに新しい発見があり、新しいときめきがある。
飽き性の私が飽きずにいることに驚きがある。
私の仕事が忙しかったり、軍白期や活動が減ったのもあって、全力で応援していたのは多分7年くらいだと思うけど、その後も彼らと私は距離を測りながらも糸は切れずに繋がっているのだ。

私がEXOを好きな理由は様々あるんだけど、一番はやっぱり圧倒的なパフォーマンスだと思う。で、チェンの声が好き。チェンというかEXOの声が好き。ダンスが好き。バラエティーに富んだ楽曲が好き。
ということで、今回はEXOの声について書いてみたいと思う。

最近はEXO以外の曲はほとんど聞いていないので、他のグループがどうかは分からないんだけど、EXOの特徴はその声の豊かさだと思う。
低音も高音も、それを繋ぐ中低音も。絶妙なバランスで配置され、耳を楽しませてくれる。バランスがいいことによって深みが増して、楽曲をより豊かにしてくれている。それがEXOの声だと思う。


1、大天使 スホ

スホさんのポートレート好き。

スホの声は、とても涼やかで綺麗で耳に飛び込んでくる。
スホ本人と同じように、細いんだけど頼りないわけではなく、少し神経質に聴こえるのにさわやかで優しく、繊細で儚くてきらきらと輝く水面のような声だと思う。
まっすぐで柔らかなスホの声は、EXOの楽曲の特徴的であるブリッジによく映える。EXOのブリッジといえばスホ!というくらい、スホさんのブリッジは好き。一服の清涼剤のように、それまでの激しさを鎮めて、また大サビに繋ぐためのブリッジ部分。スホさんの存在そのものではないか!
このブリッジはいくらメインボーカルと言えど、我が推しと言えどチェンだときっと、これじゃない感がでちゃうんだな。多分。
激しい曲の間に舞い降りる大天使ミカエル・・・(懐かしい笑)
スホさんの存在そのものだ。

ちなみにそのチェンの声ともとても相性がいいと思う。
Killing Voiceでの「MAMA」や「中毒」のサビでスホとチェンがユニゾンで歌った箇所が綺麗に重なって実に気持ちいい。
まっすぐに力強く歌うときの発声のベクトルというか、声の伸び方、歌い方が綺麗に揃っていて、2人の声が揃うことによってサビの力強さが何倍にもなって、後ろで被さるベクやギョンスの個性的なフェイクが綺麗に映える。
多分アイドルあるあるだと思うけど、ミュージカルを経験して発生が良くなったことにもよると思う。
スホペンの友達が当時、スホさんの細い声はミュージカルの舞台で通用するだろうかと心配していたのを思い出したくらい、ミュージカルを経験した後はスホさんの発声が良くなった気がする。

ところで、スホさんの中低音もいいよね、って話。
ちょっと本当に優等生感があって、いつも優しい優等生が真顔になってちょっと怒ってる感じというか笑
なんだろう、スホさんの声って本当にスホさんそのもので人間味があって、メンバーの個性豊かな声をまとめてて、好きだなぁ。

2、縁の下の力持ち シウミン

この時のシウちゃんの妖精み。

シウミンの声は、多彩だ。
低音も高音も、ラップパートも。どんなパートもこなしてしまう器用さがありながらも、どれもちゃんとシウミンの声なのだ。
シウミンはパート自体は多いわけではないけど、ポンと入ってくるキーパートで効果的に使われることが多いと思う。スホのブリッジみたいに分かりやすい箇所ではなくて、Bメロあたりのちょっとしたポイントになる箇所。
そこでシウミンの声がポンと目立つように配置されている。
そして、Mのキム兄弟と言われていただけあって、チェンの声とも相性がとてもいい。やっぱり同じように響くんだよね。
繊細なんだけどそれだけじゃない魅力があって、器用で主旋律を歌う声にマッチさせるのがめちゃくちゃ上手い。

シウミンの声は高音はちょっとショタっぽい可愛さがあるのに、低音になると急に男になって、本当にシウミンそのものって感じ。本当に自在に声も歌い方も変えてくる。
メロを歌うと他のメンバーの声が力強すぎて負けちゃうことが多いのに、だれかと歌うと絶妙にマッチする。
それなのに、前出のようにキーパートはきちんと当ててくるあたりがさすがだなと。
独特の世界観があって、「MAMA」のデスボイスのようなパートもこなすし、「Unfair」のセリフパートもこなすし、低音のセクシーな歌い方も、高音のショタみ溢れる歌い方も、それぞれで声音を変えてきて。
シウミンの声は、本当に楽曲を支える縁の下の力持ち的存在。

3、EXOの筋肉 ベッキョン

リラックスしたベク好き。

ベッキョンの声は、EXOそのものだ。
ベッキョンの声があればそれはEXOの曲だし、ベッキョンの声がないとEXOの曲ではないんじゃないかと思うくらい、ベッキョンの声はEXOそのもの、EXOを象徴するものだと思う。
私は他のアイドルからベクのような声を聴いたことが無い。
(知らないだけかもしれないけれど。)
力強い中低音で、勢いがあり、迫力があり、パンチ力のある声。
最初に聞いた時、ベクはきっとロックのようなバンド音楽が似合うだろうなと思った。疾走感が気持ちいい声というか。バンド出身なだけある。
ところが、バラードを歌ってもうまいし、R&Bでもポップスでも、どんな曲でも上手い。専門家じゃないから具体的なことなんで何一つ言えないけど、それでもベクが上手いことは分かる。バラードでベクがサビを歌うと、盛り上がりが最高潮に達する。一気に感情が爆発する声。

スホさんがブリッジなら、ベクは歌いだしが圧倒的に多い。
だいぶ昔に何かの記事で読んだ記憶があるんだけど、ベクの声は聴衆を惹きつける魅力があって一気に曲の世界へ連れて行くから、だからわざとベクをトップバッターにしていると聞いたことがある。間違ってるかもだけど、確か本当にSMの人のインタビュー記事でそんなことが書いてたよな気がする。それを読んでから、本当にタイトル曲では始まりが圧倒的にベクであることが多くて、あぁ本当だと思った記憶がある。
EXOの曲を中心でしっかりと引っ張っていくのがベクの声なんだよな。筋肉のようにEXOの曲に豊かな表情を付ける。
高音も、中低音も、フェイクも、ハモりも。いたるところでベクの声がポイントになってくる。EXOの曲のいたるところで存在感を出して、必ずベクの声に戻っていく。今のEXOの曲、ひいてはEXOの成功は、ベクなしでは語れない。

4、メインボーカルの自負心 チェン

推し。

チェンの声は、もー大好き(笑)
メインボーカルとしてのプライドを感じるというか、カイのダンスがそうであるように、EXOにチェンの声があることによってEXO全体のレベルを押し上げていると思う。もちろんみんなそれぞれに上手いんだけど、チェンの声があることによって、もう一段階上がっているというか。そういうレベルを引っ張り上げている存在。
そして、メインボーカルとしてここまで癖のない歌い方をする人も珍しいなと思うことがある。癖がないのに豊かで上手い。癖がないから誰の声と混ざっても邪魔にならないし、だからこそハモリもユニゾンも綺麗にハマって、全体のレベルが上がる。
でもところどころでチェン独特の綺麗な響きやシャウトが聞こえて、豊かな風味を加える。

それから、稲妻のような高音シャウトが本当にスカッとして気持ちがいい。
そうそうこれ!待ってました!ってタイミングで気持ちいいくらいの高音を張り上げてくれるので、そこで一気に大サビに向けての勢いが付くんだよね。最後まで真っすぐで力強い。高いだけじゃないチェンの高音シャウト。
かと思えば、中低音は深くて温かくて柔らかい。
私がチェンの声に落ちたのは2013年にラジオで歌いまくっていた時の声なんだけど、その頃はまだみんな高音シャウトのイメージしかなかったから、チェンってこんな低い声も出るんだ!ってニコ動のコメントでよく見たな(笑)
ベクとの「Just Once」もギョンスとの「The Last Time」も。
高音も低音も自在で、とても豊かな声で、一瞬で落ちた。
もう、この声。
私は歌声に落ちることが多いんだけど、上手いとか下手とかよりも、好きな声かどうかってことの方が重要で。でも好きな声ってことで言えばベクやギョンスの方が好きな声ではあったんだけど、それでもチェンの声にハマって、それが自分でもどう考えても不思議だった記憶がある。

チェンの声って、プライドというかアイデンティティというか、存在意義というか、そういうのがあって好き。
KMがあった2015~6年辺りまでは特に顕著で。
歌うことが存在意義で、プライドで、意地で。それが声に乗っていたような気がする。そういう力強い声が当時はたまらなく好きだった。
今は少し穏やかになって、技術も追いついて、余裕や品があって、あーやっぱり好きってなる(笑)
それでもEXOのメインボーカルとしての自負心というか、プライド、真摯な姿勢が好きで、チェンの声そのものだと思う。
そして、曲の中心で常に癖のない声でまっすぐに歌う人がいて、それがとても上手な人であるということは、楽曲のレベルをあげる上でとても重要なことだと思う。
ベクの声が筋肉なら、チェンの声は背骨のように中心で支えている。

5、EXOの声 チャニョル

保存してるチャニョルの画像ほぼセチャンだった。

EXOのモクソリ(声)、チャニョル。
デビュー当時、自己紹介で随分聞かされたフレーズだ(笑)
当時は低音ボイスを意味していたんだろうけど、10年以上が経って、なるほど確かにEXOの声だなと思った。
メインパートは低音ラップだけど、チャニョルの声は楽曲のいたるところで聴こえてくる。メロの後ろでやや小さな音で、アクセントのようなフレーズや下のハモリ。かと思えば、低音の甘い声でメロを歌っていたり、もちろんメインの爆発するラップや。本当に1曲通して、チャニョルの歌声は様々な形で、サブリミナル的に組み込まれていることが多い。

チャニョルのラップを初めて聞いた時、こんなにラップが上手なアイドルいるんだ!とびっくりした記憶がある。
今となってはラッパーが上手なのは当たり前で、ラッパーがラッパーとしてグループに存在していることが多いけど、10年以上前の当時はまだまだアイドルグループのラッパーの位置づけは低かったように思う。
大抵が、歌があまり得意ではないメンバーに回ってくることが多かった時代。そんな時にチャニョルは歌もラップも上手で、一気にレベルが押しあがったように感じた(個人的な主観だけど)。
とにかく、チャニョルの低音から繰り広げられる高速ラップはEXOには欠かせなくて、チャニョルペンじゃなくても好きな人多いですよね。もちろん私もその一人。
海外のリアクション動画を見るのが好きなのですが、チャニョルのラップは海外の人もみんな好リアクションです。
特に「Monster」のセチャンの怒涛のラップはみんなフォー!!!って感じです(笑)
とはいえ、ゆったりとしたリズムに乗ったメロウなラップもいいし、チャニョルって抜群にリズムの取り方が上手いんだと思う。

一転して、メロを歌うと素朴で暖かな暖炉の火のような低音ボイスに代わるからチャニョルの声は本当に魅力的。
昔、覆面歌王に出たら驚かれるのはメンバーは誰だろうと考えた時、真っ先に上がったのがチャニョルだった。世間ではラッパーとしてのイメージが強いので、そんなチャニョルが実は歌うまなんて知ったら、みんなめちゃくちゃ驚くんじゃないだろうかと。
ハモリも上手いし、何より、本当に暖かで包み込むような歌声は、EXOの楽曲でも深みを出すことに寄与している。チャニョルの安定した低音の歌声があることでチェンやスホの高音が生きてくるし、下支えになってると思う。
それこそKilling Voiceのリアクション動画で、この子ラッパーじゃなかっけ!?って驚いてる外国人を何人見たことか(笑)
EXOの声であると同時に、EXOの個性豊かな声を繋げるバランサーでもあるのがチャニョルの声だと思う。

6、スペシャルな存在 D.O.

この青空いいよね。

ギョンスの声は、深海のような深みと絶妙なリズム感がたまらない。
ギョンスの声も、他のグループでは聞いたことのない独特な声だと思う。ギョンスの声があることによって、EXOの曲が一気に深みのあるものに変化する。ともすれば、ふわふわと浮いてしまいそうな曲でもギョンスの声が後ろに引っ張ることで曲に重みが出て安定感が出るというか。
バラードでは特に顕著で、ギョンスの声から始まるBサイドの曲なんかは一気にその世界へ引きずり込んで、ギョンスがいたから成立した曲ってのがEXOにはすごく多いと思う。ユヨンジン仕込みのR&Bはギョンスの声なしでは語れないし、フェイクなんかもめちゃくちゃ上手い。
チェンのようにまっすぐに響く声じゃないのに、チェンの声と合わさると絶妙にセクシーに絡まりあう。本人もチェンと歌うのが好きだと言っていたらしいとどこかで読んだ。
ギョンスがアイドルグループの一員として存在していることの尊さ。
EXOを特別なものにしてるとしたら、それはギョンスの声であり、ダンスであり、存在なんだと思う。そのくらいギョンスには存在感がある。

他の誰にも真似できないグルーヴ感と声音。
ギョンスの中低音の声が最後のパートを歌った時、その曲は一気に切ない終わりを迎えるし、サビで力強く響いた時は、一気に感情が爆発する。
肩の力が抜けたリラックスした歌唱も、独特のフェイクも、全部が吹き抜ける風のように支配していく。スホのように爽やかではない風が、曲全体を掌握していく。
EXOのバラードが儚いだけじゃなくてどこか哀愁が漂うのは、ギョンスの声があるからだ。こんなアイドルグループ見たことが無い。

7、はちみつボイス カイ

全然はちみつじゃない。

カイの声は、甘くて優しくて暖かい。
少し鼻にかかったカイの声は、とろけるほど甘くて優しい。チャニョルの低音ボイスも温かみがあるんだけど、カイの場合はそれよりももっともっと甘いのだ。いわゆる、はちみつボイス。
失礼ながらデビュー当時は、カイがここまで歌が上達するとは思わなかった。どちらかというとラップパートの方が多かったし、何より彼はメインダンサーだ。なのに、今となっては甘い歌声と力強い歌声、どちらも駆使するようになってしまった。おそろしや。
庇護欲を掻き立てるような鼻にかかった甘い声はめちゃくちゃ耳に心地よくて、あの声でラブソングを歌われたら、女は全員落ちるなって感じ。老いも若きも例外なく全員。全員を10代の乙女に変えてしまうのだ。
そんな魔力がカイの歌声には潜んでいる。
とろけるほど甘いのに、どこか朴訥で、技術よりも乗っかってる感情が勝ってしまうような、いつまでも乙女で中二病なカイくん♡って感じ(笑)
一方で、ダンス曲を歌えば、その笑みと共に妖艶な声に変わってしまう、なんとも不思議な声。少年ぽさの残る迫力のある歌声も魅力だけど、私は何よりバラードを歌うカイの甘い声が好きだ。

8、チャニョルの愛弟子 セフン

セフンの横顔国宝級。

セフンの声は、地を這うような低音ボイス。
チャニョルよりも低く響いて、絶秒なラインで下のハモリを入れたりする。
ラップ以外でのソロパートは少ないけれど、その貴重な歌声にファンは歓喜して、なぞに起こる「Sing for you」セフンパートでの歓声は何度見ても笑ってしまうくらい、みんなセフンちゃんが大好きだ。
セフンも、歌もラップも格段に上達したメンバー。最新曲のcream sodaでは本当に驚いた。ダンスパートと歌うパートが重なることが多くて、ボーカルは疎かになることが多かったけど、今回のカムバではどちらもちゃんと仕上げてて、めちゃくちゃ成長してる!!と驚いた人はきっと私だけではないはず。

セフンのラップはチャニョル先生に習ったんだな、ってわかるくらいチャニョルの影響を受けてると思う。両端のツートップから繰り広げられる低音ラップがまさにEXOって感じで、EXOの曲の山場の一つになってるけど、セフンのラップはチャニョルのラップよりもうちょっと低くて重くて、メロもラップも都会的なイメージ。
セフンの低音で繰り広げられるメロラップに他のメンバーのメロディーが重なるとめちゃくちゃ気持ちいいし、そういうパートによく映える低音。
それから、セフンもギョンスと一緒で後ろに引っ張るみたいな歌い方。
ラッパーらしいというか、セフンならではだと思う。ちょっと重くて、後ろに引っ張り気味に歌う。それが、良い感じの重さになって曲に厚みが出る。
セフンのラップはまだまだ伸び代があると思う。チャニョルの愛弟子セフン。チャニョル先生に鍛えられて、ステージで歌うことをもっともっと楽しんでほしいし、もっともっと好きになってほしい。
エリたちはもっとセフンの声を聞きたいのだ!

EXOのボーカル

カイちゃんいない。。

EXOは全員でのユニゾンは少ないんだけど、その分次から次へと個性豊かで極上の声が飛び交っていて、次々と繰り広げられる歌唱リレーが大好き。全員がちゃんと歌えるからこそ出来ることだと思うし、その声のリレーで誰一人として負ける人がいないのはこれだけの人数のグループでは珍しいと思う。
チェン、スホの綺麗な高音ラインと、チャニョル、セフンの低音ラッパーライン(もちろん歌も歌える)、そして中心で支えるベクとギョンスの中低音に、シウミンとカイの多彩な声が彩りを与えて、もう最高のバランス!
こんなにも個性的な声が集まっているのに、トーンみたいなものが同じだからこそ、重なったときに違和感がなくてちゃんと纏まって聞こえるんだろうな、と素人ながらに分析してみたりもするんだけど。
とにかく、EXOの声は最高で、10年以上経っても新たな発見と共に私の耳を楽しませてくれる。

#EXO

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