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いつの間にか冬

急な寒さに体が強張る、いつの間に秋は終わったんだ?僕は急な季節の変化に寂しくなってしまう。自分が置いていかれてしまったような気がして。

この間紅葉を見てきた。ちょうど葉の色付きがよくすごく綺麗だった。たくさんの人がいて賑わっていて、紅葉を一緒に見ようと連れて来られたペット達もいた。ペットは主人が楽しそうで何よりです、みたいな感じだった。四季の変化を感じれる日本に生まれて幸せだなとこういう時に感じる。何気ない幸せが一番大切だと思う。

「来年もまた見に来ようね」と言っている人たちがいた。すれ違いざまで聞こえるくらいなのだから、きっともっと多くの人が声にしてその約束をしていて、もっともっと多くの人が心の中で願っていたりするかもしれない。観光スポットは色んな思いの人が来るのがとてもおもしろい。

紅葉が見える期間は少なくて、雨が降ったらその期間はもっと短くなる。しかもその後、次に見えるのはは一年先。それを約束しようと思えるなんてすごいことだと思う。また来年もクリスマスパーティーしよう、また来年も初詣に行こうね、また来年も七夕で短冊に願い事を願おうね。強い祈りを感じる願いだと、本当に叶えたいと思うような願いだと思った。クリスマスは明確に日付が決まっているけど、紅葉にはない。紅葉の約束の方が脆く感じてしまうのはそのためだろう。紅葉の存在は脆いからだ。来年も見れるってみんな信じている。信じていると言うか当たり前なんだろう。でもその当たり前をいつも何回でも疑ってしまうくらい、僕は脆い。本当に、弱い。

もうすっかり冬になり始めている。

川に流れる色づいた葉がすごく綺麗だった。

自転車が好きだ。高校二年生の時に出会って今日まで僕を夢中にさせている。最初はロングライド系統だったはずなのに今では速度に取り憑かれている。

ロードバイクは速く走らないといけない

競技に見を置いてるとすぐ取り憑かれてしまう。

秋鈴鹿を終えて今は少し落ち着いている。こんな気持ちで自転車を嫌いになってしまった人はきっとたくさんいるんだと思う。自転車はもっと自由な乗り物なのに。
そういう時にやまだくんやおこめが羨ましく思える。この二人は僕の近い身内の中でもっとも自分のペースで自転車を楽しんでいる。おこめは他人に流されることなく自分のやりたいことを自転車でやっている。彼のPanasonicがそれを象徴している。やまだくんは色んなことをしている。チームの中で唯一オンロードだけじゃなくグラベルもした。経験を自ら進んで買っているので北海道まで行った。彼の口から聞くニセコグラベルは本当に楽しそうだ。聞いている僕まで行きたくなる。

僕は“選手”になりきれず“サイクリスト”だ。

もっと僕自身が心から自転車を楽しめたら関わる人にも自転車の楽しさが伝えられるのかもしれない。

若いみんなには色んなことを経験してほしい。自転車だけじゃなくて色んなことを。今は自転車が一番楽しいもしれないけど他の時間も大切にしてほしい。

経験のために道具が足りない、手段がない、そういう理由で経験を諦めてほしくない。モノが必要なら手配の手助けはするし、手段のアプローチもする。

何かあったら相談してほしい。凄いことはできなくても一緒に悩むことぐらいならできる。

僕の手助けでその人の人生が良い方向に進むなら僕は幸せだ。

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