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2023年振り返り

今年も簡単に1年の振り返りを書こうと思います。
今年は趣向を変えて、時系列で振り返ってみます。

1〜3月

仕事では最初はGLIT(グリット)の開発を頑張ってました。低空飛行していたGLITを再度成長曲線に乗せようと頑張りましたが、結局GLITはメンテナンスするにとどめ、発展的開発を行わないという結論に至りました。
会社を創業してからずっと開発を続けてきたサービスであり、まだまだ復活できるのではという思いもあったので、ここで区切りをつけるというのは悲しかったですが、合理的な判断だったかなと思います。

あとは現在の求人Hub(以前はGLIT Adsと呼んでいた)の本格的なサービス化にも取り組んでいました。最初こそ苦労したものの、それ以降の開発は順調に進み、自分の手が離れても問題なく進捗するようなチームになりました。

プライベートでは博士課程に入ってから2本目となる論文のネタ作りを頑張っていましたが、なかなか思うように仕上げられず、苦しい期間でした。

4〜6月

この辺から自社でもLLMを使ったサービスを作ろうという話になり、代表が作ったサービスコンセプトを元にプロトタイプを作りました。
個人的にOpenAIのAPIなどは触ったりしていましたが、最初のプロトタイプへの要求が高すぎるように思えて、かつ手を動かす人間が他にいない状況だったので、周りに理解者がおらずプロトタイプを作るまではけっこうストレスでした(苦笑)。
このプロトタイプが発展したものが現在のAIジョブサーチになります。

一方で、嬉しかったこととして、5月に会社初の正社員エンジニアを採用することができました。昨年の秋頃くらいからエンジニア採用活動に力を入れてきたので、内定承諾をもらえたときは嬉しかったです。
入社してくれたメンバーは期待以上のスピードで成長し、今では会社の様々なサービス開発に携わってくれています。

論文の方はというと、6月にやっと光明が見えてきました。そこから1ヶ月で実験結果を揃え、論文執筆まで終えることができました。5月のゴールデンウィークなんかは一切休んだ気がしなかったので、とりあえず完成させることができてよかったです。

7〜9月

この時期は、主にはAIジョブサーチの開発に注力していました。未知の技術であるLLMを使った新規事業ということで、技術者としても面白く、やる気を持って取り組んでいました。
ただ、今思うと色々と遠回りした期間だったかなとも思います。
会社としてLLMのような最先端の技術を使ってのプロダクト開発というのをしたことがなかったので、やり方が分からなかったというのが正直なところですが、ペースをスローダウンして、LLMに対する理解をチーム全員で深めていくプロセスが結果的に近道だったのかなと思います。
あとは体制的な課題もあったりして、当時は当時で意欲的に取り組んでいましたが、もっと色々やれたことはあったな〜という気持ちです。

あとは、この時期に会社のミッション・バリューを刷新しました。会社のメンバー全員で共通言語を作り上げるプロセスは得難い経験でした。

年初から取り組んでいた2本目の論文は、7月に国際会議に提出し、9月に無事アクセプトされました。2本通してみることで、国際会議で要求される論文のレベル感もだいたい分かってきたように思います。

10〜12月

10月には2人目の正社員エンジニアを採用することができ、AIジョブサーチの開発がより加速しました。
11月には、自分を含めた正社員エンジニア3人でLLMに関するハッカソンを行ったりして、少しエンジニアチームらしくもなってきました。

AIジョブサーチはこの時期からコア機能の開発に時間を割くようになりました。1つは開発体制がかなり整ってきたというのがあり、前述のエンジニアメンバーがバリバリ開発を進めてくれるので、自分はサービスの核となる開発に集中できるようになりました。
本当は年内に新しい機能をリリースしようと頑張っていたのですが、やや間に合わず、来月頃にリリースとなりそうです。

AIジョブサーチが次の飛躍のために深く踏み込んでいる中、求人Hubは大きく成長した期間でした。求人Hubの成長がなければ、年末年始はもう少しヒリヒリとした状態で迎えていたかもしれないです(笑)。
求人Hubの今年の軌跡についてはCOOが以下で詳しく書いてくれています。

博士課程の方は、9月に通った論文の発表が11月にありました。英語での発表や質疑応答も慣れてきました。博士課程3年生なので、そろそろ博論について考え出す時期なのですが、指導教員やアドバイザーの先生方と相談した結果、実績を十分にした状態で臨んだほうがいいということで4年目に突入しそうです。

総括

今年は求人Hubがグッと成長し、AIジョブサーチも期待できる状態になってきて、念願の正社員エンジニアが2人もジョインしてくれるなど、終わってみたら会社としては上々な1年でした。
博士課程の方は、全然時間を割けてないわりにはちゃんと進捗を作れた1年でした。来年も変わらず仕事に100%コミットしないといけない(というかプロダクト開発をしているとついそうなってしまう)ので、焦らずに取り組めたらなと思います。

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