不思議な犬の話
おはようございます。
エロテロリスト斉藤紳士です。
早く平穏な日々が戻ってくるように、もう少し頑張りましょう!
さて、今日は犬についてです。
僕はね、犬派なんですよね。
いや、猫も可愛いと思う。
でも僕は犬派。
なんでかって?
犬しか飼ったことないからだよ!
猫飼ったら多分猫派になるよ!
どっちも可愛いんだよ!
派閥なんてねぇよ!
ということで、今まで飼った犬は何匹かいるんですけど、そのなかでちょっとだけ不思議な体験をしたことがあります。
それは昔飼っていたチワワのチビの話。
チビは10年くらいで死んでしまったのですが、毎日毎日チビと遊んで、たくさんの思い出を作りました。
チビが死ぬ日の朝のことをよく覚えています。
前日から元気のなかったチビに向かって、「チビ、元気出せよ」と顔を近づけて言ったのが最後の言葉になりました。
帰宅したときに毛布にくるまっていたのは温もりの消えたチビでした。
僕は何度もチビのお腹をさすって、「ありがとう」と言いました。
翌日、チビのお葬式をしました。
きちんとした葬儀社で行いました。
火葬され、骨になったチビの骨を拾っていると葬儀社の人が「おっ」と声をあげました。
「これは珍しいです。人間にもあるんですけど、仙骨という骨が犬にもありまして、火葬されたときにこの骨が綺麗に残っていたら、それはこのワンちゃんがそれだけ家族を愛していた証拠なんですよ。こんなに綺麗に残ってるのは珍しい。このワンちゃんは、ご家族のことが本当に大好きだったんですね」
その仙骨は両耳がピンと立った犬の顔の形で綺麗に残っていました。
葬儀社の人の言葉を聞いて僕は号泣しました。
それから半年。
家にあった犬のゲージも捨て、犬のいない生活が当たり前になっていたある日、家の横の隙間に犬がいるのを母が見つけました。
「チワワやってん。綺麗な犬やから飼い犬やと思うけど」と言う母に、「チワワってチビみたいなやつ?」と訊ねました。
「いやいや、チビは白かったやろ? あそこにおったんは栗毛色やったわ」
犬はしばらくしたら、いなくなってしまいました。
それからまた1週間後、また同じ位置にそのチワワがいました。
今度は僕もそのチワワを見ました。
チビよりも毛の長い栗毛色のチワワでした。
「これ、ひょっとしたら飼い主さん探してはるかもね」
僕と母は交番に届けに行きました。
「交番でしばらく預かって、それでも探し主が現れなかったらどうします? 拾い主さんが飼われるか、うちの署で飼う人間を探すかになると思いますけど」
家族会議の結果、もし探し主が現れなかった場合は家で飼うことになりました。
そして、期日の日。
交番から探し主は現れなかった、と電話がきました。
僕は喜び、急いで車で交番に向かいました。
あわてて買った持ち運びができるケージにそのチワワを入れ、後部座席に座り、様子を見ていました。
……
……
あれ?
時々両手で顔を隠すしぐさ…
爪を執拗に噛む癖…
耳の裏をバカみたいに掻く掻き方…
「お前、チビやろ?」
その瞬間、チワワは動きをピタッと止め、あらぬ方向を見てとぼけました。
今もその顔が忘れられません。
人間で言うたら、ごまかすときに口笛ふくあの顔!
あの顔をしやがったのです!
そのチワワには「チコ」という名前がつきました。
今でも僕はチコはチビの生まれ変わりだと思っています。
だってたまに「チビ!」と呼んでも振り向いてましたから(もちろん「チコ」と「チビ」以外の名前では振り向きません)。
本当にあったなんとも不思議な話です。
だってあんなに綺麗な迷い犬なんていないと思います。
それに飼い主が現れなかったのもなんとも不思議。
ただの思い込みと思われるかもしれませんが、僕は犬が大好きなので、そう信じこんでいます。
今日はちょっと不思議な本当にあった話でした。
では、また。
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