冷え性のひろゆき
人生の余暇って何だろうか。
昔から老後、とか余生とか、生きながらに死んでいるかのような言葉がある。
隠居とかもそうですね。
つまり現役ではない、ということなのだと思いますが、今の世の中、無事にそのポジションに身を置ける人が何人いるのでしょうか?
終身雇用は幻想ですし、年金制度も破綻しかけている。
その分フリーランスなどの可能性が広がった、ともとれますが、それも綱渡りのような気がします。
なぜこのような話をしているのかというと、岸田総理の「貯蓄より投資」という発言や『令和版所得倍増計画』という妄想に恐怖を抱いているからです。
「貯蓄より投資」は理屈としては言いたいことはわかる。
だけどもそれを国民に訴えかけるというのはあまりにも無謀に思える。
いや、別に政治に文句を言いたいわけではない。
現実を見極める能力がないことが問題なのだと思う。これは日本の政治家にずっと付き纏っている問題だと思う。
パフォーマンスでもいい。本心では小バカにしていてもいい。
民衆の反感を買わないような発言がなぜできないのか?
少しでも好感度が上がるような表現がなぜできないのか?
政治家なんて芸能人よりもあらゆる面でバランス感覚に優れていなければいけないのではないか?
それなのに庶民からすれば「ズレている」発言をしてしまうのは、取り巻きも含め、感覚が鈍っているのだろう。
マリーアントワネットの有名な「パンがなければケーキがあるじゃない」の感覚で現代も過ごしているのだろうか。
これだけ情報が溢れている現代においてこのセンスの悪さが実に怖い、と思う。
ビットコインや米国株ですら怪しい現在。
悪い円安に歯止めがかからない現在。
「投資を」というならiDeCoやNISAのことをもっと教えてほしい。
NHKで特番やってくださいよ。
国会中継なんてやらなくていいからさ。
………、
どうですか?
売れない芸人が政治を語るのって見るに堪えないでしょ?
僕はどうもダメなんです。
厳密に言うと売れていようがいまいがあまり好きではない。
そもそも芸人は権威を茶化すのが仕事だと思う。
悪政を正そうとするのではなく、あくまで「茶化す」のが目的。
なぜ茶化すのか、と言えば当然笑ってほしいから。
ところが今は正論を語った方がカッコいいとされているから、芸人という肩書きであろうがワイドショーで政治を「正そう」として発言をする。
芸人の本懐ではないと思う。
でも、今のご時世、芸人が本気で「茶化し」をやるとすぐに叩かれて仕事はなくなるでしょう。
失敗しようが成功しようが、権威を「茶化そう」としている芸人が僕は好きですし、憧れる姿なんです。
今回も大炎上するだろうけど、僕は太田さんの選挙特番が楽しみで仕方がありません。
盛大に政治家を不謹慎な態度で「茶化し」てほしいと思います。
太田さんを擁護(しているわけでもないんですけど)すると必ず、「笑えなかったんだけど」とか「つまんないから」という個人の感想をぶつける奴が湧き出てきます。
まさに「それってあなたの感想ですよね?」というやつです。
面白いかどうかなんて各々の感覚なので、それで議論できると思っているのが驚きです。
同じカレー食べたって辛いと思うか甘いと思うかは個人差があるでしょう。
まあ、何を言っても相容れない人のために気を揉むほど人間ができていないので、今日はこのへんで。
冷房が強すぎる喫茶店より愛をこめて。
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