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ひよこと犬

気づけば年末です。

ちなみに小説を書いてる方はこの「気づけば」や「ふと」や「ふいに」を多用するのはやめましょう。
場面転換に最適な言葉ですが、プロが読むとちょっと白けるんだそうです。
まあ、でも、プロの作家さんでもよく使ってはいるので、あくまで多用を避けろ、ということだと思いますが。

でも、本当に気づけば年末ですし、気づけば今年最後の月曜日です。
という訳で、このnoteの更新も今年最後になります。
と言ってもまだ始めたばかりなんですけどね。

先週僕が書いたこと、覚えてますか?

簡単に言うと、SNSなどで素性の分からない人が議論をふっかけてきたときに僕は無視をするし、基本、プレイヤーである程度の実績がある人の意見は聞くけどそうでない人の意見はあまり聞かない、という話です。

冷酷だし、名前で判断するような人なんですか?

と言われると「んー、そうです」となる、というお話です。

でも、なんだかちゃんと説明出来なかったなぁ、と思ってモヤモヤしてました。

そんな折、とあるYouTubeチャンネルを発見しました。

僕は今は「何か分かりづらいチャンネル」さん以外はほとんど観てない(色々忙しいので)んですが、「ぴよぴーよ速報」というチャンネルを見つけたのです。

いや、実に面白い。

基本的に歴史を子供でも解るように解説しているようなチャンネルなのですが、しっかりと笑いのエッセンスを入れています。
まあ、主に下ネタなのですが、お金をウ○コに例えたり、アニメーションも非常にシュールだったりする(そもそもメインキャラクターがひよこなのもまったく意味が分かりません)。

その中で偉人が現代人を論破する、というシリーズがあります。
これが実に秀逸なのです。

偉人が現代にタイムスリップしてきたかのように普通に登場し、現代人の一見正論のような意見を論破する、というシリーズなのです。

それに韓非が出てくる回があります。

会社の上司に「我が社もテレワークを導入しましょう」と進言する会社員がいて、一見この社員の意見は正論に思えます。
上司は旧態依然で古い、今からはもっとITを駆使して…みたいな論調で上司はタジタジになります。
そこに韓非が現れます。

そして韓非はその会社員にひと言「お前は自分がバカだということに気づいているか?」と言います。

そこから論破の始まりです。
韓非はこんな話を持ち出してきます。
「昔、中国のある国に賢者がいた。その賢者は国を良くするための正しい理論を持っていた。
賢者はその理論をその国の王に説明するためにどうしたか。まず料理人になって王に仕えた。料理人となってしっかり働き、王の信頼を十分に得た。その後やっと国を良くするための意見を王に進言した。
すると王は信頼しているその賢者の意見を聞き入れ、おかげでその国は中国の覇者となることに成功した。
逆に他の多くの賢者は十分な信頼を得る前から持論に酔いしれ、ズケズケと王に進言し、処刑された。
実際、人は誰かの意見を「正しいか正しくないか」よりも誰が言ったかで判断している。だから本物の賢者は無闇やたらに正論を吐きまくるということはしない。どんな場合でも合理的で正しいことを言うことが良いことだという発想は通用しない」

まさに僕の言いたかったことが詰まっています。

ネット上で正論や意見をふっかけてきて、「匿名で何を言う」と言い返すと「有名人の話なら聞くの?」と逆ギレする人はストーカーと同じような思考回路になっていると思う。

見た目も清潔にせず、何の勉強も金を稼ぐ努力もせずに一方的に好意を伝えて断られると「え?なんで俺じゃダメなの?」と逆ギレしてるストーカーと同じなんです。

意見を言いたければ聞いてもらえる立場や関係性になれるようにまず努力しないといけない。
そんなの当たり前だと思う。

なぜ名も知らぬ一般人の意見が容易く聞き入れられると思い込んでいるのか?

先週僕が言った「裏付け」というのも教養や知識がないと示せない。
そこにはきちんと相手に話を聞いてもらうための準備がなされているんです。

テレビでポテチ食いながら太った腹を掻きむしって、「今年のM-1つまんねぇわ。なんでつまんねぇか俺がTwitterで直接本人に言ってやるわ」って言ってる奴は正気ではないと思います。

なのでスルーする。

ぴよぴーよさんの他の動画でもありましたが、犬のウ○コを踏みたくなければ避けて歩くように、クソみたいな奴がいたら関わらないようにしようと思っています。

「ぴよぴーよ速報」さん、本当に良質な動画がたくさんあるので是非観てみてください。

今年最後に犬のウ○コの話をしてすいませんでした。

では、また、来年。

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