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【GP京都2位】ミッドレンジロイヤル解説 【シャドウバース エボルヴ】


はじめに

こんにちは、◆斎藤(@saitou_dm)です。
先日開催された【Grand Prix 2022 京都】にて、優勝には一歩届きませんでしたが準優勝という十分な結果を残すことが出来ました。
応援リプライをくださった皆さん、調整に付き合ってくれた高知勢・ヘブンズダイスのメンバー、本当にありがとうございました。

当日は優勝されたkiiさんが14-0、自分がkiiさんに2回負けて12-2とロイヤル最強決定戦の様相でした

今回握ったリストは◆卍選手(@dm_manji)と2人でシェアして9/4のオレタン岡山CSから使い始め

◆斎藤
9/4   【オレタン岡山CS】2位
9/10 【Grand Prix 2022 京都】2位
9/11 【第9回TRAIL EVOLVE CUP】ベスト8
◆卍選手
9/10 【Grand Prix 2022 京都】ベスト64
9/11 【第9回TRAIL EVOLVE CUP】優勝

とかなりの高アベレージを出しています。

今回は

  1. デッキ選択経緯(他候補のリスト掲載)

  2. 採用/非採用カード解説

  3. 各対面への先手後手の選択

この3点にのみ絞ってお話しします。
ロイヤルというデッキへの基礎知識に関しては【Grand Prix 2022 福岡】優勝のえんがわ選手の記事が参考になりますので、そちらをご覧ください。

1.デッキ選択経緯

調整段階で候補に挙がったデッキは以下の3つです。
・ドラゴン
・アグロナイトメア
・ミッドレンジロイヤル
それ以外のクラスについては【Grand Prix 2022 京都】全体及びトップ8の分布から見て分かる通り、デッキパワーor安定感のどちらかに欠点を抱えており、早々に選択肢から外れました。
黒銀のバハムート環境は実質上記クラスによる3強環境といえます。

ドラゴン

言わずと知れた環境トップ
先攻で《竜の託宣》をプレイできるとTierが1つ上がる、打てなくても並のデッキより強いため使用者は多い。
ドラゴンミラーをやりたくないの1点で使用に至りませんでした。
採用カードを重くすることでミラーに多少有利を付けることは出来ますが、そうするとアグロナイトメア・ロイヤルに対するガードが落ち、尚且つミラーにおいても結局《竜の託宣》を打てるか否かが一番大事なため、納得できるリストを作る事が出来ませんでした。
筆者自身、GP福岡にて使用しましたが、予選7回戦中ドラゴンに5回当たり、相手だけが《竜の託宣》を打てた事が原因でなすすべなく敗北した試合が2回あり予選落ちしてしまった事から、このクラスで他の参加者より明確に高い勝率を出す事は難しいと考え第一候補から外れました。
ロイヤルの調整が間に合わなければ【Grand Prix 2022 京都】でも使用していたと思います。

アグロナイトメア

いちろー選手考案のバーン抜きアグロナイトメアは従来のバーン型と違い、非常に安定感があり強力なデッキでした。
しかしバーン抜きのリストがあまりに流行りすぎ、プレイや構築でメタを張られた結果、相手のライフを削りきるまでのリソースが保たず、勝ちづらくなっている印象がありました。
その後、バーンスペルの代わりとして、《ギルガメッシュ》を採用したリストを回し始めました。(後にGP京都でいちろー選手達が《ギルガメッシュ》入りのリストで勝っていると知り驚きました)
《鋭利な一裂き》《デモンストライク》と違い7ターン目まで走らせる事は出来ませんが、6ターン目に《ケルベロス》や《ソウルディーラー》の進化を切る事を考えると、7ターン目に相手の場に守護が立ってターンが返ってくる事は少なく、7コストな点はあまり気になりませんでした。何より事故の温床になりえるバーン枠を半分以下に抑えつつ1枚でバーン札2枚分のバーストダメージを出せるのは好感触でした。《ココ》のバフを乗せても軽量クイックで破壊されないのも良いですね。
《ギルガメッシュ》により多少勝率は改善されましたが見違えるほどの差は感じられなかったため、限界を感じ使用には至りませんでした。

ミッドレンジロイヤル

【Grand Prix 2022 福岡】で、えんがわ選手が優勝したことで再評価されたクラスであり、サーチカードの豊富さからくる安定感と対応力の高さが魅力です。
序盤はドラゴンにおける《竜の託宣》よろしく《フローラルフェンサー》を絶対にプレイしたいのですがあちらと違いサーチカードが2種類入っているため、引ける確率が格段に高いです。
環境トップのドラゴンに有利とされており、GP福岡前も密かに注目されていました。
しかしそれはあくまでGP福岡より前の話です。
GP福岡でのロイヤル優勝により、えんがわ選手基盤のロイヤルが全国各地のCSで流行し始めました。
それを黙って見ているドラゴンではありません。ドラゴンには《灼熱の嵐》の採用が増え始めました。

《灼熱の嵐》の採用で、中盤のロイヤルの横展開を取りこぼすことが減り、ドラゴンの有利なロングゲームの土俵に引き込まれる展開が増えました。
本来ロイヤルは《レオニダスの遺志》の存在から、ロングゲームでも戦えるように作られてはいるのですが、ドラゴンには《バハムート》が採用されているため、《レオニダスの遺志》が効果を発揮するのは基本的に1ターン程度です。
その1ターンでドラゴン側のライフを削り切るもしくは《バハムート》の返しにリーサルを作ることが出来なかった場合、更地の盤面に11/11の《バハムート》が降り立ち、既存のロイヤルでは処理が困難となります。
※《剣豪》+《レオニダス》でのみ処理可能、再度《レオニダスの遺志》が着地し《バハムート》の進化はもう飛んでこないためベストアンサーではあるが、毎回狙うのは難しい。

そんな《バハムート》を処理する札として《ウルズ》を採用。
そうすると、《バハムート》や《ファフニール》を倒せず負ける展開が減って、2体目の《レオニダス》を着地させるまでの時間稼ぎが可能となり、
ドラゴンの有利なロングゲームの土俵で戦うことが出来るようになりました。

同じくドラゴンの《バハムート》メタとして《フロントガードジェネラル》を採用。
元々ドラゴンへの早期決着プランが通らなかった時の為に採用したこの2種がドラゴン以外のクラスに対しても強く、環境に刺さっていると確信し使用に至りました。

2.採用/非採用カード解説

一般的なリストに採用されているカードの説明は省略します。


2.1 採用カード


フロントガードジェネラル

おそらくこのリストで最も目を引くであろうカード
このカードや後述の《ウルズ》の採用により、ドラゴンのロングゲームにも付き合うことができるようになりました。
ドラゴンの全体除去へのメタカードであり、《レオニダスの遺志》と共に並ぶ事で疾走と《バハムート》両方のケアが可能、5/5の《スティールナイト》2体によるカウンターも狙うことができます。
アグロナイトメアからすれば6/8+2/2+2/2の守護3枚が単純に重く、このカードに12点吸われてしまうと、アグロナイトメアではリソースが保たないことが多い印象でした。
《ウルズ》さえ食らわなければ基本的に強いカードであり
・3(4)ターン目の《フローラルフェンサー》による展開
・《レオニダス》進化ポン立ち
・《フロントガードジェネラル》

と相手が《ウルズ》をプレイしたいシーンを増やすことで、デッキとして1発のウルズでは崩されないようにもなります。


ウルズ

ドラゴンの《バハムート》や《ファフニール》、《ドラゴンナイト・アイラ》、ミラーの《レオニダス》、アグロナイトメアへの2面処理、《ソウルディーラー》処理と現3強の全てに刺さるスーパーカード
即時性は無いですが《メイドリーダー》から持って来ることができるので、アグロナイトメア対面に後手で《フローラルフェンサー》を既に抱えている時は優先してサーチしましょう

ツバキ

確定除去兼疾走
直前までは《アレキサンダー》が3枚でこのカードは入っていなかったのですが
《バハムート》《ファフニール》《神龍》進化後、《ソウルディーラー》進化後などに対してはこちらの方が強く、ドラゴンともロングゲームで渡り合うというコンセプトから採用しました。
9PP以降で《宝杖の司令官》からのサーチしてそのままプレイすることが多いです。
5点疾走も偉く《アルベール》、《ノーヴィストルーパー》、《クイックブレーダー》と打点が被らないため、相手の意表を突くことも出来ます。
9PPで《アルベール》より1ターン早く《ノーヴィストルーパー》とくっつくのもポイント。

ルミナスナイト

2コスト枠
既存のリストで2コストの薄さが気になっており、《ヴァンガードレイサム》をプレイできた試合ではライフレースで大きくリード出来る展開が多かったため、打点的に《ヴァンガードレイサム》と同じ(かそれ以上)ということで採用
《剣豪》→《ルミナスナイト》と動いた時が特に強力であり、アグロナイトメアの後手2進化やドラゴンの《ヘルフレイム》による有利トレードを許しません。
後半も9PPで《アルベール》とくっつくので完全に腐ることは少ないです。

2.2 非採用カード

エミリア

カードは弱くないんですが、先攻4ターン目は《フローラルフェンサー》のターンであり、そちらをプレイしたほうが断然強いです。
このカードが明確に強いシーンは、先4で進化縦置きしてきた《フローラルフェンサー》《悪戯なネクロマンサー》《ドラゴンウォーリア》などに対して後手4で除去するシーンだけであり、このデッキではその役割は《ウルズ》でも代えがきくため、不採用となりました。

クイックブレーダーEVOLVE

《ウルズ》が入ったため、一番使用頻度の低いこのカードが解雇されました。
進化込みでのコストパフォーマンスが悪く、4/3/3疾走は《ノーヴィストルーパー》の下位互換です。
クイブレ進化でリーサルが組めるシーンはそのまま続けても大抵勝ってることが多く、《レオニダスの遺志》着地後に進化なしで《アルベール》と一緒に走らせる運用が主なので、進化後がなくて困るシーンは少ないです。

ガンナーメイド・セリエ

2コスト枠として《わがままプリンセス》とセット採用も試しましたが、
1.自身の打点が低すぎてライフレースで押していけない
2.サーチ対象になるカードが少なく柔軟性が低い
などの理由から抜けることとなり、この枠にはルミナスナイトが入りました。

わがままプリンセス

《ガンナーメイド・セリエ》からサーチする事で2→3のマナカーブをきれいに埋めることが出来ます。
先攻3ターン目にプレイできるカードの中で最も盤面に圧をかけれるのですが、後手だと《フローラルフェンサー》を出した方が強く、先攻でも《フローラルフェンサー》が手札になければ《宝杖の司令官》などを優先してプレイするため、3ターン目に出せる試合は少ないです。
一応、暇になりがちな5PP時に《セリエ》から持ってきて5PPの動きになれるのは悪くない。

3.各対面への先手後手の選択

先手後手の選択ですが、基本全クラスに対して先手を取ります。
超越ウィッチとコントロールナイトメアに対しては後手を取りたいですが、対戦前はデッキタイプが判断できないため基本先手を取りましょう。
ロイヤルの序盤は《フローラルフェンサー》をプレイ出来るかどうかが鍵であり、先攻であれば3ターン目の《宝杖の司令官》や《メイドリーダー》進化など《フローラルフェンサー》に触れる機会が増えます。
後手の場合は2ターン目の《メイドリーダー》進化でしか持ってこれず、せっかく《ヴァンガード・レイサム》を引いていても2ターン目にプレイできなくなってしまうので、非常に勿体ないです。
先5《オーレリア》→先6《アレキサンダー》の強ムーブもありますし、総じて先手の方が事故りづらく動きの幅が広いです。

終わりに

簡単な解説にはなりましたがここまで読んでいただき有難うございました。
本当は各対面へのプレイ方針なども書きたかったのですが、長くなりそうなので鮮度を優先してここまでの内容とさせていただきます。






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