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【史上最大のMMA対抗戦】榊原信行とスコット・コーカー、敗れざる者たちの逆襲

この記事はRIZINvsベラトール対抗戦を語ったDropkickニコ生配信を記事にしたものですが、原型を留めていないどころか、インタビュー形式となっています(語り:ジャン斉藤)


――RIZINvsベラトールの対抗戦カード、すごいことになりました。

斉藤 「鳥肌全部立った!」とはこのことですよ!ちょっと前に皇治vsジジのボクシングルールでキャッキャしていた団体だとは思えない。

――ハードコアからエンタメまで、RIZINの振り幅(笑)。

斉藤 マジメな話、ベラトールがトップファイターを4名も他団体主催のイベントに送り込むって前代未聞ですよ。いまUFCが日本でナンバーシリーズをやるのって、まあ現実味がないじゃないですか。ズバリそれに等しいビックインパクトです。

――でも、以前からDropkickは「ベラトールはRIZINに選手を派遣できる」「AJマッキーは来れるはず」とは言い続けてましたよね。

斉藤 以前AJマッキーvs朝倉未来戦を候補に挙げたら「実績のない選手と戦うわけねえだろ。マッキーの気持ちを考えろ」とお叱りを受けたもんですが、「マッキーの気持ち」って槇原敬之のアルバムタイトルみたいで笑った記憶があります。今回も未来vsマッキーは来年やってもおかしくないみたいなツイートしたら「ランキングの上がらない試合を受けるわけがない」というお叱りをいただいたんですよ。

――しょっちゅうお叱りを浴びてますね。


斉藤 でも、ベラトールってUFCほどの選手層じゃないから、そこまでランキング重視のマッチメイクじゃないし、トップ選手は長期契約を結んでるから、やることがなくなりったりする。選手も人間だから、やりがいもほしい。こういう話題性のある企画モノは大歓迎だったりするはずなんですよ。

――MVPもベアナックルボクシングに出たりしてましたね。

斉藤 タイトルマッチに敗れて、またイチから出直す……のもしんどいですよね。だったら金になって話題性のあることをやる。北米MMAメディアってUFCしか取り上げないですけど、今回の対抗戦は北米メディアも即報道してましたから。大晦日までガンガン取り上げることはないでしょうけど。

――ちゃんとしたファイトマネーがもらえて話題性のあるものならやると。

斉藤 ベラトールも頻繁にGPをやったりしてテーマをつくってるけど、基本は年2回ペース。年3回は戦って稼ぎたいファイターからすればやりがいはあるし、みんなPRIDE直撃世代だから聖地さいたまスーパーアリーナで試合はしてたいんじゃないですかね。

――ベラトールのスタッフと折り合いが悪かったマイケル・チャンドラーがたまアリで戦えるということで、ものすごく“いい人”になったやつですね(笑)。

斉藤 映画版ドラえもんだと、ジャイアンがいいヤツになるようなもんですよ。ただ、ボクが言っていたのはワンマッチとかベラトール日本大会との合わせ技だったらマッキーも来る……という見方で。まさかRIZIN1大会のみなのに、軍団で来襲するとは……。

――想像を超えた対抗戦。

斉藤 ありえないからこそ謎も多いんですよ……ベラトール日本大会でもないのに、そもそもなんで4人も5人もスターを送ってくれるの?って。しかもアメリカの中継はライブじゃなくて録画。ベラトールになんのメリットがあるんだ?って。アメリカ現地のプライムタイムに合わせて放送するのはまだわかるんですけど。

――そこはスコット・コーカーが日本に思い入れがあるとか、榊原さんとの繋がりがあるから……。

斉藤 それだけで片付くレベルの企画じゃないですよね。この4人がいればベラトールのメインカードは4つも埋まるし、それはつまり2大会は開催できるってことですから。日本進出の足がかりとはいっても、そこまでパイの大きくない日本市場で知名度を上げるなら、アメリカに力を入れたほうがいいに決まってますし。

――アジアなら中国のほうが市場は大きいですよね。

斉藤 それなのにここまでやってくれるのは、まさか榊原さんが週刊ポスト級のスコット・コーカーの弱みを……。

――おい、週刊ポスト級とかやめろ。

斉藤 それは冗談だとして、もう1つの謎は……。

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