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井上直樹vsアーチュレッタを絶対に見返したくなる話■セコンド水垣偉弥

北米MMAを知り尽くした男・水垣偉弥が語るMMAゴールデンウィークです(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)

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――今日は水垣さんに格闘技ゴールデンウィークを振り返っていただきます!

水垣 よろしくお願いします!

――水垣さんもセコンドに解説とお忙しかったと思いますが……。

水垣 そうですね。でも、Dropkickで締めるのが恒例となってるので(笑)。

――すいません! とりあえず水垣さんも解説されたUFCのバンタム級タイトルマッチ、アルジャメイン・スターリングvsヘンリー・セフードはいかがでした?

水垣 いやー、楽しかったですね。最初にセフードがテイクダウンをパンと極めた瞬間に「やっぱりすげえな!」って思いました(笑)。

――さすがオリンピック金メダリストですよねぇ。

水垣 あんなに簡単にアルジャメインをテイクダウンできるのかって。その後はアルジャメインのペースで進んだとはいえ、見応えのある一戦でしたね。

――アルジャメインのペースでしたけど、判定は割れたじゃないですか。水垣さんはどう思われました?

水垣 ボクはアルジャメインかなって思ってましたね。

――ちなみにスコアカードによると、ジャッジ3人の各ラウンドの評価はバラバラなんですよね。

水垣 たしかにバラバラだなって。つまりどうとでも取れるような内容だったということですね。

――ちなみにU-NEXTの実況・解説(高阪剛)だと、完全にアルジャメインの勝ちという雰囲気を出していて。ボクもアルジャメイン支持でしたけど、完全に言い切れるほどの内容ではないのにな……ってドキドキしてました(笑)。

水垣 明確に取ったラウンドはアルジャメインのほうが多かった気がするんですけど、微妙なラウンドもあったので。そこがセフードにつくとセフード勝利もなくはないなっていう印象を受けましたね。

――アルジャメインは余裕がある戦いぶりだったから「アルジャメインの勝ち」と言い切れる要素だったこともあるのかなと。

水垣 アルジャメインは自分の中では勝ったと確信してるかのような5ラウンド目の戦い方でしたよね。たしかにアルジャメインが相手だとなかなか突破口が見つけづらいんですよ。タックルも取れたら取れたでいいけど、取れなくてもスタンドのプレッシャーをかわすために有効。そういう使い方をしてるんですよね。

――それは厄介ですよねぇ。

水垣 それはアルジャメインがずっと主導権を握り続けるから、相手はもう後手後手に回ってチャンス掴むしかない戦い方になっちゃいますよね。基本的には組みで勝つしかないんですけど、アルジャメイン相手に簡単に上は取れない。だからセフードクラスでも、ああいう戦い方になる。絶望的な強さから「やっぱりアルジャメインの勝ち」みたいな印象を受けましたね。

――次期挑戦者のショーン・オマリーでは歯が立たない感じが……。

水垣 オマリーも相当厳しいとは思うんですけど、オマリーってめちゃめちゃリーチ長いじゃないですか。逆にいうと、スタンドでの攻防にチャンスあるんじゃないかなって。セフードはリーチ差があって、なかなか詰められないっていうところでアルジャメインがうまく戦っていたけど、オマリーならスタンドでリードしていく可能性はあるんじゃないかなと。ただ、オマリーでも厳しいのが正直なところですね。

――唯一オマリーに勝機があるとすれば、そこってことですね。

水垣 そうですね。やっぱフレームが長いので、そこで対抗できる可能性はあるんじゃないかなって思いますね。

――セフードも3年ぶりに復帰してフルラウンドやっちゃうのは恐ろしいですね。

水垣 ホント恐ろしいですよ(笑)。しかも相手は現役最強で、もしかしたら上のフェザー級でもやれる選手。セフードは逆にいうと、フライから上げてきたじゃないですか。バンタムだとちょっと体格差はありますよね。

――久しぶりに帰ってきたセフードが普通に渡り合えた一方で、3年ぶりのクロン・グレイシーが何もできずに完敗でした。

水垣 クロンはちょっと時代に取り残されてしまった感が出ましたよねぇ。

――あまりにも無策だったので「いったいどういうつもりで戻ってきたんだろうな?」って思っちゃったんですよね……。まるでタイムマシンで30年前からホイス・グレイシーが飛んできた感じで。

水垣 UFC30周年ということでUFC側から強いオファーがあったのかなって。あの戦い方では、いまのMMAではちょっと厳しいですかねぇ。

――グレイシーが主張する時間制限でもボコボコにされてたんじゃないかなって気がするんですけどね。次の話題はRIZINですが、水垣さんがセコンドについた井上直樹選手のアーチュレッタ戦。セコンドの目からどう見えましたか?

水垣 正直、1ラウンドの流れを見た時点で「これはいけるな」って。

――井上直樹、すごかったですよね。

・井上直樹最大の敵は○○
・斎藤裕vs平本蓮の判定
・RIZIN5ラウンドはありか
・引き込みは「麻薬」……続きはこのあと!

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