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【プレイバック】アポロ菅原 SWS鈴木みのる戦シュートマッチ全真相1万字インタビュー

国際プロレス、全日本プロレス、パイオニア戦志、SWS……昭和から平成にかけて様々なプロレス団体を渡り歩いてきたアポロ菅原インタビュー。SWS鈴木みのる戦シュートマッチ全真相を1万字で語り尽くします!(聞き手/ジャン斉藤)

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――今回は菅原さんがメガネスーパーのプロレス団体SWSに入団してからのお話を聞かせていただきます。菅原さんがコーチをしていた北尾(光司)さんを通じて天龍(源一郎)さんから入団の許可を得たそうですが、面接なんかはあったんですか?

菅原 ええと、ありません(笑)。SWSの道場があった新横浜で若松(市政)さんと「キミ、来てくれるんだってね?」という話をしたことはあります。

――若松さんはSWS設立における中心人物。給料の話もされたんですか?

菅原 給料は話はしたのかなあ。したような記憶もありますね。

――当時のSWS には唸るほど資金があって、破格の契約金をもらった選手もいれば、もらわなかった選手もいたじゃないですか。

菅原 契約金はボクはもらわなかったです。やっぱりそれは早い者勝ちじゃないですか(笑)。

――菅原さんの入団はだいぶ遅かったですもんねぇ。

菅原 まあ、そうですね。契約金をポーンともらった人も多かったと思いますよ。

――ギャラは国際プロレスや全日本プロレス、新日本プロレス時代と比べてどうだったんですか?

菅原 金額的には満足なものでしたね。SWSが一番よかったぐらいです。

――新日本をやめてよかった、じゃないですけど。

菅原 うーん、お金だけを比べると、そうかもしれませんけど。そこは金じゃないんですよ。

――SWSは“金権プロレス”と『週刊プロレス』がネガティブキャンペーンを張ってたじゃないですか。『週刊プロレス』の記者もじつはSWSからお金をもらっていたのに。ああいう報道はどう思われていたんですか?

菅原  どう思っていたんだろうなあ。いまだったら企業がプロレス団体を持つのはあたりまえになってきてますよね。でも、当時は馬場さん・猪木さんというかたちがあったから、企業が業界に入ってくるということに対してのアレルギーなんかがあったんじゃないですかね。

――プロレスをわかってないヨソ者が何かやろうとしてるみたいな。

菅原 そうですよね。でも、資本を投入してくれることはありがたいことですし、それがメガネスーパーだったわけですからね。俺のところに挨拶に来なかったから気に食わないじゃなくて、プロレス全体のことを考えればよかったんじゃないですかね。

――メガネスーパーが参入することに反対するレスラーなんてひとりもいなかったわけですからね。

菅原 そうですよね。歓迎する人は多かったんじゃないでしょうか。

――やっぱりプロとして高い給料を払ってくれることに越したことないですもんね。

菅原 プロの評価はやっぱりお金だと思ってるんですよ。そこに義理や人情がついてくれれば最高なんでしょうけど、なかなかそうはいかないので。「お金で動いた」と言われれば、みんなそれはそうですけど。お金で動くのは、あたりまえだと思ってますよ。

――当時はプロ野球史上初の1億円プレイヤーとなった落合博満が異分子扱いされたり、お金で動くことへの嫌悪感ってありましたからね。

菅原 あの当時の日本はまだ堅物なところがあってね、いまだったら、あたりまえになってるんじゃないですか。

――そのSWSって部屋別制度だったじゃないですか。天龍さんの「レボリューション」、若松さんの「道場・激」、高野兄弟の「パライストラ」。菅原さんはどこにも所属せずにフリーでしたけど、これはどういうことなんですか。

菅原 べつに理由はなくて。 本音で言えばね、横綱(北尾)がね、どこかの部屋に入るとは思ってなかったんですよ。最終的に天龍さんのとこに入りましたよね、レボリューションに。そのときにちょっとだけガッカリしたんですよ。あの中のフリーとしてやってほしかったなあという気持ちがありまして。

――SWSの中でフリーでやっていくことって居心地は悪くないんですかね?

菅原 いや、快適ですよ。フリーだから誰とでも試合はできるだろうしね。

――ああ、どの部屋の選手とも試合ができるわけですね。

菅原 フリーは自分と新倉(史裕)さんだけだったからね。そこに横綱が来てくれるんだったら面白くなるんじゃないかなと思ってたんですよ。

・SWSの派閥争い
・鈴木みのる戦直前、田中八郎との会話
・UWFは真剣勝負なのか
・「カブキさん、ナマでやらせてくださいよ」
・指折りと前蹴り
・どうやって終わればいいのか
・プロレスと情報公開……続きはこのあとへ

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