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奇跡のRIZINvsベラトール対抗戦はなぜ「PRIDE」がふさわしかったのか

この記事はRIZINvsベラトール対抗戦を語ったDropkickニコ生配信を記事にしたものですが、原型を留めていないどころか、インタビュー形式となっています(語り:ジャン斉藤)

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――大晦日RIZINは面白かったですね。

斉藤 面白かったけど、ここ最近のRIZINは面白かったあとに吉羽……じゃなくて不吉なことが起きるから不安なんですよ。

――新年早々不吉なインタビュー入りですね。

斉藤 もう目につくもののすべてが心配で心配で……レフェリーの胸の広告は大丈夫かな、花束贈呈でも何が起きるんじゃないか、榊原さんはスコット・コーカーに土下座するんじゃないかってドキドキヒヤヒヤしました。今年はリングの試合に集中したいです、榊原たん!!

――にしたんクリニックみたいに言うんじゃないよ!早く本題に入ろう。

斉藤 対抗戦は全敗なのになぜ絶望感がなかったのか。接戦だったことが最大の理由なんですけど、昔の「vs世界」は「日本のイベントや選手は世界最高峰である」という視点だったんですよ。つまり「敗北=幻想崩壊」のショックがあったわけですね。でも、いまはチャレンジする側だったんです。

――ベラトール軍団にもっと圧倒されるという予想はありましたよね。

斉藤 そもそも以前から「RIZINは大したことない」みたいに言ってる選手・関係者って多かったですよね。●●●とか。

――伏せ字の心当たりが多すぎてわからないよ。

斉藤 UFCって各団体のトップの集合体。すなわちRIZINのトップはUFCレベルですよ。RIZINチャンプのイリー・プロハースカやマネル・ケイプは普通に通用してるし、実際に対抗戦でベラトールのチャンピオンクラスと普通に渡り合った。今回いちばんキツかった相手はピットブルですよね。UFCでいえば辛めの評価をしても5位以上の選手でしょ。そんなヤバイやつとクレベルは戦った。

――UFC上位ランカーと思ったほど差がなかった試合ではあったと。

斉藤 日本人がフェザー級でホントの世界に触れたのは、川尻達也が2016年にUFCでやった当時ランキング5位のカブ・スワンソン戦以来じゃないですかね。あのとき川尻達也は負けたけど、いま振り返ると全盛期じゃないのにあそこまでやるってすごい。しかも当時はWADA管理下前のUFCでしょ。もうこっちもヤるべきだったよ、達也たん。

――にしたんクリニックは美容整形方面だから!クレベルはRIZINで連続一本勝ちで幻想が膨れ上がっていたこともあるじゃないですか。

斉藤 関係者の下馬評ではクレベルがあっさりKOやられるんじゃないか……って声が多かったから、どう予想するかで評価は分かれたかもしれないですね。ちなみにサトシは島田裕二管理下のRIZINだったらホーム判定でAJマッキーに勝ってましたよ。嗚呼、島田裕二がいたら!

――島田裕二という名の必要悪!

斉藤 もちろんJ-MOC仕切りでもサトシ勝利の目はあったと思いますけど。島田裕二の世界線だったら先鋒の武田光司、次鋒のスーチョル、大将戦のサトシは問答無用でRIZINサイドの判定勝ち。そしてクレベルも強引に判定勝ちにしたはず!

――さすがに島田裕二ワールドでも扇久保博正vs堀口恭司はベラトールの勝ち。

斉藤 堀口恭司はRIZIN軍みたいなもんだからRIZINの5戦全勝ですよお!(ドン)。マジメな話、今回も判定についてあれこれ語られてますけど、「難しい判定=疑惑の判定」ではないと思うんですね。「私は○○の判定勝ちを支持する」だったらわかるんですよ。でも、今回のクロスゲームくらいで「この判定は間違ってる!」って選手や関係者がヘイトを振りまくのはちょっと危ないというか。「Aの勝ちだけど、Bの勝ちもある」という解釈が成り立つ場合は多いし、判定には絶対的正解がないからジャッジが3名いるわけです。

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