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AEWに襲いかかるクソリプ、女性差別

アメリカンプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはAEWに襲いかかるクソリプ、女性差別です!

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「DEM BOYZ!」

WWEスマックダウンを放送している米テレビ局FOXが、X(旧ツイッター)に投稿した一言が物議を醸した。

FOX局が運営する番組スマックダウンのアカウント @WWEonFOX が、12月8日(現地時間)に放送した同番組内でのボビー・ラシュリーとストリート・プロフィッツの3人の黒人選手の写真をXに投稿する。そこには「DEM BOYZ!」とのキャプションが付けられていた。「Dem(Them) Boyz」は黒人ヒップホップの曲名などにも使われていることから、FOX局はこの3人を形容するフレーズとして適していると思ったのかもしれない。しかし、「Dem Boyz(s)」は、プロレスファンの間では、AEWのブリスコ兄弟のニックネームとして知られていた。

普段、Xを見ないマーク・ブリスコが、このWWEの投稿を知ったのは、2日後の12月10日のことであった。

「オイラは、いつもツイッターなんか見ないんだ。精神上、よくねぇからな」

そう語るマークが、ふとしたはずみで、WWEの投稿を目にしてしまった。プロレス界で「Dem Boys」を名乗るのは、俺たちブリスコ兄弟だけなのに、なぜ、他団体の奴らがいけしゃあしゃあとこの名前を使っているのか。怒りが沸々と込み上げてきたマークは、滅多に投稿しないXに、抑えきれない感情をぶつけた。

「マジかよ? トサカに来たぜ! 冗談にしては、ふざけ過ぎじゃねぇの? なぁ、トリプルHさんよぉ、こんな馬鹿な投稿した奴なんかクビにしちゃえよ。それとも、こんな無礼な言葉を発した奴の舌をぶっこ抜いてやろうか?」

”Dem Boys”ブリスコ兄弟の弟マーク・ブリスコは、今年1月17日、最愛の兄ジェイ・ブリスコを突然の交通事故で失う。とても辛い一年だった。まだ悲しみが癒えない中、初めて迎えるホリデーシーズンだった。

【過去記事まるごとセット/2023年12月】
平本丈、川名雄生、新居すぐる、弥益ドミネーター聡志、磯部師範、松澤チョロ×松本晃市郎、シュウ・ヒラタ、小佐野景浩ほか。コラムもたっぷり!

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