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大晦日の大混乱を締められる朝倉海は“持っている”■水垣偉弥

北米MMAを知り尽くした男・水垣偉弥が語るRIZIN大晦日です(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)

驚愕のMMA大革命、迫る/RIZIN大晦日あれこれ■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

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――水垣さん、あけましておめでとうございます!

水垣 あけましておめでとうございます!

――今年もよろしくお願いします! 新年早々、変な質問ですけど、水垣さんは車とか買い替えてないですよね……?

水垣 じつは買い替えましたけど、例の件とは関係ないです!(笑)、

――えっ、例の件を見越して車を買い替えたんじゃないですか?

水垣 やめてください! ジャンさんがUFC集団訴訟の件でボクが大金持ちになるとか騒ぐから、ボクがブランドものを身につけたコラ写真が出回ってるんですよ(笑)。

――すいません(笑)。実際のところ、UFC集団訴訟の件はどんなふうに聞いてるんですか?

水垣 直接、話を聞いてないので、よく知らないんですよ。

――……ウソついてないですか?

水垣 ウソついてないです(笑)。というか、この話って日本ではシュウ(・ヒラタ)さんかジャンさんぐらいしか詳しくしてないですよね。

――たしかにボクのツイートやDropkickの記事でしか詳しく扱ってないのに、選手・関係者が「UFCが集団訴訟で負けそうだから……」云々みたいな話をしてるんですが、もしかしたらみんな騙されてる可能性もあるわけですね(笑)

水垣 そうなんですよ。「残念でした!」みたいなこともありますし、何も言わず突然日本から姿を消すかもしれません(笑)。

――大金持ちになって中東に移住するかもしれないと(笑)。集団訴訟の決着は春頃まで待つとして、今回はRIZIN大晦日を振り返っていただきます。

水垣 大晦日のRIZIN柔術フェスティバル2023の水垣偉弥vsアラン“ヒロ”ヤマニハを1時間近く話せばいいですかね?

――いま言われて思い出しました! 申し訳ないことに結果すら把握してないんですけど……。

水垣 サクッと一本取られちゃいましたよ。ボクの口から言わせないでください(笑)。

――これって急なオファーだったんですか? RIZINが誰かに何かをオファーした件がタイムラインをにぎわせてましたが(笑)。

水垣 もしかしたらそうかもしれないですけど、ちょっとわかんないです(笑)。いいところを見せようと思ったら試合中にぎっくり腰になっちゃって。昨日や一昨日はもう全然動けなかったんですよ。

――新年早々寝たきり状態に!

水垣 タックルに行った瞬間にちょっと腰が抜けまして……子供の運動会で張り切ってケガしちゃうお父さんみたいです(笑)。普段から運動してないと無理がありますねぇ。

――でも、ジムで指導したり、身体は動かしてるわけじゃないですか。

水垣 いやあ、全然ですね。いまは女子としかスパーしてなくて、試合が決まったあとに男子とスパーしだしたら、みんなめっちゃ力が強いし。ちょっと無様な結果になったんで、今年は出るのはやめとこうかなと思ってます(笑)。

――今年こそは五味隆典さんに出てもらいましょう!

水垣 それはちょっとボクからはなんとも言えないですけど(笑)。

――水垣さん、こんな目にあったんだから今年はすごくいいことがあります、きっと。

水垣 前兆ですかね?(笑)。

――そろそろ本題に入りますが、まずはメインの堀口恭司vs神龍誠から。水垣さんはどういう試合展開を予想されてました?

水垣 堀口選手はタックルを切って打撃の展開。テイクダウンされると神龍選手のペースになるのかなって見てました。

――神龍選手はかなり遠い距離からタックルを仕掛けたんですが、堀口選手に切られるかと思いきや……。

水垣 切ったのにドライブされて、そのままあっさり堀口選手が下になったのは意外だったんです。そのあともギロチンでクビを巻いてたんですが、そこまで極めようとはしていないし、まあいいかたちになったら極めようとしたのかもしれないですけど、苦し紛れの首巻きだったのか。スタンドで巻きにいった場合は切れるかもしれないですけど、グラウンドの場合は巻いてると他の展開が作れなかったり、スクランブルを仕掛けたりができなくなっちゃうんですよね。ギロチンを極めきる自信がある場合はいいと思うんですが、そうでないと不利に働くと思ってて。あのギロチン狙いはどんな意図があったのかな。ちょっと誰か聞いてくれないかなって。

――結果としては堀口選手が一本勝ちしたんですが、試合展開としては「あれ?」と思うようなところがいくつかあったということですかね。

水垣 そうです。グラウンドの極め合いみたいな展開は、神龍選手が勝負できるところだと思ったんですけど、レスリング力やスタンドの打撃は堀口選手のほうが全然上だろうと。だから神龍選手が上になったのはちょっとビックリしたし、スタンドのテイクダウンの圧が想像以上に強かったのかなと。神龍選手は今回負けちゃったけど、ここまで強いんだって見直したところはありますね。

――1ラウンド目に神龍選手が主導権を握りかけたところで、2ラウンド目は堀口選手が戦略を変えたところは見られました?

水垣 堀口選手が自分からどんどん仕掛ける感じに見えましたよね。打撃の圧がかかりましたし、そこで流れが変わったかなと。最後はバックを取られたことで神龍選手はちょっと焦ったんじゃないですかね。ああいう展開になると思ってなかったことで慌てた感が少しあったように感じました。

――パニック気味になったことで対処しづらくなったんじゃないかと。

水垣 一瞬の隙というんですかね。やっぱり首に入っちゃうとリカバリーが難しくなるので、そのまま持っていかれたかなという感じですかね。堀口選手は打撃に関して不安はなかったし、最後もいい勝ち方でしたけど、下になったときの首巻きがどうなんだろうなと。

・アーチュレッタのラフファイト
・人気者の責務をはたした朝倉海
・クレベルのマイナーチェンジ
・平本蓮vsYA-MANは「アデサニアとペレイラ」タイプ
・元谷友貴vsモラレスにショック
・扇久保博正が個人的MVP
・片足に泥臭くしがみつける練習ができるかどうか……このあとに続く

【過去記事まるごとセット/2024年1月】
菊地成孔、堀口恭司、佐々木憂流迦、笹原圭一、大塚隆史、水垣偉弥、事情通Z、シュウ・ヒラタ、斎藤文彦ほか。コラムもたっぷり!

過去記事まるごとセット/2024年1月

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