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【電撃連戦】山本空良「ケラモフに勝って……斎藤裕選手と戦いたいです!」


山本喧一を父に持つ山本空良が難敵カイル・アグウォンを撃破!そして白川陸斗欠場で穴が空いたヴガール・ケラモフ戦に名乗り!休むまもなく北海道で牙を研ぐ山本空良選手に話を聞きました!(聞き手/ジャン斉藤)

ヤマケンが語る息子・山本空良「Uを受け継ぐ選手がUFCで勝つことでUWFは完結する」

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――RIZIN沖縄のカイル・アグウォン戦は見事な勝利おめでとうございます!

空良 ありがとうございます!

――そして勝利の余韻に浸るまもなくケラモフ戦が発表されました! 本来対戦予定だった白川陸斗選手が負傷欠場ということで、山本選手が緊急出場すると。みんなビックリしてるんですけど。

空良 自分とケラモフ選手がやることにビックリしてるのか、それとも試合のスパンが早いことにビックリしてるのか(笑)。

――超ハイペースですよね(笑)。ケラモフ戦のオファーがあったのはいつぐらいなんですか?

空良 えっと7月4日ですかね。「無理に出なくても大丈夫ですけど、ケラモフ戦の枠が空いています」と。絶対に出てくれっていう感じではなかったんですけど。もともとカイル戦に勝ったらケラモフ選手に挑みたいと思ってまして。

――空良選手からすれば、待ち望んでいた一戦だったんですね。

空良 はい。でも、ケラモフ選手は白川選手との試合が決まってましたし、だったら金原(正徳)選手とのほうがやりやすいのかな……と思っていたら、まさか白川選手が欠場すると。

――ケラモフか金原選手ってなかなかハードな選択ですね(笑)。

空良 自分が上に行ける選手とやりたかったんですね。たとえばケラモフ選手は判定で斎藤(裕)選手に負けてますけど、いい試合をしてますし。朝倉未来選手ともいい試合ができる外国人だと思うんですね。ケラモフ選手に勝つことは自分のキャリアの中でもすごく意味をなすことだと思うので、ぜひやりたいなと。

――試合期間が短いじゃないですか。そこに不安はありませんでした?

空良 自分はまだ21歳なので、ガンガン挑戦していきたいなと思ってまして。もしも2ヵ月3ヵ月開いていたら、それはそれで違う仕上げ方ができるとは思うんですけど、コロナの期間のときに1年に1回しか試合がなかったんですよね。そのときに比べたら、いまは格闘技をすごく楽しめてるというか。コロナで1ヶ月ジムが閉まっていたときは1人でずっと練習したんです。1人で毎日6時間7時間ぐらい練習するみたいな。

――1人でそんなに長時間も練習できるんですか。

空良 1人で寝技のシャドーをやったり(笑)。やっぱり筋トレが1人だといちばんやりやすいんですけど。自分が歳を取ったら、こんなに試合はできないと思うんですよ。いずれ戦えなくなっちゃうんだったら、いまのうちにいっぱいやっときたいというか。試合をすることがいちばん強くなる道だと思いますし、パフォーマンス能力も上がると思うので。

――ケラモフにはどんなイメージがありますか?

空良 打撃はできるというよりか、すごい力強いパンチを打ってきて、テイクダウンを取ってから極めまでのスピードが速い。スピードとフィジカル、そして気持ちも強いです。その選手をどうやって攻略するかはおいおい考えていくんですけど、もちろん勝てる自信はあります。

――ただ強い選手と戦いたいわけじゃなくて、勝てる道筋が見えるからやってみたいと。

空良 そうですね。で、「絶対に無理だろう」と思っても、まあ、受けるとは思うんですけど(笑)。

――なかなか実績のある外国人と戦える機会はないわけですから、こんなチャンスを失いたくない気持ちもありますか?

空良 ホントにそうですね。2回連続で強い外国人と戦わせてもらえることはなかなかないですし。もしも海外で試合するとなったときは、アメリカ人やブラジルの方だったり、いろんな国の選手とやると思うんですよね。そのときに臆していたらダメだと思うし、それを日本で経験できることに価値があると思います。

――いま修斗、パンクラス、DEEPの王者でさえ国際戦の経験がなかったりするので、過酷な相手が続きますけど、そこはある意味で恵まれているというか。

空良 日本人と戦うことに比べたら得るものは大きいです。それにどう立ち向かっていくか、しっかり冷静でいられるかってことがすごい試されるなと思います。

――アグウォンもケラモフもテイクダウンを武器にしてますけど、両者の違いはどう捉えていますか?

空良 そこは戦績を見たらわかると思うんですけど、フィニッシュ率の違いがありますね。カイル選手はテイクダウンしたあとに安全な戦い方をするというか、パウンドもガツガツ打つんじゃなくて、自分が絶対に取られないところから打つ。ディフェンス能力が高い選手だと思うんですけど、ケラモフ選手はどっちかっていうと攻撃的で。テイクダウンを取ったら、どんどん強いパンチも落としてくるし、自分の下からの三角や腕十字は気にしないと思うんですよね。
 なので攻撃的か、ディフェンス的かの違いはあると思います。自分的には攻撃してきてくれるケラモフ選手のほうが得意というか、やりやすいです。どうしてもカイル選手のときは自分の未熟さもあって、なかなか取れなかったので、今回はしっかり一本取りたいですね。

――今回のアグウォン戦で1ラウンドを終えてコーナーに帰ってきたときに、セコンドのお父さんの「3ラウンドで取れると思います」っておっしゃってますよね。

空良 はい(笑)。

――先を見据えて冷静に戦ってるんだと思ってビックリしたんですけど。

空良 やっぱりカイル選手は強敵ということで、3ラウンドを通してどこで穴を突くかが重要だと思ってました。1ラウンド目にカイル選手はものすごい力を使って抑え込んできたんですけど、明らかに全然動いてないのに息切れしている感じがしたんです。「これ、3ラウンド目になったら、相手はバテバテだな……」と。

――この調子なら3ラウンド目に攻略できると。

空良 そうしたら2ラウンド目にヒジからのアッパーが入って。もちろん狙ってたんですけど、あそこまでキレイに当たるとは思ってなくて。そのあとのフィニッシュというか、詰めが甘かったのか。そこで自分も力を使ってしまって、3ラウンド目も極められなかったんですけど。それでも2ラウンド目には極めかけたというか、チョークで相手の呼吸が止まったシーンもあって。「絶対に極められる」と思ったんですけど、そこで躊躇しちゃう自分がいて。やっぱり冷静すぎると、チャンスの瞬間に身体が動かない。そこをもう少し練習してケラモフ戦に向けて作りたいなと。

――冷静すぎたんですね。

空良 そうですね。考えすぎちゃいました。

――今回国際戦が初めてでしたけど、日本人とは違うフィジカルやプレッシャーはどう感じていたんですか?

空良 逆にこんなにうまく戦えると思ってなかったというか……言いづらいんですけど、子供の頃から怖い会長(山本喧一)に指導されてきたので(笑)。会長と比べたら全然怖くなかったです。

――ハハハハハハハハ! ヤマケンさんと比べたら怖くないと(笑)。

空良 はい(笑)。会長と比べたら全然怖くなかったので、海外選手相手でも冷静に戦えました。

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