都電駅前

仕事場の近く、閑散とした都電駅前の裏手にぽつんと佇む、暖簾がかかっているがメニューも出ていない、全く流行っていなそうなお店(失礼)がずっと気になっていて、先日昼時に店の前を2、3回往復したのち思い切って突撃してみたらカウンターと奥のテーブル席までマダムやサラリーマンでぎっしり満席状態で驚愕。ママさんにまた来てねと断られてしまった。どうやらこの界隈では密かに人気なお店の様子。ママさんと仲良くなってこのあたりの街のことを色々聞き出せないかなという魂胆もあったので、数日後に再チャレンジしてみた。

画像1

その日お店は空いていて、常連らしい人が2名カウンターで食事をしているくらい。席に付くとメニューは手作りの定食一択で、サケの塩焼きと小鉢3つに山盛りご飯とみそ汁に漬物 (全部美味しい)、食後にコーヒー、種つき柿(庭でもいだやつ)、オレンジピールのチョコレートがけ(手づくり)、ちんすこうまでサービスしてくれて、お会計650円笑

画像2
基本魚定食一択。野菜たっぷり

お店の奥、テーブル席の壁には大きいモニターがあって演歌の映像(有線?)が流れていて、これは五木ひろしのデビュー映像だ、この人はサブちゃんの最後の弟子だ、この人たちはジュンレツだが隣で歌ってるのは誰だかわからない、といったことを話しているのだが演歌は全くわからず話題についていけない。

食事が終わった頃には常連の方たちは店を出ていたのでママさんと色々お話し。お店を開いて30年、うちの仕事場のすぐ近所在住とわかり、この付近のことを沢山教えてくれた。広い事務所にできそうな空き家なんて無いですかねーといったことを話すと、近くの不動産屋とは長い付き合いもあるし、そこの向かいの家は空いてるから家主に聞いてもいいわよ、という流れにもなって展開が早い。その他家族や仕事のこと等ひとしきり話して楽しい時間を過ごした。

一見閑散として何も無いように見える街にも、当然ながらそこに長らく暮らしている人達がいて、地域の中で皆つながってることを感じながらその日はひとまず終了。面白い物件が見つかったら嬉しいけど、まずはじっくりお店に通って街の人達と関係をつくれたらと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?