2年前はガラガラだったバイト先のいま
じぶんが去年の12月からバイトをしてる浅草の和食屋は「1年前まで暇疲れしてた」そうなんだけど、最近そんなことは疑っちゃうくらい客足がふえてる。
半年間見てきたかんじだと、SNSでこれといった宣伝はしてないし、営業も仕掛けてないように見える。じぶんは表面上のことまでしか首を突っ込んでないからほんとのところは分からないけど。ただまぁ、店長の人柄を見るとそういったことはしてなさそう…(良い意味で)
じゃあどうしてこんなに客足がふえたのかなぁとぼんやり考えてみると、出汁をベースにした美味しい料理や刺身、週ごとにかわる日本酒のレベルが高いことは前提として、まず店長、副店長の人柄なのかもなぁと思うようになった。
どの日本酒が美味しいかと聞かれれば、おすすめしたうえで少しだけ「味見」をすすめたり、おひとりでいらっしゃった方には「少し量が多いので半分にしますか?」と提案したり。複数人いらっしゃる場合は食べやすいように1人前を別々の皿にわけて出したり……。
気の利かないじぶんのような人間にとっては、驚くような細やかな気遣いをたくさんしてる。
そして、1番勉強になるところが「適度にがんばる」こと。これは文字にすると誤解をまねくかもしれないので念のためことわっておくと、毎日必死です。手はまっっったく抜いてない。
ただ、店長たちを見てるとムダな力が入ってないな〜〜良いなぁ〜〜と思うんですね。
疲れたら「疲れたぁー!休憩いただきまっす。」「うっす うっす」みたいなかんじで休憩もきちんととるし、すれ違いざまのかるい雑談で「あははは!」って大笑いするし、裏の厨房では従業員同士のおもろい冗談が飛び交いまくってるんすね。
ゆるいんです。
ルールじゃなくて、雰囲気が。
で、このゆるさがあるからお客さんが来なかった1年前でもお店を楽しく続けられたんだろうし、その雰囲気に惹かれてたくさんの常連さんにも恵まれたんじゃないかなぁと……。
なにかで成功するには「続けること」が大事だとすると、「頑張るんだけど、頑張ろうとはしない」 言いかえれば、意気込まない。
そんなことを、店長たちを見てて思う最近です。
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