オトコの身体に触れてみたら

あれほど憧れていた男の身体に触ってみると、女の身体とはもちろん異なるし、また、想像とも違って色々気づくことがある。

1.想像以上に柔らかい。

男の体だって、ダビデ像のように石でできているわけではないのだ。隆々とした筋肉も触ってみると実は柔らかい。

もっとも柔らかいパーツはふぐりだろう。
ふにゃふにゃ。屹立している陰茎と比べてもその柔らかさは際立っている。

2.肌質もペニスも千差万別

しっとりとして吸い付くような素肌、程よい乳首もある。
女性よりも、さらにピンクで血色の良い色の乳首もある。

もちろん、誰もがしっとりとした素肌を持っているというわけではない。
乾燥してかさつく素肌のオトコもいる。肉厚で血圧も高く、血の巡りも良さそうで、体温も高いオトコの体は最高である。寒い夜に抱かれていたくなる。

一方で、線が細くて手足が冷たいオトコもいる。

そして、筋肉も発達していて、ラガーマンのような男がマイクロペニスであることもある。

メガネ男子のような線の細いオトコが、股間に極太のペニスをぶら下げていることもある。体型とペニスの大きさは関連しない。

3.口回りの特徴は何といってもひげ

オトコの髭の剃り跡は好ましい。肌色に青々とした剃り跡が残るのはオトコらしさの象徴である。触れた時に、チクチクする感触も、またオトコを実感させる。

一方でそられていない髭は嫌悪する。

なぜなら、まず口という食物を取り込む器官のまわりに毛が生えていることの不潔感がある。剃ろうと思えばいくらでもいくらでも剃れるのに生やしていること、また、男らしさの象徴として生やそうとしているその自己顕示的なセンスが受け入れられない。

剃られている髭の剃り跡は、放っておけば野放しにされるオトコの野蛮性、暴力性が、コントロールされていることを象徴する、文明・理性の賜物だとさえ思う。

キスの際に剃り跡があたり、チクチクする痛みは、オトコから、文明・理性が少し決壊しそうになっていることを感じさせ、興奮を誘う。

4.オトコは毛深くあってほしい

男の下半身は毛深くあってほしい。
夏にスネ毛を処理するなど言語道断。黒々とした密林から生える陰茎、たくましい太腿筋を覆う深い毛が、オトコの身体の醍醐味である。

股間回りは、陰毛だけでなく、太ももの内側にも毛が生えているのが好ましい。
そっと触れば、ふてぶてしい太ももの弛緩した筋肉の肉厚さとともに、チロチロと生えた毛が、普段は戦っている男の肉体の休息時間を表しているようで愛おしい。
また、男の股間は、肉厚さゆえに、ふぐりと密着し、若干蒸れている匂いもたまらない。一晩中顔をうずめていたくなる、オスのエッセンスがここから発散されている。
一晩中どころではない、死を迎える瞬間には、男の股間に顔をうずめていたい。

上半身の毛深さはどちらでもよい。むしろ、上半身が毛薄ですべすべなのに、下半身からいきなり毛深くなることも結構ある。
ちなみに、脱毛をしているわけでもないのに、太ももの上あたりで、線を引いたようにすべすべな部分と毛深い部分がわかれる生え方をしているオトコがいるのも面白い。

ただし、胸毛は良いとして、上半身の腕毛、指毛、背中毛あたりまで濃いとなってくると、ウルフ系というマニアックな世界になる。

5.蟻の門渡りって知っていますか?

ふぐりには中央にまるで縫ったような線が走っている。手術して縫い合わせた跡のようだ。
そしてその縫ったような線は、ふぐりのしたから肛門にまで続いている。このふぐりから肛門までの間が蟻の門渡りである。

まるで、蟻が行列を成しているように見える線だからだろうか。一体誰がネーミングしたのか、人間の創造性に感動を覚える。

蟻の門渡りを無防備さらけ出し、腰を浮かせるオトコ。
男女に分化する際に、この縫い合わせた部分が、女性であれば女性器の割れ目に発達していったに違いないと確信する。


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