新規顧客のフォロー

得意先係の業務で新規顧客のフォローがある
どんなものかと言うと
前日の新規口座作成のリストが渡される
自分のテリトリーの顧客をピックアップ
新規口座作成のお礼訪問
新規作成の理由を聞き出す
それが、退職金や相続関係と大口入金となる可能性があるからだ
一人あっても10件程度
これを2〜3日で訪問
大体、お礼だけで終わる
しかし、とんでもない住所の時もあり
訪問を躊躇する事も
飲み屋街の中だったり
公園だったり
当時は架空名義も散見されたので
訪問するとペットの犬であったり
今では考えられない
ある日、住所を見ると県警本部だった
普通は行かない
課長から何か言われても
県警本部の住所と言えば、多分詰めて来ない
しかし、小生は行ってみる事に
県警本部のどの地位の人か、全く分からず
ただ、県警本部の中見たさで訪問
受付窓口で訪問の趣旨を伝え、該当の人と会いたいと伝える
すぐに怪訝な表情になる
後方にデンと構えている人に相談に行く
すると、また暫く待たされる
20分は待っただろうか
女性警察官より、こちらへと促される
そのまま、後について中へ
警察、ビビリます
ましてや、怖いもの見たさで来ただけなので
ある部屋の前で、『少々お待ちください』と
ノックをして、女性警察官が中へ
すると、ドアが開かれ、別の女性警察官が
その人に連れられて中へ
中に入ると更にドアが
ノックのうえ、『◯◯銀行の方です』と
奥から『どうぞ』と
小生一人でドアの向こうへ
随分と立派な部屋であった
優しそうな人が、名刺を出してきた
なんと、県警本部長と書かれているでは無いか
頭、真っ白
こんな偉い人と何を話したら良いのか
すると、『この度、こちらに赴任して来た。銀行に行って色々聞きたい事があったので、助かった』と
そして、『定期的に奥さんの口座に生活費を送金するにはどうすれば良いのか、突然振込をしたい時はどうすれば良いのか』と
大した事は無い
どうせダメ元で、定期預金のお願いもしてみた
すぐに快諾
銀行に帰って課長に報告
すると、『支店長に報告だ』と
一緒に報告に
支店長は転勤すると
地元の警察署・消防署には挨拶に行く
しかし、トップと会える事はあまり無い
支店長も感激していた
すぐに次回の訪問日に支店長と行く事に
銀行のトップが警察・消防のトップに挨拶にいき、会えないなんてと思った
後に、小生が支店長となった時はこの時の思いがあり、必ず『銀行のトップが挨拶に来たのでトップに会わせてくれ」と依頼し、ノーアポでも会っている
不在以外は必ず会え、次回の面接を取りつける
一歩先に踏み込まないとその先は見えないものである
怖がっていては何も出来ない
また、これが後にマルサを経験した時に思わぬ事で助かる
これは後日

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