課長1ケ店目 顧客①

課長1ケ店目の顧客の話しをする
この顧客をM社としよう
M社は、金具の製造販売である
実権者は社長夫人
係員が何度行っても門前払い
社長夫人に会う事され出来なかった
小生も行ってみる
確かに、従業員に銀行名を名乗ると忙しいからとの理由から会社に一歩入った段階で断られる
名刺も受け取ってもらえない
電話をしても繋いでもらえない
どうするか
社長夫人を待ち伏せするか
いやいや、それは無理がある
突破口はまずは玄関から入る事
それには従業員がネックである
そんなある日、従業員に「あなたの会社の為に来ました」「とにかく、社長夫人と面談させて欲しい」と説得
しかし、いつもの通り門前払い
別の日、「社長夫人に、私と会わなければ損をしますよと伝えてください」と依頼
やっぱりスルーされる
この繰り返し
ところが、いつもの従業員ではない人と接触出来た
いつもは男性であるが、この従業員は女性だ
小生がこの会社に入ろうとしている時、「どちら様ですか」と問われ
いつもであれば、「◯◯銀行です」と言うが、これでは、いつも通り門前払いであると思い、咄嗟に「奥さんにはお世話になっています」「今日は、奥さんに損をしない話しを持って来ました」と言うと、社長夫人と接点のある人が来たと思ったのか「では、中へ」と通された
1階は工場となっているので、工場の中を通って2階へ
いつも門前払いする従業員もいた
2階の事務室に入ると、社長夫人である専務が机に向かっていた
小生が入ると「何ですか」と怪訝な態度
「◯◯銀行です」と言うと
「用は無いので帰って」と専務から一言
小生「私と話しをしないと損をしますよ」と言うと
「何なの、どう言う事」と専務
「5分だけ時間をください」と小生が言うと、仕方がないと思ったのか、応接セットのある所へ案内された
小生を案内した女性従業員は空気が悪くなったのを察して、逃げるように出て行った
これで、事務室には小生と社長夫人である専務のみ
小生はこのM社の内容について、帝国データバンクの情報しか知らない
いきなり小生より
「運転資金として50百万円使ってみませんか、
金利は今現在取引している銀行より安くします」と
「うちの何を知っているの」「金利だけで取引すると思うの」と専務
ごもっともである
そこで、小生のFPの力の見せ所
株価計算・取引拡大・ビジネスマッチング・事業展開・事業継承・節税対策等、幅広く出来る事をPR
そして、「まずは使わない手はないです」と畳み込む
その日に決算書をいただき、一週間後には取引開始
半年もしないうちに、準メインバンクに
後から専務より、「小生の銀行と取引しない人はバカだと言わんばかりの勢いだった」と言われた
そんな事は無かったと思う
そして、今も取引は続いていると大阪に転勤して後輩から聞かされた


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