支店長1ケ店目

支店長1ケ店目
44歳の春 
引き継ぎ期間は1週間
銀行へ同期入社した同期から連絡の嵐
同期でも早い方だ
中には、嫌味を言ってくる同期もいた
4月の異動であり,丸々小生の実績となる
銀行は4月から9月までを上期
10月から翌年3月までを下期と言う 
この上期・下期で目標が貼られる
そして、いつ異動となるかは決まっていない
期の途中であれば、成績が振るわなくても前任者がとか言い訳も出来る
しかし、期の始めでは自分の実力となり、評価も自分だけの評価となる
しかも、支店長は1年経過すると、役員の前で自分の活動・実績の報告する場がある
そこで、ポストオフとなるか、その後1年程度任せてもらえるかが決まるシビアな評定会議のようなものがある
とにかく,休まる暇はない
そんな事を思いながら前任者より引き継ぎ 
前任者は一つ年上
大卒である
引き継ぎ資料は簡単なものであった
これでは要らないとも思った
そして、顧客訪問も数件
机の中は、ぐちゃぐちゃ 
これを見た小生は「机の中身を整理してください」「まずは、これを」と言ってしまった
前任者は反省しているかの様子で応じくれた
その中身を整理するので1日引き継ぎはせず
小生は支店長室で上期の作戦を練ったり、行員のプロフィールを見たりとゆったり
これで良いのか
不安が残った
この店の立て直しは必要だと認識
それからは、攻めも守りも出来る支店への改革に取り組んだ
支店長は自由である
全へ会社の社長でもある頭取から支店運営は一任されているので
なので、攻めだけをやる人
守りだけをやる人
収益重視の人
顧客と接客をしない人
融資についても裁量範囲は支店長判断
とにかく自分の色で運営出来る
しかし、これであぐらをかいているととんでもない
人事評価である
普通は上が下を評価するのが一般的だ
でも、逆パターンも存在する
人事部がランダムにその支店の行員を指名
支店長の評価をさせる
もちろん、課長については支店長が課長の部下を指名して評価をしてもらう
恐ろしい時代である
とにかく、信念を持って支店運営をする事に
これは次回



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