VJする時に考えてること

デカい声

上のVJの録画を見てください。「気持ち良すぎてデカい声」が出ませんか?
僕は出ます。
このVJは、初めて聞いた曲に対して即興で映像を組み合わせて行っています。
このVJを行うためにどういう思考をしてたのかをまとめてみました。良ければ読んでください 。

※上のVJは実際上振れな部分はあります。

情報量

VJの仕事は、音の情報量を視覚化することだと考えています。
音が変わるところは映像も変わる、激しいところは激しく、逆におとなしいところはおとなしく。という意識でやっています。

構成

曲には基本的に構成があります。
JPOP系ではAメロ、Bメロ、サビ
ダンスミュージック系ではイントロ(ヴァース?)、ビルドアップ、ドロップ
(※厳密には、呼び方が違うかもです)

基本的にはこの構成ごとにVJしていきます。
一番大事なのはドロップです。一番盛り上がるところなので、失敗できません。そのためにイントロ、ビルドアップのうちにどんなドロップが来るのかを予想する必要があります。

イントロ

曲の雰囲気をつかむために一番大事な区間だと思います。
VJでは、近い雰囲気のループ素材を流します。
あまり切り替えは多用しないようにします。ここで情報量を増やしてしまうと、ドロップとの差が作りにくくなってしまい盛り上がりにかけるので。(フェードは良く使います)

DJさんのつなぎ方次第ではイントロが無い場合もありますが、繋いでいるという事は雰囲気が近いという事なので、前の曲の雰囲気を参考にVJします。

今回は後者のパターンで、イントロが半分くらい別の曲です。
繋ぐ前の曲では雰囲気に合うループ映像を良い感じに組み合わせつつ、ドロップが何かを考えています。1:05~あたりから次の曲の音が聞こえ始めて、「ボーカルチョップっぽい音→Future系→今流れてる曲はそんなに明るくないのでFutureより少し暗め」みたいなイメージをしてた気がします。
その結果が1:19~からの青い映像です。(感覚の話でしかないので、人によって違いますが...)

ここから、音が思ったよりフェスっぽい音になっていったので、激しめ、トンネル素材系を用意していた記憶があります。

ビルドアップ

ドロップの予想をほぼ固める必要がある区間です。
この時点でドロップを2択くらいまで絞っています。

VJは基本的に細かく刻まれたテンポに合わせて映像を切り替える、暗転させる。ストロボを炊いたりします。

今回のビルドアップはそんなに複雑ではなかったので、上記のようにテンポだけ崩さないようにVJしました。
ドロップの予想としては、イントロにあったフェスっぽい音から
・トンネル素材をBPMに合わせて切り替える
・激しい素材を基本ループで使って、間に音ハメを行う
の二択まで絞っていました。

ドロップ

あとは予想を信じてMIDIコンを叩くだけです!
といっても失敗する可能性はあるので、なるべく逃げれるように保険はかけておきます(フェイクドロップetc.)

今回の保険は、「激しめのトンネル映像から入る」でした。
こうすることで、事前に予想していた
・トンネル素材をBPMに合わせて切り替える
・激しい素材を基本ループで使って、間に音ハメを行う
のどちらにも対応することが出来ます。
デメリットとしてかなり激しい映像なので、フェイクドロップだった場合はこけますが、仕方ないです。捨てないといけないものは捨てましょう...

まず激しいトンネル素材から入ることで、もし切り替えが合いそうな曲なら別のトンネル素材に切り替える
そうでなければそのまま流し続けて、味付けのエフェクトや切り替えを行うという入りをしました。

あとは気合で音ハメをします。ここはほとんど感覚と運でやってしまっているので怖いところです。

デカい声2

きもちえ~...

VJを始めたのは2021年の6月くらいだったはずなので、VJ歴は1年くらいになります。1年くらいたった時に「VJ中の思考」を書いてみたいなと思ってたのですが、丁度この間のVJが説明しやすかったので書いてみました。
こういう話をするのが結構好きなので、他のVJさんの記事も見てみたいです。

ちなみにこのVJは「空蝉の燈」というイベントでれみぃちゃんのDJに対して行ったものです。
良いイベントの良いDJのVJは良い...



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