目標と憧れをごっちゃにしない事。そして、目標はなくてもいい。そのかわり。
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目標を持って、その目標に向かって努力していくことが大切・・・なのか。
目標を持って、その目標に向かって努力していくことが大切。
このフレーズ、本当にもう何度聞いたか分かりません。
みなさんも一度や二度ではないでしょう。
学校でも、TVでも、スポーツ選手のインタビューからも。
本当に、呪文のように繰り返されている言葉です。
そして、確かに間違ってはいないのです。
明確な目標があれば、そこに向かって突き進むパワーが生まれますから。
でも、それが出来ているっていう人、何%いるでしょう?
そもそも、明確な目標を持つことが出来ている人は、いったいどれくらいいるでしょう?
少なくとも、私の周りには、数人しかいません。
みんな目標、目標っていうけど、
その持ち方なんて誰も言わない。
でも、夢や目標を持っていないと、ダメ人間みたいな気持ちになる。
そして頑張って、目標をたてて計画しても、
全然できなくて、またダメ人間みたいな気持ちになる。
こんなほとんどの人が出来ないことが、本当にいいことですか?
数パーセントの成功確率しかないことを目指すって、
その人を苦しめるだけじゃないですか?
それなのに、目標、目標っていうから、
勘違いな目標が量産されるのです。
その勘違いの代表格が、
「目標と勘違いした、憧れ」
本当に目標と勘違いをした憧れを持っている人が沢山います。
目標と憧れは違う。
私のところに、若い男性が
グラフィックデザイナーになりたいと言って相談に来ました。
私は昔、ちょっとした小さな賞をデザインで受賞したこともあり、
それで生計もたてていましたので、
その道のことは、ある程度は分かります。
だから、その男性も相談をしたのだと思います。
そして、
「デザインを見てあげるから、作品を作って持ってきたらいいよ」
という話になりましたが、
1か月たっても、3ヵ月たっても彼は持ってきません。
そこで、「どうしたの?」と聞くと
「バイトとか、色々忙しくて」と答えが返ってきました。
そこで私は彼にこう伝えました。
「それ、目標ではなくて、憧れですね?
グラフィックデザイナーになった時の自分を
かっこいいな~~とか、想像しはてるけど、
そこに至るまでの努力をどうやってしていこうとか、
考えたことないんじゃないかな。
もし考えていたとしても、単なるタスク処理になってしまっていて
そこに楽しさとか、やりがいとか、超える喜びがないんじゃないかな。」
そうなんです。
目標と憧れの決定的な違いは、
そこにいたる努力を、自分の歩む道として考えられるかどうかです。
夢を持つこと、目標を持つことが大切っていうけど、その持ち方は誰も教わっていない。
目標っていうけど、その持ち方、多くの人は教わっていません。
ましてや目標を持った瞬間に、とてつもない努力がセットでついてきて、
そしてそれをこなしていく術を。
そして、その努力をしたところで、目標を達成できる保証はどこにもないことを。
それをちゃんと教わっていないのに、目標、目標って
毎日呪文のように耳に入ってくるから
なんだか目標を持たないといけないような気持になって
目標と憧れを混同して、ごっちゃにしてしまう人が多いのです。
登りたい山があれば、そこに至るための準備や努力をしますね。
散歩のついでに富士山を登頂した人はいませんから。
登頂しようとすると、準備やそこに至る努力が必要です。
ましてや、登山やスポーツなどは
目標設定が「○○に登る。○○で勝つ。」とか、
割とシンプルでやりやすいのですが、
人生や職業など、社会の営みの中では、ものすごく複雑で
そんなに単純に目標って設定できなかったりします。
かくいう私も、起業して社長になって20年を超えましたが、
社長になるっていう目標なんて、一度も持ったことはありませんでした。
私は社長になる目標なんてなかった。でも目標がなくても、ちゃんと成長できる方法はある。それは。
私は、社長になるなんていう目標はもったこともなかったし
社長になって働くなんていうことも、考えたこともありませんでした。
でも、こうして社長として働いています。
そして
「20年を振り返って、社長をしていて良かったですか?」
と聞かれたら、迷わず
「良かったです。」
と答えます。
それは、
「社長ほど、自分を成長させてくれる職業ってないんじゃないかな」
と思っているからです。
で、なんで社長になったかというと
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